Cafemirage

Cafe Mirage--岐阜発 映画・エンタメ情報サイト

カテゴリリンク

_1120114

EntaMirage! Movie

さあ胸を張って颯爽と(映画『ハイヒール革命!』名古屋舞台挨拶レポ)

『ハイヒール革命!』作品紹介

『3年B組金八先生』の伝説の第6シリーズを涙して見ていた過去がある。
自分は体は女だけど男だからセーラー服ではなく学ランを着たい。
そう言い続け、訴えた生徒がいた。あれはドラマだ。
だが現実にも同じように訴えた中学生がいた。

真境名ナツキ(本名:薫)
彼は男の体を持って生まれたが 心は女の子だった。
ヒーローよりヒロインが好き。 かわいいものが好き。
男子生徒の前で裸になるなんてできない。 女の子の気持ちはよくわかる。
中学で先生に怒られてばかりの薫は ついに自分の思いを打ち明けた。
「私はスカートをはいて登校したいんです。」
普通ではない、異質なものだと理解しようとせずにいる教師達に
薫と一緒に立ち向かったのは薫を誰よりも理解する母親だった。
LGBT(レズ、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)。
世間から偏見の目で見られることの多い人たちは
『自分らしさ』を勝ち取るために計り知れない経験をしてきた。

真境名さんの小さい頃からの経験、そして今までの生活を
真境名さん本人、母親、兄、親友、パートナーの
インタビューで構成されたドキュメンタリーと
濱田龍臣さんが真境名さんを演じるドラマパートでつくられた作品 『ハイヒール革命!』。
監督は古波津陽。
『築城せよ!』『WAYA!宇宙一のおせっかい大作戦』と創作ものだけではなく
『1/10 Fukushimaをきいてみる』などドキュメンタリー作品も
精力的に撮影する監督の新作は古波津監督だから撮れるセンセーショナルな作品だった。

舞台挨拶の際にお母様にもお会いした。
この自然体なお母様が真境名さんの今の礎を作っている。
スクリーンの中で話していたお母様は今でも自然体な方だった。

『ハイヒール革命!』名古屋初日舞台挨拶レポート

「寝てないハイテンション」

・登場からとても饒舌なナツキさん。周りを引き込む明るさですね。

(舞台挨拶登壇者 真境名ナツキさん、古波津陽監督)

真境名さん:
「昨日東京で深夜のラジオに出演してそのまま一睡もせずきたのでナチュラルハイ。
寝てないだけです。(笑)」
古波津監督:
「はじめてお会いしたときにサービス精神とか明るい部分もあれば真面目な部分も
あってその第一印象を大事にしながらこの映画のコンセプトや全体の流れを考えて。
ナツキちゃんから出てくる要素を取り上げたらこんな感じの映画になりました。」

ハイヒール革命

 

「どうして『ハイヒール革命!』に?」

・タイトルだけ聞くとファッション関係とか女性の成長の映画かと思いましたが。

真境名さん:
「私のパートナーとプロデューサーさんが知り合いでご飯を食べに行ったときに
私の経験を話したら『面白いね、映画作ろう!』と言われて。
こんな冗談をいう愉快な方がいらっしゃるんだなあと 話し半分に聞いていたら
次にお会いしたときに『こんな感じで、こんな予算で作るから』って。
具体的だなと思いました。タイトルも考えてると言われて。
思わず『出るのやめます。』って言おうかと思ったタイトルだったんです。」

古波津監督:
「結局、作品の中にハイヒールが出てくるのでそれをタイトルに使えないかなと思って
脚本家と考えました。」

・監督の第2の故郷は愛知です。愛知って映画を撮る場所としては魅力的ですか?

(監督の『築城せよ!』『WAYA!宇宙一のおせっかい大作戦』は愛知県で撮影された作品)
古波津監督:
「映画を作る視点からいうと都会もあるし、少し離れれば山もある。商業地も工業地もある。
いろんな材料があるし、歴史もある。まだまだ僕も使いきれてないですね。
三部作撮りたいと思っているんです。
撮影場所を見つけてはいるんですけど…。まだ言えません。」

・作中では自分を演じた濱田龍臣さんとの対談もありますが。

真境名さん:
「どういうタイプの方ですか?ってざっくり質問をされて。
感情が顔に出やすいタイプだよとお話ししただけで掴んでいたので
さすが天才子役って思いました(笑)」

 

トリセツは2ページ?

真境名さん:
「真冬というか、2月秋葉原の交差点を歩くのに5月の風を感じる感じでと言われたんです。
寒いから歯もガチガチしちゃうし、目も笑えなくって。寒い中往復して。」
古波津監督:
「ナツキちゃんは機嫌が悪いとドスーンとした、ものすごい表情で入ってきますからね。
分かりやすいです。機嫌が悪いとナツキちゃんとコミュニケーションとって。(笑)」
真境名さん:
「甘いものとお酒が好きなので撮影後に飲みに行けると聞くと機嫌がよくなります。
わかりやすいんです。私のトリセツは2ページぐらいしかないです。(笑)」

 

『ハイヒール革命!』はLGBTをテーマにしているわけではない

古波津監督:
「LGBTを意識しているわけではなく、ナツキちゃんの個性に興味を持ったんです。
それだけのコンプレックス持っていた人がなぜのびのびと個性的に暮らしていけるのか
興味が湧いたし、これはみんなそう思うんじゃないかと。
みんなコンプレックスは持っているじゃないですか?
コンプレックスを個性に変えられればそんな素敵なことはないんですけど
方法も分かりにくいし、その扱いに困っている人もいる。
世の中に自分をはめていこうという風潮ですけど、
ナツキさんを見てもらってまず自分は何が好きか、
どうしたらのびのび生きていけるかをプレゼンテーションしたくて。
LGBTを推したかったではなく偶然ナツキさんがそのカテゴライズにいたんです。」

真境名さん:
「みんな生きていれば絶対悩みがあるから私たちだけが大変だって
スポットライトを当てちゃうというのはおかしい。
映画がきっかけになって私は前に進むことが出来た。母のおかげで前に進むことができたので
この映画をきっかけに勇気を持っていただきたいなと思います。」

 

もう一人の出演者登場

劇場とファンからのお花の贈呈。
古波津ファンだという女性は映画に出演されている名古屋在住高校1年の女優・高畠千夏さん。
古波津監督の『築城せよ!』のエキストラ出演をきっかけに女優を目指していたところ、
この映画のオーディションがあったとか。

古波津監督:
「プロフィールに‟築城経験あり”と書いてあってなんだろうと思ったら
そういうことでした。(笑)」
東京でのオーディションでも愛知の方に出会う。やっぱり愛知に縁が深い。
愛知が第二の故郷という古波津監督。
久しぶりの凱旋では真境名さんと共に多くのファンや知人に囲まれていた。

 

ハイヒール革命

 

映画『ハイヒール革命!』http://highheels.espace-sarou.com/
名古屋ミッドランドスクエアシネマで10月1日より2週間限定公開中(10/14迄)。

 

 

-EntaMirage!, Movie

おすすめの記事はこれ!

MKE7_15 1
みてくれたっていいじゃない!第7回MKE映画祭レポート

第7回MKE映画祭が6月8日、岐阜県図書館多目的ホールで開かれた。 選考で選ばれ ...

jimoto8 2
地元ピース!岐阜上映は超満席!!

映画『地元ピース!』の岐阜上映会が6月9日岐阜・柳ヶ瀬のCINEXで行われた。 ...

IMG_20190526_124410 3
映画『嵐電』鈴木卓爾監督&キャストインタビュー

先日舞台挨拶レポートをお届けした映画『嵐電』。 鈴木卓爾監督と川本明輝尾役の福本 ...

koria1 4
名古屋開催は今年で10回目!『花開くコリア・アニメーション』

「花開くコリア・アニメーション2019+アジア」の名古屋での上映が7月6日、7日 ...

dance1 5
一人で踊るダンスの出来栄えは?映画『1人のダンス』安楽涼監督インタビュー(Mirageなお客様⑧)

毎年音楽と映画でタッグを組み制作されているMOOSIC LAB2018短編部門で ...

peer7 6
『ピア~まちをつなぐもの~』細田善彦さん、松本若菜さん登壇名古屋舞台挨拶レポート

映画『ピア~まちをつなぐもの~』の公開記念舞台挨拶が6月1日名古屋シネマスコーレ ...

ani1 7
40年という時代を超えて。時は動き出す(映画『兄消える』)

兄弟というのは愛すべき肉親である。弟にとって兄は一番身近な人生の先輩であり、見本 ...

MKE7tops 8
岐阜で今年も短編映画上映!MKE映画祭

今年もMKE映画祭が6月8日に開催される。 MKE映画祭は7回目。 M(見て)K ...

randen3 9
映画『嵐電』名古屋舞台挨拶レポート

映画『嵐電』の公開記念舞台挨拶が5月26日名古屋・名演小劇場で行われた。 登壇し ...

jimoto4 10
役者の出身地で作るオムニバス映画『地元ピース!』上映会のお知らせ 『柳ケ瀬ダンジョン』撮影レポート

岐阜市柳ケ瀬。 昭和の時代、この柳ケ瀬は多くの人でにぎわった。 美川憲一が歌う『 ...

musashi1€ 11
己の信じる道を行く 映画『武蔵-むさし-』三上康雄監督インタビュー

『蠢動―しゅんどう―』から6年。リアルな演出と、徹底的なこだわりで時代劇の熱や美 ...

baaba6 12
寺田心くん、地元凱旋!(映画『ばあばは、だいじょうぶ』名古屋舞台挨拶レポート)

映画『ばあばは、だいじょうぶ』の公開記念舞台挨拶が5月18日イオンシネマ名古屋茶 ...

pia 13
人と人とが協力する在宅医療の現場を描く(映画『ピア まちをつなぐもの』)

様々な場所で劇場公開され、上映会としても800カ所以上で上映されている介護従事者 ...

©2019 KAMPAI! SAKE SISTERS PRODUCTION COMMITTEE 14
女性が活躍する日本酒の世界(映画『カンパイ!日本酒に恋した女たち』)

二十歳になった直後、苦いお酒が飲めなくてカクテルや梅酒、杏露酒など甘いお酒ばかり ...

baaba2 15
寺田心くんの熱演が光る!新たな角度から認知症を描いた作品(映画『ばあばは、だいじょうぶ』)

ものを忘れてしまう病気(認知症)で物忘れが多くなり、出来ていたことが出来なくなっ ...

sorokin 16
映画『ソローキンの見た桜』岐阜 大垣舞台挨拶レポート

映画『ソローキンの見た桜』の公開記念舞台挨拶が岐阜・コロナシネマワールド大垣で4 ...

namonri1 17
地方で働こう-趣味も仕事も充実させる働き方-(映画『波乗りオフィスへようこそ』)

日本は今、自分の時間、生き方を重視する方向へと進み始めている。だが、なかなか自分 ...

centerline1 18
じわじわきているインディーズ映画2本が名古屋で同時上映中!『センターライン』『さらば大戦士トゥギャザーV』初日イベントレポート

映画『さらば大戦士トゥギャザーV』、『センターライン』の名古屋上映が名駅のシネマ ...

place1 19
欲望と欲望が交差するカフェ ザ・プレイス(映画『ザ・プレイス 運命の交差点』)

人は誰でも欲望を持つ。今までに叶わなかった欲望も沢山あるだろう。もし、「これをす ...

55443345_2189956214435052_3257495925353873408_o 20
来週いよいよロードショー・映画『センターライン』吉見茉莉奈さんインタビュー

Cafe mirageが推し続けている映画『センターライン』。 昨年の完成披露か ...

kibaiyanse7 21
映画『きばいやんせ!私』武正晴監督、坂田聡さん、眼鏡太郎さんインタビュー&舞台挨拶レポート

映画『きばいやんせ!私』の舞台挨拶が名古屋のセンチュリーシネマで行われた。 『き ...

yukiguni1 22
カクテルとバーテンダーの人柄からうまれるBARという空間(映画『YUKIGUNI』)

明治時代に海外から日本に伝わり、時間をかけて日本で愛される飲み物になったカクテル ...

together1 23
ヒーローが役目を終える時、真のストーリーが始まる(映画『さらば大戦士トゥギャザーV』松本純弥監督インタビュー)

3月23日から1週間池袋シネマ・ロサで上映される『さらば大戦士トゥギャザーV』。 ...

zan6 24
第27回CINEX映画塾『斬、』池松壮亮さん×塚本晋也監督トークショー レポート

岐阜で良質の映画をと岐阜新聞映画部が企画し、出演者、監督などのトークと一緒にお届 ...

kazokuwari1 25
映画『かぞくわり』塩崎祥平監督×弓手研平さん 名古屋舞台挨拶レポート

名古屋・名演小劇場で絶賛公開中の映画『かぞくわり』。2月28日上映後には劇中の絵 ...

kazokuwari1 26
歴史が残る奈良で今の家族のあり方を見つめる(映画『かぞくわり』塩崎祥平監督インタビュー)

中将姫が出てくると聞いたのがこの映画を観るきっかけだった。岐阜市には中将姫誓願桜 ...

bokuiko_o7 27
ぼくいこ公開記念 大垣試写会 宮川サトシさん×大森立嗣監督トークショー公開!

映画『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』の試写会が2月3日映画の撮影 ...

bon1 28
受け継がれる唄と共に生きる(映画『盆唄』)

2011年の東日本大震災からまもなく8年。震災後の人々を描く新たなドキュメンタリ ...

nekkojii3 29
猫との撮影の裏側を聞く(映画『ねことじいちゃん』立川志の輔さん、岩合光昭監督インタビュー)

心が温まるコミック『ねことじいちゃん』が実写化。監督は猫を撮らせるならこのひと。 ...

母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。
2019年2月22日(金)全国順次ロードショー 配給:アスミック・エース 30
お母さんへの愛があふれとるよ、この映画(映画『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』大森立嗣監督インタビュー)

岐阜が舞台の作品がまた一つ出来上がった。 岐阜と言えばアニメというイメージが強い ...

kazokuwari1 31
歴史が残る奈良で今の家族のあり方を見つめる(映画『かぞくわり』塩崎祥平監督インタビュー)

中将姫が出てくると聞いたのがこの映画を観るきっかけだった。岐阜市には中将姫誓願桜 ...

DSC_0058 32
役者も観客もしびれるとがった作品をー『LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て』三上博史&宅間孝行監督インタビュー

1月18日から公開中の『LOVEHOELに於ける情事とPLANの涯て』。 昔のレ ...

DSC_0055 33
岐阜ふらっと探訪②‐思い出の釜めしに偶然出会う‐

釜めしって味加減とか火加減とかがとても難しい食べ物だと思う。 小さな頃、母が若い ...

zan 34
CINEX映画塾に池松壮亮さん登壇決定!(第27回CINEX映画塾『斬、』上映&トークショー)

2019年1回目の「CINEX映画塾」となる第27回目CINEX映画塾の追加ゲス ...

35
閉店を前に感謝祭を開催ー大須・シアターカフェ

2012年4月に大須にオープンしたシアターカフェは映画を製作する人々にとって大切 ...

uchi3 36
88歳、70年前に戻る旅(映画『家へ帰ろう』)

人生の終わりが見えて来たとき、人生を振り返り、やり残したことをやろうとする人は多 ...