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松岡ひとみのシネマコレクション  映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』 阪元裕吾監督トークレポート

松岡ひとみのシネマコレクション 映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』が4月1日ミッドランドスクエアシネマ2で開催された。
映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』の上映後には阪元裕吾監督を迎えてトークが行われた。その様子をお届けする。

『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』映画紹介こちら

阪元裕吾監督(以下 阪元監督)
『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』の監督、脚本をやりました阪元裕吾です。本日は、とてもいい天気の中、こんないい映画館に来てくださってありがとうございます。よろしくお願いします」

松岡ひとみさん(以下 松岡さん)
「監督、今日は『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』のポスターの色合いに服装を寄せていますか?」

阪元監督
「あ、はい。はい(笑)」

松岡さん
「またまたまた(笑)。本当ですか?阪元監督のツイッターを見させていただいておりますが、毎回毎回本当に面白いつぶやきをされていますね」

阪元監督
「そうですか?よかったです。おもろいツイートですか」

松岡さん
「作品についての詳しいことが呟かれていて、多分皆さんご存知だと思います」

阪元監督
「公開前までは結構黙っていました。どういう映画かは全く言わず、ただコメディですよとしか言っていなくて。だから後半の展開とか、ちょっとハードめな敵の描写とかもあんまり言わなかったので、そこら辺をやっと言えるようになって嬉しかったですね」

松岡さん
「公開が1週間前で、もうかなり人気で。ミッドランドスクエアシネマさんはパンフレットが売り切れちゃったんです!」

阪元監督
「すいません。もう僕が刷っているわけではないんですけど、『ベイビーわるきゅーれ 』の時よりだいぶ増やして刷ってはいるみたいで。そうなんですよ。だからこれだけ売れるとはみたいなことを俺の映画は毎回言われるんですよね。毎回配給は別で、いろんな配給会社の人とやらせてもらってるんですけど、毎回「こんなに売れるなんて……」みたいな顔をされるんです」

松岡さん
「阪元監督のときは多めに刷っていただきましょう」

阪元監督
「そうですね。稼げると思うんですよ」

松岡さん
「本当にゲストが監督さんだけでこれだけ満席になるというのはないです」

阪元監督
「本当ですか。いまだかつてないんですか」

松岡さん
「私のトークライブは37回目ですけれども初めてです」

阪元監督
「すごいことや、ありがとうございます」

阪元優吾監督

阪元優吾監督

(場内大拍手)

松岡さん
「『ベイビーわるきゅーれ』は2021年に名古屋でも上映されて」

阪元監督
「そうですねセンチュリーシネマさんで最初やっていて、1ヶ月ぐらいたってから長いことやっていただいたのがシネマスコーレさん」

松岡さん
「坪井さん大好きでしょ、これ(笑)」

阪元監督
「そうですね」

松岡さん
「坪井さん、今はシネマスコーレの支配人になられました」

阪元監督
「シネマスコーレでもまた上映されると思います。『ベイビーわるきゅーれ』を観た方いらっしゃいます?『ベイビーわるきゅーれ』を観ていないという方は?おお、数人。そうそう『ベイビーわるきゅーれ』を観なくてもいけるんだと、なんか最近うっすらこっち側もわかってきて。そういう宣伝を一つもこっちはしてないやんとちょっとばたついてます(笑)。「『ベイビーわるきゅーれ』を観ていなくても大丈夫ですよ」みたいなことは一切言ってへんのです」

松岡さん
「皆さんのコメントを見ると、『ベイビーわるきゅーれれ』は観ていないけどって書いてありました」

阪元監督
「そうですね。確かによく考えたら別に『ベイビーわるきゅーれ』を観ていなくてもストーリーは全く別物なので見れるなっていう感じでございます。むしろ『ベイビーわるきゅーれ』はこの娘達の前日譚みたいな見方ができますからね」

松岡さん
「後から『ベイビーわるきゅーれ』観てとか、私なんか『ある用務員』も今回観直しました。彼女たちはどうだったかなと思ったら、あの頃からもう出来上がってましたね」

阪元監督
「本当ですか?かなり初々しい。3人で手探りでやっていた頃なので。無駄話もせずですからあの頃は」

松岡さん
「無駄話はしてないんだけど、何かボソボソ言う感じとか」

阪元監督
「美味しいものを食べている感じとかはすごい残ってるんです。『ある用務員』はAmazon Prime Videoで今見られるますので、もしよろしければ見てください」

松岡さん
「どんどんファンとして追っていっちゃいますよ。最初から『ベイビーわるきゅーれ』の2をやろうかなというのはあったんですか」

阪元監督
「俺はやりたいとずっと言っていて。はじめはちさとにスーパークレイジーDVスーパー強殺し屋の彼氏ができて、そいつがGoogleレビューで星1つ付けるようなやつで、一緒に行った店に何か文句つけてみたいな。それぐらいのものだったんですけど、そういうのとまひろとちさととそいつと対立していくみたいな。最終的にそいつが激強なので、2人VSそいつみたいな話を『ベイビーわるきゅーれ』を撮っている頃から最初妄想していて。ちさとのブレみたいなものをもっと描こうみたいなのが最初の案で、それはやめようみたいな話になって、なんとなく考えていた頃に、『ベイビーわるきゅーれ』が公開されて、『ベイビーわるきゅーれ』の評判がいいぞと。あれはじわじわなんですよ。ほんまに半年ぐらいかけて、じわじわじわじわなんか評判ええ感じかもとこっちサイドがなっていって、2作目を撮るで!となったときに、僕は2021年9月ぐらいにはもう兄弟が出てきてみたいな話をTwitterのspaceでしてるんですよ」

松岡さん
「ちょっと頭の中にあったんですね。きっと」

阪元監督
「そうなんです。なぜかはちょっと覚えていないんですけど、とにかく貧乏兄弟が出てきて、イ・ジョンジェの『新しき世界』のファン・ジョンミンとイ・ジョンジェのラストシーンがあるんですけど、あれから始まるという設定は、もう頭にあって、ドアをガチャッと開けたらめっちゃおるやんけみたいな。それでかちこむみたいな。あれは完全に『新しき世界』なんですけど、そういうオープニングは頭の中にありました。その半年後ぐらいに、2をやりましょうとなって脚本をすぐ書いたみたいな感じでした」

松岡さん
「脚本はどのぐらいで書いたんですか」

阪元監督
「1週間ぐらい」

松岡さん
「1週間で書けるものなんですかね」

阪元監督
「はい(笑)。そんなね、大したことは起きないので」

松岡さん
「いやいや、対したことが起きなくても、細かいところが面白いですよ」

阪元監督
「そうです。確かにセリフ1個の方が悩むかもしれないですね」

松岡さん
「結構改稿したんですか?」

阪元監督
「改稿しましたね。もうちょっと兄弟パート多めで、うん、武器屋さんに銃を買いに行くくだりとかがあって銃が途中で変わるんです。トカレフからベレッタに変わるんですけど、リサイクルショップ兼武器屋さんみたいなのがあって、ちさととまひろもそこに行っているみたいな。その一丁の銃にまつわる話があって、最終的にこれは『甘い人生』というイ・ビョンホンの映画があるんですけど、それと全く同じ展開をやろうとしていたんですけど、赤木さんが殺された後に、もう1回銃を買いに行ったら、そのタイミングで向こうの店主に電話がかかってきて、「え?兄弟?」と話ながら目線と目線があって。観た人はわかると思うんですけど、全員で撃ち合って、その武器屋の人を殺して武器をたんまり奪って、もっと追い詰められていくみたいなシーンも最初は書いていましたね」

©2023「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」製作委員会

©2023「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」製作委員会

松岡さん
「なるほど。それは全カットした?」

阪元監督
「そうです。別に撮ったわけではなく、脚本の段階でです。脚本に残っていて撮れなかったのは赤木さんをドラム缶で燃やしたじゃないですか。その骨を持って、いつもの定食屋の前にばらまいて」

松岡さん
「好きな子いるのに?!」

阪元監督
「いつもみんなで行ったからここで埋葬してあげようみたいな感じでやって、安らかに眠ってくれと言っていたら、店員が出てきてちょっとゴミ出さないでくださいと言われて掃除機で吸われるというシーンを本当に真面目に撮ろうとしていたんですけど、ちょっと時間が足りなくて、オミットしてしまったシーンです。でも今思えばなくてよかったなと(笑)。どんなテンションでそのシーンを観ればいいんだと」

松岡さん
「なんか感情がごちゃごちゃになりますよね。かわいそうだけど、でもコミカルなことみたいな」

阪元監督
「この話は初めて喋ったかもしれないです」

松岡さん
「そうやって削ぎ落としていくんですね。その時間内に収めなくてはいけないこともあるし」

阪元監督
「そうですね、結構今回はもめましたね。撮影の予算もあるので。だから最初も、スカイツリーをバックにジョギングして、ミット打ちするシーンも、本当はカット候補にされちゃっていて、「いやいや、あれをカットとか意味がわからないです」みたいなことを言って。撮影2週間のうちラストバトルで3日かけているので、それをやるということはそういう細かいところが撮れないという風になっていくので、すごいせめぎ合いでした」

松岡さん
「プロデューサーさんとですか?」

阪元監督
「そうですね。プロデューサーとか演出部とか予算を任せられて、この日数でやりましょうみたいな予算を管理する人とか。Zoom打ち合わせとかも、元々最初は上野公園とかで須佐野さんがコーヒー片手に、ロングコートで現れてみたいなそういうイメージだったんですが、それも撮れませんと。こっちからしたら「いやいや、喋ってるだけやん」みたいな。「公園で喋るだけやん、行けるやん」と思ったんですけどそういうことで、時間とお金が飛んでいくのでということでZoomになったという」

松岡さん
「でもZoomのシーン、面白かったですね。やっぱりそういうこともあるんですよね。カットしなきゃいけないけれども、だったらという代替を考えるという。髙石さんと伊澤さんとは久しぶりに会ったわけですよね」

阪元監督
「そうですね。『ベイビーわるきゅーれ』のときは全然友達という感じじゃなかったんです。撮影が1週間とかでワーッて進んでいったんですけど、今回は結構もうめっちゃ仲のいい感じでやらせてもらいました」

松岡さん
「素顔のお2人というのはどうなんですか?ちさととまひろに似ているとこもあったりしますか?」

阪元監督
「伊澤さんの方が似てるかもしれないですね。でも人見知りという感じではないですけど。結構すぐバーンってボディタッチ的にぶつかってきて、コミュニケーションを取ってきますね。髙石さんは結構逆かもしれないです」

松岡さん
「もうばっちり信頼関係もあるという」

阪元監督
「そうですね。そこはすごい増えました。だから、銀行強盗と戦っている間に2人でジェスチャーするんですけど、あれも2人で考えて、「これでどうですか?」と提案がありましたし、ラストバトルの銃撃戦のタイヤ工場みたいなところで、ちさとさんがまひろさんの口元を拭いてあげるところも。2人でやってますね」

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松岡さん
「元々『ある用務員』のときに初めて2人は会っていて、1作目で仲良くなったんですか?」

阪元監督
「1作目の宣伝、舞台挨拶中とかに、みんなで道端でケーキを食べたりしたので。なんか隅っこで3人でケーキを食べたりしたので、仲良くなったんだと思います。いろいろあって道端でケーキを食べました(笑)」

松岡さん
「お二人も信頼関係がどんどんできていると思うんですけれども、そうやって2人で考えていったことが多くなったわけですね」

阪元監督
「今回は多かったかもしれないですね。『花束みたいな恋をした』も2人で観たらしくて。感想を聞いたら髙石さんが、「これが普通なんですね」みたいな感想で。髙石さんのその感じ方を描きたかったんです。そうしたらその前のシーンが異様にウケてしまって。いやこんなウケるはずじゃなかったというのがほんまに正直なところなんですよ」

松岡さん
「これ坂元裕二さん、見たんですかね」

阪元監督
「いや、観ないで欲しいですね。いや感想聞きたくないです。でも坂元裕二さんも似たようなことをしていますから。結構固有名詞ガンガン系でいじる系じゃないですか。お互いにやっていきましょうという感じでできたらいいですよね。でも『ベイビーわるきゅーれ』を撮影して公開までの間に『花束みたいな恋をした』が公開されていて、映画館で観て、「うおぉ!一緒やん!」みたいになって。「神がいますよ」みたいなセリフを言うじゃないですか、麦くんが自己紹介のときに「好きな座右の銘はバールのようなものです」というあたりの会話が「一緒や、やばいな、これパクッてると思われへんかな」みたいなところも若干ありながらの公開で、でも実際はそんな感想はなかったので、良かったって思ったり(笑)。『花束みたいな恋をした』は俺は好きな映画です。嫌いだからやっているわけではないです」

松岡さん
「なるほど。好きだからこそですよね。渡辺哲さんがサブカルおじいちゃんをやっているじゃないですか。あれも本当に面白いですよね」

阪元監督
「あれもめちゃくちゃ削ってるんですよ。「U-NEXTで独占配信されてたけど、今はアマプラで見られるから」みたいなセリフのカットを何回もやったんです。現場はカオスでしたね。新しい学校のリーダーズもいましたし、一番大変な撮影でした。あのシーンが一番大変やったかも」

©2023「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」製作委員会

©2023「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」製作委員会

松岡さん
「渡辺哲さんは実は愛知県常滑市なんです。哲さんとはもう2回目ですよね」

阪元監督
「そうです。哲さんをキャスティングしたのも理由があって。『ある用務員』はコロナ禍明けぐらいに撮影したんですけど、そのタイミングでずっと哲さんが「ネトフリオリジナルの「愛の不時着」がおもしろい」とずっと言っていて。この人「愛の不時着」とか見るんやと思って。なのでうっすらイメージに渡辺さんがいたんです」

松岡さん
「渡辺哲さんだったから面白かったんですね」

阪元監督
「そうなんですよね。渡辺哲さんをはめるって重いキャスティングじゃないですか。だから最初もうちょっと若くて50歳ぐらいの人でどうですか?と言われたんですけど、「いや絶対渡辺哲さんがおもろいやろ」って言って、そこだけこだわらさせていただきました。本当はあのシーンはもっと長くて。1回着ぐるみで喧嘩するじゃないですか。あの後にもう1回出てきて、「何か『東京リベンジャーズ』みたいやったな」と言い出してちさとがちょっとさすがに「違いますよ」みたいなことを言うシーンが脚本上はあったんです。しかもこれも裏話ですけど、着ぐるみバトル中に雨が降ってきて、別日に撮り直したりしているんです。だからあのシーンは雨が降ったり、晴れたり、雨が降ったりしているんですね。それぐらい大変で、いろいろコロナ禍もあってそのシーンが残念なことに撮れなかったんです」

松岡さん
「でも聞いちゃったから、想像してニヤニヤさせていただきますよ。着ぐるみのシーンはお2人とも入っているわけではないんですよね?」

阪元監督
「バトルのシーンは入っているわけじゃないんですけど、前半のバイトシーンは入ってもらって踊ってもらっています。僕たちが想像していたのは37度ぐらいになってしまってやばいかもみたいな感じだったんですけど、その日が25度とか、24度とかで意外とふたりとも元気そうでした。スーツアクターの2人は結構大変そうでしたね」

松岡さん
「伊澤さんはいつもスタントをされているので、面白かったんじゃないですか?」

阪元監督
「そうですね。伊澤さんが『ベイビーわるきゅーれ』が終わって2はどんなことをやるかみたいなことを言ったときに「私のスタントダブルが欲しい」とおっしゃって。いつもダブル側だから、自分が主役になって、自分のスタントダブルがついてくれるのが夢、すごいそれが嬉しいみたいなこと言っていたのでそれを叶えさせていただきました。あれはやろうとしたら大変ですからね」

松岡さん
「本当にすごいです。今回もキレキレのアクションで、よかったです。本当にずっと見ていたい」

阪元監督
「アクションもっとやりたいですね」

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松岡さん
「監督はどこまで演出していて、アクション監督の園村さんはどこからというのはあるんですか?」

阪元監督
「現場では明確ですね、このカットまで僕、このカットからアクション監督というぐらいかなり明確です。銀行強盗のシーンは、1日で撮らないといけなかったんですけど、昼2時ぐらいまではそのアクション前まで。時計のアップが映って「1分で終わらせよう」「はーい」って2人が言いますよね。あそこまでが僕でその後股の下から映るカットがあるんですけど、そこからが完全に園村さん。でもアクションチームも朝からずっと待っているんです。リハしたり、場所の確認したりするためにいるんです。その朝から14時までの間、気が気じゃないというか。もう、早くアクションに行かせなきゃみたいな感じで。アクションチームはめちゃめちゃスタンバっているので、焦ります。園村さんは圧を出すような人ではないんですけど。怖い人じゃなくてよかったと思います」

松岡さん
「3ありますかね?ありますよね。こんなにヒットしているから」

阪元監督
「そうですね。あるといいですよね」

松岡さん
「構想はありますか?」

阪元監督
「ありますあります。めちゃめちゃあります。3はもう2の逆みたいな作品になると思います。『ベイビーわるきゅーれ』は1週間で撮り切ったんですけど、撮り終わった感がなさすぎて、まだまだ撮りたかったし、もっとこういうシーンが撮りたかったみたいなことがあったし、3人ともその3人の子のコンビネーションというか、仲良し感もなかったので、『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』が言っちゃえば、8日目みたいな。『ベイビーわるきゅーれ』の8日目感をすごい大事にして、気負わず、『ベイビーわるきゅーれ』の続きですよぐらいに考えて撮ったんですけど、多分やるとしたら3はもうめちゃくですね。あとは予算がどれぐらい上がるか。これだけなので(笑)」

松岡さん
「大事なことですよ」

阪元監督
「大事なことです。本当はウィンター・ソルジャーみたいなのが、ちさととまひろが車を運転していたら車の上にボーンって来て、ハンドルガーン!となる。これがやりたいんです。これはね、どうしてもやりたいんですけどね、予算がいくらあったらいけるのか」

観客から
「本作で監督が特にこだわったところがありましたら教えていただけますでしょうか」

阪元監督
「そうですね。ラスト付近の結末みたいなのも、別パターンが最初はあって、ちさととまひろが殺せず終わっちゃうみたいな、精神的にというよりは、殺す手段がなくなっちゃったみたいな感じで、もっと全員ズタボロみたいな感じのイメージで、勝負には勝ったけど、殺せる手段がないから、ちさとまひろが殺し屋としては負けみたいな展開。最終的に兄弟2人が自販機で飲み物を頑張って買おうとしていたら、粛清さんに撃たれて死ぬみたいな展開を最初は考えていました。でもちさととまひろは殺さなきゃいけない存在なので、そこに一番力を入れています。だから殺すシーンが『ベイビーわるきゅーれ』は50人ぐらいで、『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』はあの2人しか殺してないという。その対比をやりたくてやりました。これはもっとみんなに言ってほしいんです。実は『ベイビーわるきゅーれ』ではあんなことしているのに、『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』ではラストのあの2人しか殺してないんだよと考察してほしいです」

松岡さん
「しかもちょっと切ない」

阪元監督
「切なさも残るんです。いやめっちゃ気に入ってます。あのスローモーションになるところ。あれも『RRR』を観て、俺の中でスローモーションはそのHSというスローモーション用の撮り方、『ブラックパンサー』とかハリウッド映画でも、いわゆるぬるってスローモーションになるじゃないですか。『RRR』を観たら素材はスローモーション用に撮っていないのに全然編集でザラザラしたブレているスローモーションをしていて。これブレていていいやと思って、ラストはそういう風にしました」

観客から
「ちさとちゃんの気高い将棋のシーンがめちゃくちゃ面白かったんですけど、あのシーンは脚本を書いているどんなタイミングで浮かんだんでしょうか」

阪元監督
「あれこそさっきも言った撮れなかったものの代案で、最初パチンコ屋だったんですよ。TikTokにあるんですけど、『花束みたいな恋をした』のテーマソングが流れながらパチンコ屋から出てきたおじさんが絶叫している動画があって。これを最初完全再現したかったんですけどパチンコ屋が無理になって。もう、アホ集団を出して将棋をやる!と。なので、結構ギリギリでした。もう撮影直前とかにこうしましょうみたいな感じで。そうしたら結果、こっちの方が全然おもろいということになったので良かったです。ストリート将棋は大阪の十三の俺の実家の近くではよくやっていました。賭け事しているかわかんないですけど。あそこのディティールがいいんです。装飾部の岩崎さんのすごいこだわりがあって。脚本は酒とか、ギャンブルの定番であるつまみとかが置いてあるって書いていたんですけど、岩崎さんが、いや、将棋やったら頭使うからキャラメルと言って(笑)」

©2023「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」製作委員会

©2023「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」製作委員会

松岡さん
「強いのかなって思わせるんですよね」

阪元監督
「エレガントにお願いしますって」

松岡さん
「本当にこのオチが最高でした」

観客から
「前作も今作もかなり食事描写が多いんですが、食事に対するこだわりみたいなものはありますか?」

阪元監督
「お金を描くにはランボルギーニとかを出せば金持ちだって一発でわかるんですけど、生活に困ってない感と困っている感を出すというのを、『最強のふたり』というフランスの映画だと風呂のデカさとかで描いていましたけど、そういうのをやりたいなって思って。どんどん食事のクオリティが下がっていくというものでやったんです。特に俺が一番気に入っているのは牛丼のレトルトなんです。レンジでご飯をチンしてレトルトをかけて生卵を乗せて。あれは絶妙ですよね。ほんまのほんまの貧困ではない。人が面倒くさがってやる貧乏飯感というか、そこのリアリティ最高じゃないですかっていう(笑)」

松岡さん
「ジュルジュルってあれは食べたくなります。私、チンご飯買いました」

阪元監督
「米ってお金がないときに限ってなくなるじゃないですか。結局生活に追われるし、貧乏になっていくとパックご飯が一番楽になったり、これももっと考察されて、もっとタイムラインがうわーってなるって思っていて、意外とならなかったんですけど、『ベイビーわるきゅーれ』で姫子先輩が食べているパンを『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』でちさとが食べているというのは、個人的に一番これは来る!という感じで、自信めっちゃあったんですけど、そうならなくてびっくりしました(笑)」

松岡さん
「定食屋さんでもラインがあるじゃないですか。700円、800円とか。ああいうのが面白いですね。お金があると900円までいけるかなとか、1000円とか」

阪元監督
「『ベイビーわるきゅーれ』を撮っていた頃、僕は本当に四畳半、家賃5万の家に住んでいたんです。その頃は本当に貧乏だったけど、『ベイビーわるきゅーれ』が公開されて半年後ぐらいにすごい普通ぐらいの給料が入るようになって、気づけばコンビニで1000円使うようになっていて、なんかちょっと寂しくなりました。今まであんな脚本書いていたのにもう俺は書けなくなるのかなとか思ったりしましたけど、意外と出てきました(笑)」

松岡さん
「それは経験ですからね。例え1万円のステーキが食べられるようになったとしても」

トークのあとには監督のサイン付きポスターやチラシがあたるジャンケン大会が行われた。

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松岡さん
「では最後に監督から一言お願いいたします」

阪元監督
「こんなにたくさんの方が観に来てくれるとは思ってもいなかったので、嬉しい限りです。名古屋でもまだまだいろんな映画館で上映していますので、面白かったら周りの皆さんに「これ観てないのは人生損しているものだよ」と言って勧めてあげてください。名古屋の皆さんありがとうございました。また来ます!」

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映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』 https://babywalkure.com/
は現在公開中。

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第77回CINEX映画塾『まなみ100%』が10月21日(土)、岐阜CINEXで ...

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映画『月』伏見ミリオン座公開記念 石井裕也監督 舞台挨拶レポート

映画『月』の名古屋公開記念舞台挨拶が10月22日伏見ミリオン座で開催された。石井 ...

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本音を隠さずココロのままに生きていく!(映画『愛にイナズマ』)

『舟を編む』をはじめ、発表する作品がどれも国内外で高く評価されてきた石井裕也監督 ...

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映画『花腐し』名古屋伏見ミリオン座先行上映舞台挨拶レポート

11月10日(金)より全国公開される映画『花腐し』名古屋先行上映が10月24日( ...

©2023 映画「隣人 X 疑惑の彼女」製作委員会 ©パリュスあや子/講談社 38
映画『隣人 X -疑惑の彼女-』滋賀ロケ撮影現場レポート

2022年10月から滋賀県で熊澤尚人監督が新作撮影をしているという情報を聞いてい ...

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【愛知・岐阜】2024年劇場公開映画『BISHU〜世界でいちばん優しい服〜』エキストラ募集!

以前現場レポートをお送りした2024年劇場公開映画『BISHU〜世界でいちばん優 ...

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フィンランドの建築家・デザイナー アアルト その仕事の裏に愛する妻がいた(映画『アアルト』

北欧家具は日本でも根強い人気がある。それはおしゃれであることはもちろん、実用性で ...

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映画『SOMEDAYS』名古屋先行上映舞台挨拶レポート

10月6日、映画『SOMEDAYS』の名古屋先行公開を記念してミッドランドスクエ ...

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岐阜の刃物のまち・関市で特撮怪獣映画始動! 映画『怪獣ヤロウ!』製作開始

岐阜県関市を舞台にした映画の製作が決まった。タイトルは『怪獣ヤロウ!』。ご当地怪 ...

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女、突然やってきた男、消えた夫。三人が抱える心の奥底にある思いは……(映画『アンダーカレント』)

映画一本よりなお深い作品だと発表当時評された豊田徹也の漫画「アンダーカレント」が ...

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映画「ぼくらのレシピ図鑑」シリーズ特集上映 大阪・名古屋・神戸で開催決定! 新作『メンドウな人々』他2作品 

地域のおいしいもの×地元の高校生×映画をテーマに地元と協力して制作される映画「ぼ ...

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映画『親のお金は誰のもの 法定相続人』三重先行上映舞台挨拶レポート

映画『親のお金は誰のもの 法定相続人』の三重先行上映、舞台挨拶が9月22日三重県 ...

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映画『私はどこから来たのか、何者なのか、どこへ行くのか、そしてあなたは…』名古屋凱旋上映決定!

映画『私はどこから来たのか、何者なのか、どこへ行くのか、そしてあなたは…』が ...

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ロイヤル劇場存続をかけてクラウドファンディング開始! 【ロイヤル劇場】思いやるプロジェクト~ロイヤル、オモイヤル~

岐阜市・柳ケ瀬商店街にあるロイヤル劇場は35ミリフィルム専門映画館として常設上映 ...

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第76回 CINEX映画塾 映画『波紋』 筒井真理子さんトークレポート

第76回CINEX映画塾『波紋』が7月22日に岐阜CINEXで開催された。上映後 ...

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岐阜CINEX 第17回アートサロン『わたしたちの国立西洋美術館 奇跡のコレクションの舞台裏』トークレポート

岐阜CINEX 第17回アートサロン『わたしたちの国立西洋美術館 奇跡のコレクシ ...

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女性監督4人が撮る女性をとりまく今『人形たち~Dear Dolls』×短編『Bird Woman』シアターカフェで上映

名古屋清水口のシアターカフェで9月23日(土)~29日(金)に長編オムニバス映画 ...

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映画『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』公開記念 アルノー・デプレシャン監督舞台挨拶付き上映 伏見ミリオン座で開催決定!

世界の映画ファンを熱狂させる名匠アルノー・デプレシャンが新作『私の大嫌いな弟へ  ...

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自分の生きる道を探して(映画『バカ塗りの娘』)

「バカ塗りの娘」というタイトルはインパクトがある。気になってバカ塗りの意味を調べ ...

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「シントウカイシネマ聖地化計画」始動!第一弾「BISHU〜世界でいちばん優しい服〜」(仮)愛知県⼀宮市にて撮影決定‼

株式会社フォワードがプロデュースし、東海地方を舞台にした全国公開映画を毎年1本ず ...

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エリザベート40歳。これからどう生きる?(映画『エリザベート1878』)

クレオパトラ、楊貴妃と並んで世界の三大美女として名高いエリザベート皇妃。 彼女の ...

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ポップな映像と音楽の中に見る現代の人の心の闇(映画『#ミトヤマネ』)

ネット社会ならではの職業「インフルエンサー」を生業にする女性を主人公に、ネット社 ...

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豆腐店を営む父娘にやってきた新たな出会い(映画『高野豆腐店の春』)

尾道で小さな豆腐店を営む父と娘を描いた映画『高野(たかの)豆腐店の春』が8月18 ...

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映画『フィリピンパブ嬢の社会学』11/10(金)より名古屋先行公開が決定!海外展開に向けたクラウドファンディングもスタート!

映画『フィリピンパブ嬢の社会学』が 11月10日(金)より、ミッドランドスクエア ...

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『Yokosuka1953』名演小劇場上映会イベントレポート

ドキュメンタリー映画『Yokosuka1953』の上映会が7月29日(土)、30 ...

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海外から届いたメッセージ。66年前の日本をたどる『Yokosuka1953』名古屋上映会開催!

同じ苗字だからといって親戚だとは限らないのは世界中どこでも一緒だ。 「木川洋子を ...

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彼女を外に連れ出したい。そう思いました(映画『658km、陽子の旅』 熊切和嘉監督インタビュー)

42才、東京で一人暮らし。青森県出身の陽子はいとこから24年も関係を断絶していた ...

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第75回CINEX映画塾 『エゴイスト』松永大司監督が登場。7月29日からリバイバル上映決定!

第75回CINEX映画塾 映画『エゴイスト』が開催された。ゲストには松永大司監督 ...

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映画を撮りたい。夢を追う二人を通して伝えたいのは(映画『愛のこむらがえり』髙橋正弥監督、吉橋航也さんインタビュー)

7月15日ミッドランドスクエアシネマにて映画『愛のこむらがえり』の公開記念舞台挨 ...

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あいち国際女性映画祭2023 開催決定!今年は37作品上映

あいち国際女性映画祭2023の記者発表が7月12日ウィルあいちで行われ、映画祭の ...

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映画『愛のこむらがえり』名古屋舞台挨拶レポート 磯山さやかさん、吉橋航也さん、髙橋正弥監督登壇!

7月15日ミッドランドスクエアシネマにて映画『愛のこむらがえり』の公開記念舞台挨 ...

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彼女たちを知ってほしい。その思いを脚本に込めて(映画『遠いところ』名古屋舞台挨拶レポート)

映画『遠いところ』の公開記念舞台挨拶が7月8日伏見ミリオン座で開催された。 あら ...

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観てくれたっていいじゃない! 第10回MKE映画祭レポート

第10回MKE映画祭が7月8日岐阜県図書館多目的ホールで開催された。 今回は13 ...

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京都はファンタジーが受け入れられる場所(映画『1秒先の彼』山下敦弘監督インタビュー)

台湾発の大ヒット映画『1秒先の彼女』が日本の京都でリメイク。しかも男女の設定が反 ...

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映画『老ナルキソス』シネマテーク舞台挨拶レポート

映画『老ナルキソス』の公開記念舞台挨拶が名古屋今池のシネマテークで行われた。 あ ...

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「ジキル&ハイド」。観た後しばらく世界から抜けられない虜になるミュージカル

ミュージカルソングという世界を知り、大好きになった「ジキル&ハイド」とい ...

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『オールド・ボーイ』のチェ・ミンシク久しぶりの映画はワケあり数学者役(映画『不思議の国の数学者』)

映画館でポスターを観て気になった2本の韓国映画。『不思議の国の数学者』と『高速道 ...

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全編IMAX®️認証デジタルカメラで撮影。再現率98% あの火災の裏側(映画『ノートルダム 炎の大聖堂』)

2019年4月15日、ノートルダム大聖堂で、大規模火災が発生した。世界を駆け巡っ ...

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松岡ひとみのシネマコレクション  映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』 阪元裕吾監督トークレポート

松岡ひとみのシネマコレクション 映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』が4月1 ...

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映画『サイド バイ サイド』坂口健太郎さん、伊藤ちひろ監督登壇 舞台挨拶付先行上映レポート 

映画『サイド バイ サイド』舞台挨拶付先行上映が4月1日名古屋ミッドランドスクエ ...

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第72回CINEX映画塾 映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』足立紳監督トークレポート

第72回CINEX映画塾が3月25日岐阜CINEXで開催された。上映作品は岐阜県 ...

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片桐はいりさん来場。センチュリーシネマでもぎり(映画『「もぎりさん」「もぎりさんsession2」上映+もぎり&アフタートークイベント』)

センチュリーシネマ22周年記念企画 『「もぎりさん」「もぎりさんsession2 ...

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カンヌ国際映画祭75周年記念大賞を受賞したダルデンヌ兄弟 新作インタビュー(映画(『トリとロキタ』)

パルムドール大賞と主演女優賞をW受賞した『ロゼッタ』以降、全作品がカンヌのコンペ ...

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アカデミー賞、オスカーは誰に?(松岡ひとみのシネマコレクション『フェイブルマンズ』 ゲストトーク 伊藤さとりさん))

松岡ひとみのシネマコレクション vol.35 『フェイブルマンズ』が3月12日ミ ...

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親子とは。近いからこそ難しい(映画『The Son/息子)』

ヒュー・ジャックマンの新作は3月17日から日本公開される『The Son/息子』 ...

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先の見えない日々を生きる中で寂しさ、孤独を感じる人々。やすらぎはどこにあるのか(映画『茶飲友達』外山文治監督インタビュー)

東京で公開された途端、3週間の間に上映館が42館にまで広がっている映画『茶飲友達 ...

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映画『茶飲友達』名古屋 名演小劇場 公開記念舞台挨拶レポート

映画『茶飲友達』公開記念舞台挨拶が2月25日、名演小劇場で開催された。 外山文治 ...

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第71回 CINEX映画塾 映画『銀平町シネマブルース』小出恵介さん、宇野祥平さんトークレポート

第71回CINEX映画塾『銀平町シネマブルース』が2月17日、岐阜CINEXで開 ...

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名古屋シアターカフェ 映画『極道系Vチューバー達磨』舞台挨拶レポート

映画『極道系Vチューバー達磨』が名古屋清水口のシアターカフェで公開中だ。 映画『 ...

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パク・チャヌク監督の新作は今までとは一味も二味も違う大人の恋慕を描く(映画『別れる決心』)

2月17日から公開の映画『別れる決心』はパク・チャヌク監督の新作だ。今までのイメ ...