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松岡ひとみのシネマコレクション  映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』 阪元裕吾監督トークレポート

松岡ひとみのシネマコレクション 映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』が4月1日ミッドランドスクエアシネマ2で開催された。
映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』の上映後には阪元裕吾監督を迎えてトークが行われた。その様子をお届けする。

『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』映画紹介こちら

阪元裕吾監督(以下 阪元監督)
『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』の監督、脚本をやりました阪元裕吾です。本日は、とてもいい天気の中、こんないい映画館に来てくださってありがとうございます。よろしくお願いします」

松岡ひとみさん(以下 松岡さん)
「監督、今日は『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』のポスターの色合いに服装を寄せていますか?」

阪元監督
「あ、はい。はい(笑)」

松岡さん
「またまたまた(笑)。本当ですか?阪元監督のツイッターを見させていただいておりますが、毎回毎回本当に面白いつぶやきをされていますね」

阪元監督
「そうですか?よかったです。おもろいツイートですか」

松岡さん
「作品についての詳しいことが呟かれていて、多分皆さんご存知だと思います」

阪元監督
「公開前までは結構黙っていました。どういう映画かは全く言わず、ただコメディですよとしか言っていなくて。だから後半の展開とか、ちょっとハードめな敵の描写とかもあんまり言わなかったので、そこら辺をやっと言えるようになって嬉しかったですね」

松岡さん
「公開が1週間前で、もうかなり人気で。ミッドランドスクエアシネマさんはパンフレットが売り切れちゃったんです!」

阪元監督
「すいません。もう僕が刷っているわけではないんですけど、『ベイビーわるきゅーれ 』の時よりだいぶ増やして刷ってはいるみたいで。そうなんですよ。だからこれだけ売れるとはみたいなことを俺の映画は毎回言われるんですよね。毎回配給は別で、いろんな配給会社の人とやらせてもらってるんですけど、毎回「こんなに売れるなんて……」みたいな顔をされるんです」

松岡さん
「阪元監督のときは多めに刷っていただきましょう」

阪元監督
「そうですね。稼げると思うんですよ」

松岡さん
「本当にゲストが監督さんだけでこれだけ満席になるというのはないです」

阪元監督
「本当ですか。いまだかつてないんですか」

松岡さん
「私のトークライブは37回目ですけれども初めてです」

阪元監督
「すごいことや、ありがとうございます」

阪元優吾監督

阪元優吾監督

(場内大拍手)

松岡さん
「『ベイビーわるきゅーれ』は2021年に名古屋でも上映されて」

阪元監督
「そうですねセンチュリーシネマさんで最初やっていて、1ヶ月ぐらいたってから長いことやっていただいたのがシネマスコーレさん」

松岡さん
「坪井さん大好きでしょ、これ(笑)」

阪元監督
「そうですね」

松岡さん
「坪井さん、今はシネマスコーレの支配人になられました」

阪元監督
「シネマスコーレでもまた上映されると思います。『ベイビーわるきゅーれ』を観た方いらっしゃいます?『ベイビーわるきゅーれ』を観ていないという方は?おお、数人。そうそう『ベイビーわるきゅーれ』を観なくてもいけるんだと、なんか最近うっすらこっち側もわかってきて。そういう宣伝を一つもこっちはしてないやんとちょっとばたついてます(笑)。「『ベイビーわるきゅーれ』を観ていなくても大丈夫ですよ」みたいなことは一切言ってへんのです」

松岡さん
「皆さんのコメントを見ると、『ベイビーわるきゅーれれ』は観ていないけどって書いてありました」

阪元監督
「そうですね。確かによく考えたら別に『ベイビーわるきゅーれ』を観ていなくてもストーリーは全く別物なので見れるなっていう感じでございます。むしろ『ベイビーわるきゅーれ』はこの娘達の前日譚みたいな見方ができますからね」

松岡さん
「後から『ベイビーわるきゅーれ』観てとか、私なんか『ある用務員』も今回観直しました。彼女たちはどうだったかなと思ったら、あの頃からもう出来上がってましたね」

阪元監督
「本当ですか?かなり初々しい。3人で手探りでやっていた頃なので。無駄話もせずですからあの頃は」

松岡さん
「無駄話はしてないんだけど、何かボソボソ言う感じとか」

阪元監督
「美味しいものを食べている感じとかはすごい残ってるんです。『ある用務員』はAmazon Prime Videoで今見られるますので、もしよろしければ見てください」

松岡さん
「どんどんファンとして追っていっちゃいますよ。最初から『ベイビーわるきゅーれ』の2をやろうかなというのはあったんですか」

阪元監督
「俺はやりたいとずっと言っていて。はじめはちさとにスーパークレイジーDVスーパー強殺し屋の彼氏ができて、そいつがGoogleレビューで星1つ付けるようなやつで、一緒に行った店に何か文句つけてみたいな。それぐらいのものだったんですけど、そういうのとまひろとちさととそいつと対立していくみたいな。最終的にそいつが激強なので、2人VSそいつみたいな話を『ベイビーわるきゅーれ』を撮っている頃から最初妄想していて。ちさとのブレみたいなものをもっと描こうみたいなのが最初の案で、それはやめようみたいな話になって、なんとなく考えていた頃に、『ベイビーわるきゅーれ』が公開されて、『ベイビーわるきゅーれ』の評判がいいぞと。あれはじわじわなんですよ。ほんまに半年ぐらいかけて、じわじわじわじわなんか評判ええ感じかもとこっちサイドがなっていって、2作目を撮るで!となったときに、僕は2021年9月ぐらいにはもう兄弟が出てきてみたいな話をTwitterのspaceでしてるんですよ」

松岡さん
「ちょっと頭の中にあったんですね。きっと」

阪元監督
「そうなんです。なぜかはちょっと覚えていないんですけど、とにかく貧乏兄弟が出てきて、イ・ジョンジェの『新しき世界』のファン・ジョンミンとイ・ジョンジェのラストシーンがあるんですけど、あれから始まるという設定は、もう頭にあって、ドアをガチャッと開けたらめっちゃおるやんけみたいな。それでかちこむみたいな。あれは完全に『新しき世界』なんですけど、そういうオープニングは頭の中にありました。その半年後ぐらいに、2をやりましょうとなって脚本をすぐ書いたみたいな感じでした」

松岡さん
「脚本はどのぐらいで書いたんですか」

阪元監督
「1週間ぐらい」

松岡さん
「1週間で書けるものなんですかね」

阪元監督
「はい(笑)。そんなね、大したことは起きないので」

松岡さん
「いやいや、対したことが起きなくても、細かいところが面白いですよ」

阪元監督
「そうです。確かにセリフ1個の方が悩むかもしれないですね」

松岡さん
「結構改稿したんですか?」

阪元監督
「改稿しましたね。もうちょっと兄弟パート多めで、うん、武器屋さんに銃を買いに行くくだりとかがあって銃が途中で変わるんです。トカレフからベレッタに変わるんですけど、リサイクルショップ兼武器屋さんみたいなのがあって、ちさととまひろもそこに行っているみたいな。その一丁の銃にまつわる話があって、最終的にこれは『甘い人生』というイ・ビョンホンの映画があるんですけど、それと全く同じ展開をやろうとしていたんですけど、赤木さんが殺された後に、もう1回銃を買いに行ったら、そのタイミングで向こうの店主に電話がかかってきて、「え?兄弟?」と話ながら目線と目線があって。観た人はわかると思うんですけど、全員で撃ち合って、その武器屋の人を殺して武器をたんまり奪って、もっと追い詰められていくみたいなシーンも最初は書いていましたね」

©2023「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」製作委員会

©2023「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」製作委員会

松岡さん
「なるほど。それは全カットした?」

阪元監督
「そうです。別に撮ったわけではなく、脚本の段階でです。脚本に残っていて撮れなかったのは赤木さんをドラム缶で燃やしたじゃないですか。その骨を持って、いつもの定食屋の前にばらまいて」

松岡さん
「好きな子いるのに?!」

阪元監督
「いつもみんなで行ったからここで埋葬してあげようみたいな感じでやって、安らかに眠ってくれと言っていたら、店員が出てきてちょっとゴミ出さないでくださいと言われて掃除機で吸われるというシーンを本当に真面目に撮ろうとしていたんですけど、ちょっと時間が足りなくて、オミットしてしまったシーンです。でも今思えばなくてよかったなと(笑)。どんなテンションでそのシーンを観ればいいんだと」

松岡さん
「なんか感情がごちゃごちゃになりますよね。かわいそうだけど、でもコミカルなことみたいな」

阪元監督
「この話は初めて喋ったかもしれないです」

松岡さん
「そうやって削ぎ落としていくんですね。その時間内に収めなくてはいけないこともあるし」

阪元監督
「そうですね、結構今回はもめましたね。撮影の予算もあるので。だから最初も、スカイツリーをバックにジョギングして、ミット打ちするシーンも、本当はカット候補にされちゃっていて、「いやいや、あれをカットとか意味がわからないです」みたいなことを言って。撮影2週間のうちラストバトルで3日かけているので、それをやるということはそういう細かいところが撮れないという風になっていくので、すごいせめぎ合いでした」

松岡さん
「プロデューサーさんとですか?」

阪元監督
「そうですね。プロデューサーとか演出部とか予算を任せられて、この日数でやりましょうみたいな予算を管理する人とか。Zoom打ち合わせとかも、元々最初は上野公園とかで須佐野さんがコーヒー片手に、ロングコートで現れてみたいなそういうイメージだったんですが、それも撮れませんと。こっちからしたら「いやいや、喋ってるだけやん」みたいな。「公園で喋るだけやん、行けるやん」と思ったんですけどそういうことで、時間とお金が飛んでいくのでということでZoomになったという」

松岡さん
「でもZoomのシーン、面白かったですね。やっぱりそういうこともあるんですよね。カットしなきゃいけないけれども、だったらという代替を考えるという。髙石さんと伊澤さんとは久しぶりに会ったわけですよね」

阪元監督
「そうですね。『ベイビーわるきゅーれ』のときは全然友達という感じじゃなかったんです。撮影が1週間とかでワーッて進んでいったんですけど、今回は結構もうめっちゃ仲のいい感じでやらせてもらいました」

松岡さん
「素顔のお2人というのはどうなんですか?ちさととまひろに似ているとこもあったりしますか?」

阪元監督
「伊澤さんの方が似てるかもしれないですね。でも人見知りという感じではないですけど。結構すぐバーンってボディタッチ的にぶつかってきて、コミュニケーションを取ってきますね。髙石さんは結構逆かもしれないです」

松岡さん
「もうばっちり信頼関係もあるという」

阪元監督
「そうですね。そこはすごい増えました。だから、銀行強盗と戦っている間に2人でジェスチャーするんですけど、あれも2人で考えて、「これでどうですか?」と提案がありましたし、ラストバトルの銃撃戦のタイヤ工場みたいなところで、ちさとさんがまひろさんの口元を拭いてあげるところも。2人でやってますね」

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松岡さん
「元々『ある用務員』のときに初めて2人は会っていて、1作目で仲良くなったんですか?」

阪元監督
「1作目の宣伝、舞台挨拶中とかに、みんなで道端でケーキを食べたりしたので。なんか隅っこで3人でケーキを食べたりしたので、仲良くなったんだと思います。いろいろあって道端でケーキを食べました(笑)」

松岡さん
「お二人も信頼関係がどんどんできていると思うんですけれども、そうやって2人で考えていったことが多くなったわけですね」

阪元監督
「今回は多かったかもしれないですね。『花束みたいな恋をした』も2人で観たらしくて。感想を聞いたら髙石さんが、「これが普通なんですね」みたいな感想で。髙石さんのその感じ方を描きたかったんです。そうしたらその前のシーンが異様にウケてしまって。いやこんなウケるはずじゃなかったというのがほんまに正直なところなんですよ」

松岡さん
「これ坂元裕二さん、見たんですかね」

阪元監督
「いや、観ないで欲しいですね。いや感想聞きたくないです。でも坂元裕二さんも似たようなことをしていますから。結構固有名詞ガンガン系でいじる系じゃないですか。お互いにやっていきましょうという感じでできたらいいですよね。でも『ベイビーわるきゅーれ』を撮影して公開までの間に『花束みたいな恋をした』が公開されていて、映画館で観て、「うおぉ!一緒やん!」みたいになって。「神がいますよ」みたいなセリフを言うじゃないですか、麦くんが自己紹介のときに「好きな座右の銘はバールのようなものです」というあたりの会話が「一緒や、やばいな、これパクッてると思われへんかな」みたいなところも若干ありながらの公開で、でも実際はそんな感想はなかったので、良かったって思ったり(笑)。『花束みたいな恋をした』は俺は好きな映画です。嫌いだからやっているわけではないです」

松岡さん
「なるほど。好きだからこそですよね。渡辺哲さんがサブカルおじいちゃんをやっているじゃないですか。あれも本当に面白いですよね」

阪元監督
「あれもめちゃくちゃ削ってるんですよ。「U-NEXTで独占配信されてたけど、今はアマプラで見られるから」みたいなセリフのカットを何回もやったんです。現場はカオスでしたね。新しい学校のリーダーズもいましたし、一番大変な撮影でした。あのシーンが一番大変やったかも」

©2023「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」製作委員会

©2023「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」製作委員会

松岡さん
「渡辺哲さんは実は愛知県常滑市なんです。哲さんとはもう2回目ですよね」

阪元監督
「そうです。哲さんをキャスティングしたのも理由があって。『ある用務員』はコロナ禍明けぐらいに撮影したんですけど、そのタイミングでずっと哲さんが「ネトフリオリジナルの「愛の不時着」がおもしろい」とずっと言っていて。この人「愛の不時着」とか見るんやと思って。なのでうっすらイメージに渡辺さんがいたんです」

松岡さん
「渡辺哲さんだったから面白かったんですね」

阪元監督
「そうなんですよね。渡辺哲さんをはめるって重いキャスティングじゃないですか。だから最初もうちょっと若くて50歳ぐらいの人でどうですか?と言われたんですけど、「いや絶対渡辺哲さんがおもろいやろ」って言って、そこだけこだわらさせていただきました。本当はあのシーンはもっと長くて。1回着ぐるみで喧嘩するじゃないですか。あの後にもう1回出てきて、「何か『東京リベンジャーズ』みたいやったな」と言い出してちさとがちょっとさすがに「違いますよ」みたいなことを言うシーンが脚本上はあったんです。しかもこれも裏話ですけど、着ぐるみバトル中に雨が降ってきて、別日に撮り直したりしているんです。だからあのシーンは雨が降ったり、晴れたり、雨が降ったりしているんですね。それぐらい大変で、いろいろコロナ禍もあってそのシーンが残念なことに撮れなかったんです」

松岡さん
「でも聞いちゃったから、想像してニヤニヤさせていただきますよ。着ぐるみのシーンはお2人とも入っているわけではないんですよね?」

阪元監督
「バトルのシーンは入っているわけじゃないんですけど、前半のバイトシーンは入ってもらって踊ってもらっています。僕たちが想像していたのは37度ぐらいになってしまってやばいかもみたいな感じだったんですけど、その日が25度とか、24度とかで意外とふたりとも元気そうでした。スーツアクターの2人は結構大変そうでしたね」

松岡さん
「伊澤さんはいつもスタントをされているので、面白かったんじゃないですか?」

阪元監督
「そうですね。伊澤さんが『ベイビーわるきゅーれ』が終わって2はどんなことをやるかみたいなことを言ったときに「私のスタントダブルが欲しい」とおっしゃって。いつもダブル側だから、自分が主役になって、自分のスタントダブルがついてくれるのが夢、すごいそれが嬉しいみたいなこと言っていたのでそれを叶えさせていただきました。あれはやろうとしたら大変ですからね」

松岡さん
「本当にすごいです。今回もキレキレのアクションで、よかったです。本当にずっと見ていたい」

阪元監督
「アクションもっとやりたいですね」

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松岡さん
「監督はどこまで演出していて、アクション監督の園村さんはどこからというのはあるんですか?」

阪元監督
「現場では明確ですね、このカットまで僕、このカットからアクション監督というぐらいかなり明確です。銀行強盗のシーンは、1日で撮らないといけなかったんですけど、昼2時ぐらいまではそのアクション前まで。時計のアップが映って「1分で終わらせよう」「はーい」って2人が言いますよね。あそこまでが僕でその後股の下から映るカットがあるんですけど、そこからが完全に園村さん。でもアクションチームも朝からずっと待っているんです。リハしたり、場所の確認したりするためにいるんです。その朝から14時までの間、気が気じゃないというか。もう、早くアクションに行かせなきゃみたいな感じで。アクションチームはめちゃめちゃスタンバっているので、焦ります。園村さんは圧を出すような人ではないんですけど。怖い人じゃなくてよかったと思います」

松岡さん
「3ありますかね?ありますよね。こんなにヒットしているから」

阪元監督
「そうですね。あるといいですよね」

松岡さん
「構想はありますか?」

阪元監督
「ありますあります。めちゃめちゃあります。3はもう2の逆みたいな作品になると思います。『ベイビーわるきゅーれ』は1週間で撮り切ったんですけど、撮り終わった感がなさすぎて、まだまだ撮りたかったし、もっとこういうシーンが撮りたかったみたいなことがあったし、3人ともその3人の子のコンビネーションというか、仲良し感もなかったので、『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』が言っちゃえば、8日目みたいな。『ベイビーわるきゅーれ』の8日目感をすごい大事にして、気負わず、『ベイビーわるきゅーれ』の続きですよぐらいに考えて撮ったんですけど、多分やるとしたら3はもうめちゃくですね。あとは予算がどれぐらい上がるか。これだけなので(笑)」

松岡さん
「大事なことですよ」

阪元監督
「大事なことです。本当はウィンター・ソルジャーみたいなのが、ちさととまひろが車を運転していたら車の上にボーンって来て、ハンドルガーン!となる。これがやりたいんです。これはね、どうしてもやりたいんですけどね、予算がいくらあったらいけるのか」

観客から
「本作で監督が特にこだわったところがありましたら教えていただけますでしょうか」

阪元監督
「そうですね。ラスト付近の結末みたいなのも、別パターンが最初はあって、ちさととまひろが殺せず終わっちゃうみたいな、精神的にというよりは、殺す手段がなくなっちゃったみたいな感じで、もっと全員ズタボロみたいな感じのイメージで、勝負には勝ったけど、殺せる手段がないから、ちさとまひろが殺し屋としては負けみたいな展開。最終的に兄弟2人が自販機で飲み物を頑張って買おうとしていたら、粛清さんに撃たれて死ぬみたいな展開を最初は考えていました。でもちさととまひろは殺さなきゃいけない存在なので、そこに一番力を入れています。だから殺すシーンが『ベイビーわるきゅーれ』は50人ぐらいで、『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』はあの2人しか殺してないという。その対比をやりたくてやりました。これはもっとみんなに言ってほしいんです。実は『ベイビーわるきゅーれ』ではあんなことしているのに、『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』ではラストのあの2人しか殺してないんだよと考察してほしいです」

松岡さん
「しかもちょっと切ない」

阪元監督
「切なさも残るんです。いやめっちゃ気に入ってます。あのスローモーションになるところ。あれも『RRR』を観て、俺の中でスローモーションはそのHSというスローモーション用の撮り方、『ブラックパンサー』とかハリウッド映画でも、いわゆるぬるってスローモーションになるじゃないですか。『RRR』を観たら素材はスローモーション用に撮っていないのに全然編集でザラザラしたブレているスローモーションをしていて。これブレていていいやと思って、ラストはそういう風にしました」

観客から
「ちさとちゃんの気高い将棋のシーンがめちゃくちゃ面白かったんですけど、あのシーンは脚本を書いているどんなタイミングで浮かんだんでしょうか」

阪元監督
「あれこそさっきも言った撮れなかったものの代案で、最初パチンコ屋だったんですよ。TikTokにあるんですけど、『花束みたいな恋をした』のテーマソングが流れながらパチンコ屋から出てきたおじさんが絶叫している動画があって。これを最初完全再現したかったんですけどパチンコ屋が無理になって。もう、アホ集団を出して将棋をやる!と。なので、結構ギリギリでした。もう撮影直前とかにこうしましょうみたいな感じで。そうしたら結果、こっちの方が全然おもろいということになったので良かったです。ストリート将棋は大阪の十三の俺の実家の近くではよくやっていました。賭け事しているかわかんないですけど。あそこのディティールがいいんです。装飾部の岩崎さんのすごいこだわりがあって。脚本は酒とか、ギャンブルの定番であるつまみとかが置いてあるって書いていたんですけど、岩崎さんが、いや、将棋やったら頭使うからキャラメルと言って(笑)」

©2023「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」製作委員会

©2023「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」製作委員会

松岡さん
「強いのかなって思わせるんですよね」

阪元監督
「エレガントにお願いしますって」

松岡さん
「本当にこのオチが最高でした」

観客から
「前作も今作もかなり食事描写が多いんですが、食事に対するこだわりみたいなものはありますか?」

阪元監督
「お金を描くにはランボルギーニとかを出せば金持ちだって一発でわかるんですけど、生活に困ってない感と困っている感を出すというのを、『最強のふたり』というフランスの映画だと風呂のデカさとかで描いていましたけど、そういうのをやりたいなって思って。どんどん食事のクオリティが下がっていくというものでやったんです。特に俺が一番気に入っているのは牛丼のレトルトなんです。レンジでご飯をチンしてレトルトをかけて生卵を乗せて。あれは絶妙ですよね。ほんまのほんまの貧困ではない。人が面倒くさがってやる貧乏飯感というか、そこのリアリティ最高じゃないですかっていう(笑)」

松岡さん
「ジュルジュルってあれは食べたくなります。私、チンご飯買いました」

阪元監督
「米ってお金がないときに限ってなくなるじゃないですか。結局生活に追われるし、貧乏になっていくとパックご飯が一番楽になったり、これももっと考察されて、もっとタイムラインがうわーってなるって思っていて、意外とならなかったんですけど、『ベイビーわるきゅーれ』で姫子先輩が食べているパンを『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』でちさとが食べているというのは、個人的に一番これは来る!という感じで、自信めっちゃあったんですけど、そうならなくてびっくりしました(笑)」

松岡さん
「定食屋さんでもラインがあるじゃないですか。700円、800円とか。ああいうのが面白いですね。お金があると900円までいけるかなとか、1000円とか」

阪元監督
「『ベイビーわるきゅーれ』を撮っていた頃、僕は本当に四畳半、家賃5万の家に住んでいたんです。その頃は本当に貧乏だったけど、『ベイビーわるきゅーれ』が公開されて半年後ぐらいにすごい普通ぐらいの給料が入るようになって、気づけばコンビニで1000円使うようになっていて、なんかちょっと寂しくなりました。今まであんな脚本書いていたのにもう俺は書けなくなるのかなとか思ったりしましたけど、意外と出てきました(笑)」

松岡さん
「それは経験ですからね。例え1万円のステーキが食べられるようになったとしても」

トークのあとには監督のサイン付きポスターやチラシがあたるジャンケン大会が行われた。

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松岡さん
「では最後に監督から一言お願いいたします」

阪元監督
「こんなにたくさんの方が観に来てくれるとは思ってもいなかったので、嬉しい限りです。名古屋でもまだまだいろんな映画館で上映していますので、面白かったら周りの皆さんに「これ観てないのは人生損しているものだよ」と言って勧めてあげてください。名古屋の皆さんありがとうございました。また来ます!」

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映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』 https://babywalkure.com/
は現在公開中。

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11/20〜11/26 NAGOYA CINEMA Week2022 with SDGs 開催!

「映画」で心を動かそう 持続可能なまちづくりを目指す名古屋市を舞台に、映画をメイ ...

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寺島しのぶ×廣木隆一監督再び。瀬戸内寂聴の半生をモデルにした作品が映画化(映画『あちらにいる鬼』)

瀬戸内寂聴。作家でもあり、たくさんの人たちに僧侶として講話をしてきた彼女は202 ...

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近くて遠い。だから苦手。でも母親。(映画『わたしのお母さん』)

切っても切れない関係・親と子。あなたは親のことを好きと言えるだろうか。 11月1 ...

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素朴でおいしい。そんな料理を一緒に食べられたら。(映画『土を喰らう十二ヵ月』)

料理研究家の土井善晴さんが映画に挑むことで公開前から話題になった映画『土を喰らう ...

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太宰治の名作が再び映画化(映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』)

太宰治。戦後、流星のごとく現れ、数々の傑作小説を生み出し早逝した天才作家である。 ...

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キュリー夫人の波瀾の生涯を描く(映画『キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱』)

キュリー夫人。キューリ夫人と小さい頃に一度は見間違え、だからこそ逆に名を覚える世 ...

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35ミリフィルムで鑑賞後の楽しいトーク(松岡ひとみのシネマコネクション vol.26 映画『しあわせのパン』)

松岡ひとみのシネマコネクション vol.26 映画『しあわせのパン』上映&トーク ...

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待ち続けることは信じること(映画『千夜、一夜』)

今の時代の人たちは待ちぼうけをどのくらいまでしているのだろう。スマホで気軽に連絡 ...

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仕事も家もお金もない。でも助けてとは言えない(映画『夜明けまでバス停で』)

深夜のバス停。もう明日の朝までバスは来ない。バス停のベンチで旅行に行くかのような ...

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第68回CINEX映画塾『木樵』宮﨑政記監督、面家一男さんトークレポート 

第68回CINEX映画塾『木樵』が10月1日、岐阜CINEXで開催された。『木樵 ...

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MIRAGE THEATRE 来年の上映に向けて 短編作品上映開始

Cafe mirageと岐阜の喫茶星時がコラボして不定期開催中の1日だけのインデ ...

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35ミリフィルムで鑑賞後の楽しいトーク(松岡ひとみのシネマコネクション vol.26 映画『しあわせのパン』)

松岡ひとみのシネマコネクション vol.26 映画『しあわせのパン』上映&トーク ...

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飛騨の地と共に木樵として生きる(映画『木樵』)

岐阜県飛騨地方は9割が山林に覆われている。この飛騨地方で約50年間、木樵の仕事で ...

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舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」を観に行ったので、観る前にやっておくといいかもしれないことを書きました

現在、東京 TBS赤坂ACTシアターでは舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」をロン ...

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第66回CINEX映画塾 映画『島守の塔』五十嵐匠監督 トークレポート

第66回CINEX映画塾が8月28日岐阜CINEXで開催された。上映作品は『島守 ...

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あいち国際女性映画祭 映画『でくの空』トークレポート&林家ペーさんインタビュー

名古屋 名演小劇場で9月23日から公開される映画『でくの空』。埼玉県秩父市、寄居 ...

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生きるために。狂える人々の終わらない争い(映画『グッバイ・クルエル・ワールド』

とにかくぶっ飛んでいる。まともな奴はほとんどいない。ノリのいいノワールものが久し ...

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アーラ映画祭2022 ラインナップ発表!今年は4日間6作品。

岐阜県可児市文化創造センターアーラで開催されるアーラ映画祭2022の全ラインナッ ...

配給:ハピネットファントム・スタジオ © 2022「この子は邪悪」製作委員会 55
真実を知れば知るほど信じたくない…ありえない(映画『このこは邪悪』)

『嘘を愛する女』、『哀愁しんでれら』か映画化されたオリジナル作品の企画コンテスト ...

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映画『掘る女  縄文人の落とし物』名演小劇場トークイベントレポート

映画『掘る女 縄文人の落とし物』公開記念トークイベントが8月21日名古屋 名演小 ...

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相手のことをちゃんと想像できるような人になりたい(映画『ぜんぶ、ボクのせい』松本優作監督 インタビュー)

現在公開中の映画『ぜんぶ、ボクのせい』。 母親に会うために児童養護施設を飛び出し ...

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スリリングな148のツイート。真実は物語より奇なり。48時間の悪夢を映画化(映画『Zola ゾラ』)

2015年、Twitterに投稿され、大きな話題となったスリリングな148のツイ ...

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縄文に魅せられ汗だくになって発掘作業をする「掘る女」に密着したドキュメンタリー(映画『掘る女 縄文人の落とし物』)

昔、考古学に憧れて、真剣にその方面の大学に進学しようと考えたことがある(いろいろ ...

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シアターカフェ移転&リニューアルオープン2周年記念開放祭 Aプログラム舞台挨拶レポート

名古屋・清水口のシアターカフェでは移転&リニューアルオープン2周年記念開放祭が今 ...

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第64回CINEX映画塾『逆光』須藤蓮監督トークレポート

第64回CINEX映画塾『逆光』が7月16日岐阜CINEXで開催された。監督、主 ...

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あいち国際女性映画祭2022 開催決定!今年は31作品上映

あいち国際女性映画祭2022の記者発表が7月27日ウィルあいちで行われ、映画祭の ...

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只見線とともに奥会津でみる美しい景色を守るために(映画『霧幻鉄道 只見線を300日撮る男』)

日本のローカル線は赤字路線が多く、毎年存続の危機に瀕しながらその土地で生活する人 ...

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コンビニは異世界!?コンビニで起こる不思議な出来事(映画『コンビニエンス・ストーリー』三木聡監督インタビュー)

日本のコンビニエンスストアとはとても便利な店である。値段は定価だが、大体何でも揃 ...

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シアターカフェ移転&リニューアルオープン2周年記念開放祭上映作品決定!

名古屋のシアターカフェが大須から清水口に移転、リニューアルオープン2周年を記念し ...

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島崎藤村の名作が60年ぶりに映画化 自分らしく生きるとは?(映画『破戒』)

1948年・木下恵介監督、1962年・市川崑監督と名だたる巨匠が映画化してきた、 ...

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映画『逆光』須藤蓮監督、脚本家渡辺あやさんインタビュー 岐阜柳ケ瀬 再会から夏祭り×映画という企画が生まれた 

名古屋で上映されることはあっても、岐阜の映画館で上映されるミニシアター系の映画は ...

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見返りを求める男と恩を仇で返す女。その先にあるもの(映画『神は見返りを求める』)

タイトルを聞いたとき「神は見返りをもとめない」ものじゃないの?と思った。ただ、そ ...

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3年ぶり開催!第9回MKE映画祭レポート

第9回MKE映画祭が6月18日岐阜県図書館多目的ホールで開催されました。 3年ぶ ...

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生き続けていくことはいけないことか(映画『PLAN 75』)

少子高齢化社会となった日本には様々な問題がある。老老介護、孤独死、虐待という家庭 ...

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映画『冬薔薇(ふゆそうび)』伊藤健太郎さん、阪本順治監督登壇名古屋舞台挨拶レポート

映画『冬薔薇(ふゆそうび)』の公開記念舞台挨拶が6月11日名古屋ミッドランドスク ...

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女子高生、日本の経済にもの申す!(映画『君たちはまだ長いトンネルの中』なるせゆうせい監督インタビュー)

2019年に発売されネット上で話題を呼んだ漫画「こんなに危ない!? 消費増税」を ...

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自身の信念のもとに冤罪を暴く(映画『オフィサー・アンド・スパイ』)

捏造、冤罪。あってはならないのだが、どの時代にも起こる出来事だ。 フランスで起こ ...

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木竜麻生さん登壇!メ~テレ映画祭『わたし達はおとな』先行上映舞台挨拶レポート

今年開局60周年を迎える名古屋のテレビ局メ~テレは映画製作にも非常に力を入れてい ...

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今も受け継がれる神曲・市船Soul。それは魂がこもる大切な曲(映画『20歳のソウル』)

ある番組の吹奏楽の旅を観る度に号泣している。 私は決して吹奏楽部ではない。コーラ ...

haganeiro9 76
OUTRAGE×現代の若者 名古屋で生きる人達(映画『鋼音色の空の彼方へ』舞台挨拶レポート)

コロナ禍を経て、名古屋発の映画が奇しくも同じ日に2本公開された。一本は先日紹介し ...

mamoriya8 77
僕らの映画はここからはじまったばかり(映画『護り屋「願い」』舞台挨拶レポート)

名古屋発の映画が『護り屋「願い」』が5月20日に公開された。 映画『護り屋「願い ...

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人気映画を支えてきた特撮、特殊効果のクリエイター達(映画『クリーチャー・デザイナーズ 特殊効果の魔術師たち』)

映画にはさまざまなジャンルがある。その中でも私たちを日常にはない興奮に誘ってくれ ...

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「灰色の家族」という台本(物語)が呼び覚ます忌まわしい記憶 KURAGE CLUB新作『灰色の家族』上映会開催

名古屋の自主映画団体KURAGE CLUBが新作『灰色の家族』の上映を5月22日 ...

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撮りたいという強い思いの結晶がいよいよ公開(映画『山歌』)

山の中を漂流して暮らす人々が戦後あたりまでいたことを知ったのは「やすらぎの刻」と ...

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第61回CINEX映画塾『ぼけますから、よろしくお願いします ~おかえり、おかあさん』信友直子監督トークレポート

第61回CINEX映画塾『ぼけますから、よろしくお願いします ~おかえり、おかあ ...

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『あした、授業参観いくから。』+安田真奈監督ショートフィルム選 シアターカフェ 舞台挨拶レポート

『あした、授業参観いくから。』+安田真奈監督ショートフィルム選 が4月30日から ...

Ngoutou1 83
映画『N号棟』公開初日 萩原みのりさん、後藤庸介監督登壇 舞台挨拶レポート

とある地方都市に、かつて霊が出るという噂で有名な団地があった。このとある地方都市 ...

sikei 84
阿部サダヲ×シリアルキラー榛村大和が更なる魅力を生む(映画『死刑にいたる病』白石和彌監督・阿部サダヲさんインタビュー)

白石和彌監督の作品にはいつも心を持っていかれる。 5月6日(金)から公開の新作『 ...

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ゴールデンウィークに『あした、授業参観いくから』+安田真奈監督ショートフィルム選 上映 シアターカフェで

安田真奈監督とお会いしたのはあいち国際女性映画祭だった。 『36.8℃ サンジュ ...

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『パリ13区』『カモン カモン』モノクロの魅力を知りたい二作品

4月22日(金)公開の作品には偶然にもモノクロ映画が2作品ある。 『ジョーカー』 ...

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白石和彌監督、阿部サダヲさん登壇! 映画『死刑にいたる病』名古屋先行上映舞台挨拶レポート

映画『死刑にいたる病』舞台挨拶付き先行上映会が4月16日、名古屋ミッドランドスク ...

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第60回CINEX映画塾『Trinity』『truth』堤幸彦監督、広山詞葉さん、生島翔さんトークレポート

第60回CINEX映画塾『Trinity』『truth』が3月27日岐阜CINE ...

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映画の街・岐阜が動き出す  映画『逆光』とのコラボで柳ケ瀬が70年代一色になる?! 映画『逆光』試写会 トークレポート

4月4日、岐阜ロイヤル劇場にて映画『逆光』の試写会と須藤蓮監督の舞台挨拶が行われ ...