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映画「ぼくらのレシピ図鑑」シリーズ特集上映 大阪・名古屋・神戸で開催決定! 新作『メンドウな人々』他2作品
2023/09/29
地域のおいしいもの×地元の高校生×映画をテーマに地元と協力して制作される映画「ぼくらのレシピ図鑑」シリーズ。
関西~名古屋で1作目~3作目までの特集上映が10月から順次開催される。
兵庫県加古川市で制作された『36.8℃ サンジュウロクドハチブ(2018)』、福岡県田川市で制作された『夏、至るころ(2020)』そして最新作、山梨県富士吉田市で制作された『メンドウな人々(2023)』の3作品。
最新作『メンドウな人々』は地元の放送局・山梨放送が地域が主体となるドラマ作りを目指し、映画24区が手掛ける「ぼくらのレシピ図鑑」シリーズとコラボ。地元オーディションやワークショップを実施し、出演はもちろん、制作現場にも地元の人が多く参加した。
あらすじ
地味で友達も少なく、学校生活もパッとしない高校生の雄大(片岡千之助)がある日出会ったのは洋食店の主人・桑原猛(的場浩司)。ハイテンション、馴れ馴れしい猛と意気投合し、親交を深めていく。ある日、雄大の高校の「うどん部」が「家庭科室が工事で使えないので、部活動をさせてほしい」と猛の店に頼みにきた。彼らは、地元グルメ「吉田のうどん」を作ったり、毎週末「うどん店」を出したり、PR誌を作ったりと本格的な活動をしている。全員真剣で能力も高く、雄大と猛は圧倒される。雄大は、部長のくるみ(藤嶋花音)に思いを寄せるが、生真面目で辛口な彼女と熱い活動をするうどん部には入る気になれず、なかなかくるみに近づけない。雄大とくるみを見守る猛も妙に空元気にふるまっているようで…。
富士吉田のご当地グルメといえば郷土料理・吉田のうどん。最大の特徴はコシが強い麺。トッピングのスタンダードはキャベツと馬肉で店舗ごとにバリエーションがあり、楽しみ方もたくさんある。「吉田のうどん」を作るシーンはひばりが丘高校・うどん部、地元のうどん店・蔵ノ介から俳優たちが実技指導を受けて演技した。
吉田のうどんを噛めば噛むほど味が出るように話が進むほどこの青春ストーリーは面白くなっていく。
家業を継いで、成功している兄に負い目を感じ、毎日をなんとなく過ごしている雄大には歌舞伎俳優の片岡千之助。今回が現代劇初主演。アンニュイな雰囲気に独特な存在感がある。猛やくるみ達に出会い、変化していく雄大の複雑な感情を繊細に表現している。
洋食店店主・猛には的場浩司。とにかくハイテンションで、ずけずけと雄大の心の中に入ってくる。そのハイテンションの中で寂しさが垣間見られたり、酔っ払って何でも話してしまったり。作品の中のムードメーカー的立場も担う。
うどん部部長・くるみには藤嶋花音。雄大は何事にも一生懸命なくるみにひかれる。自分にも人にもくるみが厳しい理由は話の途中で明らかになるが、映画全編を通して強い眼差しが印象的だ。
監督・脚本は『36.8℃ サンジュウロクドハチブ』も手掛けている安田真奈監督。公開を前に安田真奈監督からコメントが到着した。
「少子化、核家族化、近所付き合いの減少、さらにはコロナ禍で、人と人の交わりが減ってしまった現代。
誰かと出会って、ぶつかりあって、励ましあって、ちょっとだけ前進する…って、とても尊いことですよね。頑張りたいけど頑張れない主人公をはじめ、登場人物はみんな、ちょっぴりメンドウで、でも愛おしい人々。うどんのように後味ホッコリな映画です。是非楽しんで下さい」
名古屋での上映は10/21(土)~27(金)でシアターカフェで開催される。21日、22日には安田真奈監督の舞台挨拶も予定されている。
映画『メンドウな人々』https://www.ybs.jp/mendou/
ぼくらのレシピ図鑑シリーズ特集上映 in 大阪
日程:10/7(土)~13(金)
場所:シアターセブン
ぼくらのレシピ図鑑シリーズ特集上映 in 名古屋
日程:10/21(土)~27(金) ※10/24,25 は休映
場所:シアターカフェ
ぼくらのレシピ図鑑シリーズ特集上映 in 神戸
日程:11/17(金)、18(土)
場所:神戸三宮シアター・エートー
上映スケジュールなどの詳細は各映画館公式サイトをご覧ください。
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