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東海市で撮影された『MIRRORLIAR FILMS Season7』2作品 『Victims』加藤浩次監督、『SUNA』加藤シゲアキ監督インタビュー

5月9日(金)から公開の映画『MIRRORLIAR FILMS Season7』。短編5作品を1つの映画として上映されるプロジェクトの第7弾だ。加藤浩次監督の『Victims』と加藤シゲアキ監督の『SUNA』は東海市のバックアップを受けて東海市で撮影された作品。映画制作について東海市プレミア上映祭に来場したお二人にインタビューした。

Q.短編映画は限られた時間内で表現する工夫が必要だと思いますが、制作の際に苦労した点はありますか?

加藤浩次監督:
「映画の時間が決まっているのに時間オーバーしすぎちゃって、制限時間内に収めることにすごく苦労しました」

加藤シゲアキ監督:
「僕は最初から「2時間映画のような15分を作る」というイメージではなくて、5分×3話構成を考えていました。5分ごとのブロックに分けて進めたので、僕はぴったり15分で収まりました」

『SUNA』 ©2024 MIRRORLIAR FILMS PROJECT

『SUNA』
©2024 MIRRORLIAR FILMS PROJECT

Q.編集で苦労した点について詳しく教えてください。

加藤浩次監督:
「17、18分くらいになってもいいかなと思っていたら、15分ぴったりにしないといけないと言われて、そこから細かく削っていきました。フレーム刻みで調整して、演者さんにも協力してもらいながら、どうにかストーリーが繋がるようにしました。バサっとカットするのは簡単ですが、流れが途切れるので、細かく調整しました。泣く泣く落とさなきゃいけないのは辛かったですね」

加藤浩次監督

加藤浩次監督

Q.今回は映像になる前提で脚本を書かれていると思いますが、映画の脚本と小説ではどう違いますか?

加藤シゲアキ監督:
「やっぱり全然違いますね。セリフ以外の部分をどう表現していくかというところが文章ではなくて芝居や風景描写である所は映像作品ですよね。また小説は全て1人で作りますが、映画は沢山の人が協力してくださいます。東海市の方々もそうですが、衣装もスタイリストがイメージを膨らませてくれますし、他のスタッフの様々なアイデアが持ち込まれるので、映画は改めてみんなで作っていくものだなと実感しました」

Q. 当て書きされた部分はありましたか。それともキャストを決めてから脚本を調整されたのでしょうか。

加藤浩次監督:
「脚本を書いてからキャストを決めました。ただ、脚本を書きながら「このキャラは奥野(瑛太)さんにぴったりかもな」とか「これは雛形(あきこ)さんかな」と思うことはありましたね。矢本悠馬くんは忙しいから絶対無理だろうなと思ったらやってくれるというので、皆さんのスケジュール合う日が1日しかなかったのでその1日で撮りきりました」

加藤シゲアキ監督:
「僕の場合はキャストが決まってから脚本のサブテキストを作りました。正門(良規)さんに演じる人物はどういう風に過ごしてきたのかをそのテキストで伝えました」

加藤シゲアキ監督

加藤シゲアキ監督

Q.撮影の際に地域との協力があったと聞きましたが、具体的にはどのようなサポートを受けたのでしょうか。

加藤シゲアキ監督:
「たくさんお世話になりました。『SUNA』は東海市に撮影地が決まる前からのアイディアで、もし東海市に砂が無かったら別の脚本を考えないといけなかったんです。東海市は工場地帯ですし、砂浜もないので、砂はないかもと思ったんですが、砂が溜まっている場所を探してくださいました。それとハイライダーという高い照明機材を貸していただいたおかげで予算内で製作することができました」

加藤浩次監督:
「ロケハンは東海市の職員の方々に全面協力していただきました。ロケ地の提供をしてくださったり、車の貸し出しをしてくださいました。僕は3台車を使用したんです。しかもぶつけるのでぶつけていい車が必要だったんですが、それも用意してくださったんです。ボランティアの方が撮影のために弁当を運んでくれたり、現場のサポートをしてくださったり。本当に助かりました」

『Victims』©2024 MIRRORLIAR FILMS PROJECT

『Victims』©2024 MIRRORLIAR FILMS PROJECT

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東海市で撮影された2作品を含んだ短編オムニバス5作品。それぞれのテーマと個性がある。観終わった後、どの作品が印象に残るだろうか。

映画『MIRRORLIAR FILMS Season7』https://films.mirrorliar.com/ は5月9日より全国で2週間限定公開。
東海3県では東海市創造の杜交流館ほか伏見ミリオン座、刈谷日劇で5月9日より公開。

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