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名古屋 シネマスコーレ 「幸福な装置 -田中晴菜監督特集上映-」上映決定!

会社員として働きながら、短編・中編作品を制作し続ける映画監督・田中晴菜の監督5作品を集めた『幸福な装置 -田中晴菜監督特集上映-』が2024年10月12日(土)~18日(金) 名古屋シネマスコーレにて開催されることが決定した。

特集上映では、あいち国際女性映画祭の短編部門でグランプリを受賞し、「生人形」を題材とする『いきうつし』、第 38回トリノ映画祭国際短編コンペティション部門にノミネートされ、傘を通じて人々の記憶が交わる様を描いた『ぬけがら』、名古屋市のgallery Nが開催した「ギャラリーN 映画展」をきっかけに制作されたワンシーンワンカット作『Shall we love you?』、『甘露』、オスカー・ワイルド作『幸福な王子』から着想を得て制作された最新作『幸福な装置』の5作品を一挙上映する。

10月12日(土)、13日(日)、14日(月祝)には舞台挨拶の開催が決定。愛知県を拠点として活動する映像ディレクター 辻村健二、名古屋市を拠点とする映像・映画プロデューサー 辻卓馬、名古屋市のgallery N ギャラリスト二宮拓也をゲストに迎え、上映作の出演者、監督と共に登壇する。

『幸福な装置 -田中晴菜監督特集上映-』

<上映作品>

『いきうつし』
キャスト:岡慶悟 笠原千尋
撮影・照明:岡田翔 助監督:望月亜実
衣装・ヘアメイク:竹本磨理子(Anita Hair Make Office)

仏師として立ち行かず、見世物小屋の生人形制作で糊口をしのぐ亀八。興行で立ち寄った土地の名士から、不治の病に冒された娘を美しいまま写した人形制作を依頼される。一度も家の外に出たことのない椿と、興行で土地を転々とする亀八、二人は次第に惹かれ合うが、人形の完成が近づくにつれ、椿の身体は動かなくなっていく。

©2024 田中晴菜監督特集上映

©2024 田中晴菜監督特集上映

『ぬけがら』
キャスト:長谷川葉生、田中一平、岡慶悟、中島颯一朗
撮影:岡田翔 照明:田中銀蔵 録音:岩瀬航 助監督:望月亜実
美術・小道具:吉岡晶 撮影照明助手:野中慎二、貝田祐介

何かの気配を感じて目覚めた朝、ひばりは庭で蛇のぬけがらを見つける。ひばりの時間はある日から止まったまま、戻りゆく日常を受け入れられずにいた。夫が玄関先に置いて行った弁当を持って家を出るひばり、やがて雨が降り出す。煙草屋の軒先で雨宿りをしていた太一は、ひばりに借りた
黄色い傘を媒介に白昼夢を見る。

©2024 田中晴菜監督特集上映

©2024 田中晴菜監督特集上映

『甘露』
キャスト:岡慶悟、田中一平
撮影・録音・整音:中島浩一 カラリスト:曽根真弘
音楽:蓑地理一

亡くなった祖父が営んでいた駄菓子屋兼住居を取り壊すことになり、遺品整理をしている大吾のもとに、滅多に実家にも帰って来ない弟の蒼馬が帰ってくる。蒼馬が幼い頃、店の売り物のカンロを勝手に食べた際、代金が払えない代わりに祖父に渡した「何か」を探すが…。

©2024 田中晴菜監督特集上映

©2024 田中晴菜監督特集上映

『Shall we love you?』
キャスト:森川錦、今城沙耶、西田奈未
撮影・録音・整音:中島浩一 カラリスト・スチール:曽根真弘
音楽:蓑地理一 撮影協力:栃木県立佐野東高等学校

放課後、高校の体育館の隅に集まる演劇部の真琴、悠、芽依は、オスカー・ワイルド作「The Happy Prince(幸福な王子)」を翻訳、舞台化しようとしている。3人は各々翻訳してきた台本の読み合わせをしながら、幸せとは何か考える。

©2024 田中晴菜監督特集上映

©2024 田中晴菜監督特集上映

『幸福な装置』
キャスト:星能豊、岡慶悟、清水みさと
撮影・録音・整音:中島浩一
音楽:MUSIC for ISOLATION

生きものがいなくなって、千年ほど経った星に残された一体のAI。人の心の恐れや痛みを和らげ、祈るために神の似姿として作られた彼は、渡りの途中に立ち寄ったつばめ(スパイ用に作られた AI)に出会ったことで、初めて自らの心の輪郭を感じ始める。つばめが去った後、身体を失い、心臓部だけの「小石」のような見た目になっても、彼は過去の記録を反芻し思考し稼働を続けていた。ある日その傍らに、生きた何者かが内包された、生命維持装置カプセル「棺桶」が落ちてくる。

©2024 田中晴菜監督特集上映

©2024 田中晴菜監督特集上映

「幸福な装置 -田中晴菜監督特集上映-」
2024年 10月 12日(土)~18日(金) シネマスコーレにて 1 週間ロードショー
会場:名古屋 シネマスコーレ
料金:一般 1,700円 学生 1,300円 シニア 1,200円

<舞台挨拶>※登壇者は変更となる可能性あり。

10月12日(土)
登壇者:星能豊、岡慶悟、田中一平、田中晴菜
ゲスト 辻村健二(映像ディレクター)
10月13日(日)
登壇者:岡慶悟、田中一平、田中晴菜
ゲスト 辻卓馬(映像・映画プロデューサー)
10月14日(月祝)
登壇者:田中一平、田中晴菜
ゲスト 二宮拓也(gallery N ギャラリスト)

【名古屋上映に寄せて】

田中晴菜監督との出会いは別の作品の現場だった。
立場は助監督と役者。
新作が出来たらまた再会しようと約束し、
『いきうつし』
名古屋で再会。あいち国際女性映画祭のグランプリを一緒に祝った。
その後、『いきうつし』は岐阜喫茶星時での
MIRAGE THEATRE VOL.0で上映。

和傘に関心を持った監督と岐阜で和傘を作り、
それが『ぬけがら』に繋がった。

田中晴菜監督の映画にはノスタルジィがある。
幸せな瞬間も切ない瞬間も。
そこに香るノスタルジィは
あなたのいつかの感覚につながるだろう。

『幸福の装置』は私にとっては思い出深い脚本だ。
読んだだけで気持ちがいっぱいになったあの日。

まだ実現出来ていないことがある。
いつか実現出来る日が来ることを願って。

Cafe mirage ライター 涼夏

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