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プロレス好きも、そうでない人も見たら好きになる 映画『無理しない ケガしない 明日も仕事! 新根室プロレス物語』シネマスコーレ舞台挨拶レポート
映画『無理しない ケガしない 明日も仕事! 新根室プロレス物語』公開記念舞台挨拶が名古屋シネマスコーレで開催された。新根室プロレスのオッサンタイガーと坪井支配人のリモートトーク、湊寛監督、吉岡史幸プロデューサー舞台挨拶の様子をお届けする。
オッサンタイガーさんリモートトーク
オッサンタイガーさん
「はい。皆様こんにちは。新根室プロレス本部長をやっておりますオッサンタイガーです。本日はどうもご来場いただきましてありがとうございます」
シネマスコーレ坪井さん(以後 坪井さん)
「ありがとうございます。名古屋は来られたことはありますか?」
オッサンタイガーさん
「まだないですね」
坪井さん
「そうなんですね。試合でもないということですか?」
オッサンタイガーさん
「そうですね。試合もないですし、パンダの試合でもまだ行ったことがないですね。呼んでいただければと思います」

新根室プロレス オッサンタイガー選手
坪井さん
「そうですよね。この映画館の中でプロレスができたらいいなって何度も思いました。また対面でお会いしたいです。まず、映画になって全国のいろんなお客さんがご覧になっていると思うんですが、こういう流れはどう思われていますか?」
オッサンタイガーさん
「そうですね。自分たちのやってきた活動がこういう映画という形で残って、全国に届いて皆様と共有、共感できるというのは、すごく夢みたいに今感じておりますね」
坪井さん
「映画化になるということを聞いた時というのは、どういう心境だったんですか?」
オッサンタイガーさん
「本当に僕たちでよろしいんですか?というような心境でしたよね。なんで僕たちが題材になるんだろうというちょっと疑問もありました」
坪井さん
「今日、監督、プロデューサーさんもいらっしゃっていますが、部分的にはずっと撮られているというのは、わかっていたわけじゃないですか。それが映画となって完成して、ご覧になった時はどう思われましたか?」
オッサンタイガーさん
「当時東京大会という目標に向かって、みんなで一致団結して突き進んでいたので、なかなかその当時を振り返ることができなかったんですよ。改めて映画を観て、その時の熱量とか思いとかいろんなことを思い出しました。兄・サムソン宮本と共に歩んできたその道。本当にかけがえのない大切な時間だったんだなということをね、改めて強く感じました。映画を観て、見つめ直すことができました。作品製作にご尽力いただきました皆様には本当に感謝しております」
坪井さん
「ちょうど今、お兄様・サムソン宮本さんのお話が出たところでお伺いしたいんですけども。僕は実は新根室プロレスという団体について、この作品で初めて知った人間なんですね。だから、サムソン宮本さんの生きざまというか、生き方を初めてドキュメンタリーで見させていただいて、いい意味で言っちゃいますけど、本当にプロレスの狂人だなと思ったんですね。 本当にプロレス大好きで本当にそのために生まれてきて、そのために生きてきていた人なんだというのを知ったんですけど、タイガーさんから見て、サムソン宮本選手という方は、どんな方だったんですか」
オッサンタイガーさん
「レスラー・サムソン宮本としては、統制力、行動力、 企画力。リーダーとして大切な全てを兼ね備えた本当に頼れる代表だったと思います。そんな代表の背中をずっと見てきていますので、僕たちも尊敬という言葉しかないですね」
坪井さん
「もう1つは、タイガーさんにとってサムソン宮本さんはお兄様でもあるわけですね。幼い頃からずっとお兄さんと、プロレスも好きでということもあったとは思いますが、お兄さんとしてはどんなお兄さんでしたか?」
オッサンタイガーさん
「とにかく優しいの一言ですよね。弱者とか困っている人とかを見かけると、手を差し伸べる。忖度なしに誰にでも分け隔てなく接することができるそんな人でしたね。そしてまた人を楽しませたり、驚かせるということを生き甲斐に感じていたような、そんな兄貴でした」
坪井さん
「今回ドキュメンタリーの中でもいろんな選手がいらっしゃるじゃないですか。サムソン宮本さんは各レスラーさんに同じ愛情で、全員100パーセントで多分向かっていっていると思うんですよ。タイガー選手から見ていてどうでしたか?新しく入ってくる選手もいらっしゃるわけじゃないですか」
オッサンタイガーさん
「その人の長所を引き延ばすというか、その人の全て、100パーセント受け入れるような器の大きい人なのでね、100で受けて100で応えてあげるというようなプロデュース能力というのがすごく長けている人だと思います」
坪井さん
「オッサンタイガー選手に対してはどうだったんですか。もちろん兄弟ではあるんですけども、お兄様からの愛、サムソン宮本さんからの熱というのはずっと受けてきてますよね」
オッサンタイガーさん
「作中、ご覧になってお分かりかと思いますが、僕自身が一時期交通事故で大怪我を負いまして、引きこもっていた時期があったんですね。そういうことがあった時に全力で向かい合ってくれたのは兄だったですし、プロレスに導いてくれて、生きる張り合いとか、そういうものを兄貴が与えてくれました」
坪井さん
「サムソン宮本さんと、大砂厚選手の繋がり方は映画の中での印象深いシーンになりますよね。あ、大砂さん、お元気ですか?」
オッサンタイガーさん
「元気だと思います」
坪井さん
「愛と言ったら変ですけども、大砂さんからすると、プロレスをするというか、リングに上がるということも、多分思ってこなかった人生だったんじゃないかなと思ったんですけど、タイガー選手から見て、サムソン宮本さんと大砂さんの関係を見ていてどうですか?」
オッサンタイガーさん
「公私ともに本当に面倒をよく見ていたんですよ。大砂さんに限らずなんですけど、僕たちって、人前に出るとか、そういう風にできない人たちの集まりなんですが、サムソンが僕たちにスポットライトを当ててくれるんですよね。リングの上でね、 コスチュームを着せて、プロレスやらせて、そこで生き甲斐を感じさせてくれるという。なんて言うんでしょう、やっぱり愛ですよね」
坪井さん
「ちなみに、今の新根室プロレスさんの状況はいかがな感じですか」
オッサンタイガーさん
「今ですね、北海道は雪がすごい積もってるんですよ。なので、今道場に行って練習ができない状態なんですね。今は各自、自主トレとか、ライブ配信だったり、次の大会に向けてのミーティングとかを主にやっております」
坪井さん
「ではタイガー選手も今年はまだ試合は」
オッサンタイガーさん
「そうですね。日程もまだ決まっていないので。決まり次第動いていこうかなと。多分、暖かくなる季節、4月とか5月ぐらいから活動開始になると思います」
坪井さん
「では最後の質問になります。これから映画が全国に広がっていくと思うんです。東京、北海道では映画で、作品として新根室プロレスという団体を知ってる方が多いと思うんですよね。これからの展開というのは、オッサンタイガー選手的にはどう考えていますか」
オッサンタイガーさん
「やっぱり代表が全身全霊かけて残した団体なのであとを託されたTOMOYA選手とか残されたメンバーで引き継いで、これからもずっと長く継続させていかなければならないなと思っております。そしてそうやって、活動していって、どんどん広がっていく中で次の世代、若い人たちに伝えてね、残してね、繋がっていければいいかなという思いはあります」

坪井さん
「では最後に、観客の皆様に一言いただいて、終わりにしたいと思います」
オッサンタイガーさん
「はい。本日はご来場いただきまして、映画を観ていただきまして、ありがとうございました。作品を観てちょっとでもね、生きるヒントとか、明日の活力になるような何かを感じ取って、持ち帰っていただければ幸いです。どうもありがとうございました」
湊監督、吉岡プロデューサー舞台挨拶「サムソン宮本を探して」
湊寛監督(以後 湊監督)
「本日は、新根室プロレス物語、ご覧いただきましてありがとうございます。監督を勤めさせていただきました。湊です。よろしくお願いいたします」

湊寛監督
吉岡史幸プロデューサー(以後 吉岡P)
「この映画のプロデューサーをやっております、吉岡と申します。本日はよろしくお願いします」
坪井さん
「新根室プロレスを見つけたのはどちらですか?監督ですか?」
吉岡P
「私どもはフジテレビ系列のテレビ局で、元々は夕方のニュースで取り上げたんです。この映画にも出ていたんですが、芦崎という北方領土生まれ根室育ち、今67歳ぐらいのフリーカメラマンがいまして。セイコーマートというコンビニエンスストアの店長もやりながら、報道カメラもやっていたというその人が、神社のお祭りのバックアップをサムソンと2人で一緒にやっていたんです。それで知っていて、ニュースの企画で撮り始めて。元々根室にすごい愛着を持っている人なので、一生懸命地元愛で撮っていたんですね。根室から素材を札幌に伝送で送って、それを札幌で編集してニュースとして出すんですけど、そのデータを受けていた編集マンが、めちゃくちゃプロレスファンで、たった2人で熱く作っていたんですが、ある時「これ、ドキュメンタリーになりませんか?」と2人で来たんです。この映画の中でも、芦崎カメラマンが港でサムソンにインタビューするシーンが出てくると思うんですけど、あそこをたまたまニュースで見ていて、なかなか普通の記者だったら、こういうインタビューにはならないだろうな、なんでこんなインタビューになってるんだ、サイズも変だし、目に寄りすぎている。こんなサイズあるのか。何を言っているのかわからないし(笑)。でも、これはちょっと凄いなと思って。素材を見てみたら、大砂さんとか色々いるわけですね。作りものかなと最初思ったんですけど、実在で、マンガみたいだなと思って。これはドキュメンタリーにできると思いました。でも、大体ドキュメンタリーは真面目なものが多いんですよね。これはプロレスだし、報道じゃなくて制作の人に作ってもらいたいなと思って。元々、湊監督はタカアンドトシのバラエティ番組制作のディレクターなんです。プロレスはやっぱりエンターテイメントだから、そういう人にまとめてもらいたいと思って、お願いした。そういう経緯です」

吉岡史幸プロデューサー
坪井さん
「湊さん、監督して実際どうでしたか?」
湊監督
「そうですね。さっきの芦崎さんが撮ったインタビューの「文化を作った」は僕も最初ちょっとびっくりして。吉岡さんに「これはちょっとカットした方がいいんじゃないか」と言いました。でも色々調べていって、自分自身も、ご家族に取材をさせていただいたりして新根室プロレスという団体のことを知っていくと、なるほどあの場面というのは、非常に重要なシーンだったんだなと後で気づきました。自分自身、新根室プロレスさんとか、サムソン宮本さんについては、サムソン宮本さんが亡くなってから取材に入っているんです。だから、自分にとっては「サムソン宮本を探して」というそういうテーマがありました」
坪井さん
「いいですね。上映時間が79分ですが、素材自体からするとこれだけの長さではないですよね。これはどう決めたんですか?この時間で作ろうと2人で相談したのか、この時間になってしまったのか」
吉岡P
「最初はテレビで放送したドキュメンタリーなので、47分ぐらいだったんですね。この映画の配給会社太秦の小林さんという社長さんが「吉岡さん、47分、短いです。80分にしてください。80分ぐらいがちょうどいいんです」と言われて。それで、再編集したら79分で」
湊監督
「最初から80分を目指したわけではないので、実際どういう風になるのかなと素材を色々見ていって、リング上で行われているあの新根室プロレスのパフォーマンス、あの空気感、テイストを映画に移植するみたいな、ちょっと変な言い方をすると、僕の中でサムソン宮本さんをイタコのように降ろして、そして映画化するみたいな感覚だったんですよ。なのでテンポもああいう感じだし、笑いとかもやっぱり入れた方がいいなとか、社会派でもないので、なんとなく自然にあの尺になったと、あれがベストだろうなという。途中から多分このぐらいの尺になるだろうというのは感覚的にはありました」

坪井さん
「すごいなと思うのが、全方向で誰にも届くドキュメンタリーになっているということですよね。基本プロレスのドキュメンタリーにすると、当然プロレスに興味のある人じゃないとという感覚にまずなると思うんです。お客さんがそういう風に捉えると思うんです。ただ新根室プロレスのすごいところはプロレスが大好きな人にとってはもう全然大好きになるし、興味のない人は興味を持ってくれる。その辺りのバランスというのは相談されたんですか?」
吉岡P
「ありましたね。やっぱり最初はテレビで見てもらうドキュメンタリーだったので、いろんな人に見てもらいたいなと思ったのもあって。例えば編集マンはプロレスがすごい好きなんですね。だからプロレスのシーンが長くなっちゃうんです。どうしても長くて面白い面白いって見てるんですけど、僕と湊はそこまでじゃないので長いなあと思うんです。最初はプロレスのシーンがもっと長かったんです。それを少しずつ少しずつ、話し合いながら、もうちょっと家族の話を入れたりとか」
湊監督
「何度もプレビューします。まず編集マンと一緒に編集したものを吉岡さんに見せていくんです。プロレスのシーンが長くなっていくと、どんどん吉岡さんの目が死んでいく(笑)。あ、これまずいんだ、長いんだとわかるんです」

吉岡さん
「ばれてました?(笑)」
坪井さん
「今回全国で公開されますが、北海道の方ではなくて全国の方の声というのはどうですか?」
吉岡P
「面白いなと思うのは、地方とかやる町によって全然違うんですよ。かかる映画館によっても違うんですね。例えば東京のポレポレ東中野だと東京にはプロレスのファンが非常に多いので、プロレス推しでやってもほとんど人が入ります。では札幌はどうなるかというと、東京に比べるとプロレスファンが少ないので、むしろ家族とか普遍的なテーマでプロモーションした方が良くて、だから札幌の劇場だと観客は女性も多いんですね。地方地方によって全然違うと思うんです。名古屋は一体どういう感じなのかなと思って、今興味津々で、拝見させていただいていたところです」
湊監督
「今日ですね、シネマスコーレさんで上映させていただいたというのは、個人的にはすごく嬉しくて。坪井さん自身のドキュメンタリー『シネマ狂想曲』の2019年札幌でのイベントがありまして。俳優の田中俊介さん、映画監督の白石晃司さんとトークショーをやられた時も、坪井さんの話が聞きたくて行ったぐらいで。このシネマスコーレという、この坪井さんがやっていらっしゃる、この映画が好き、それを皆さんとこの場で共有したいみたいなところが、この新根室プロレスのサムソン宮本イズムと共通するところがあるんじゃないかと。なので、非常にそれは感慨深いものがありまして、今日はほんとに嬉しいです。これを言うために今日は来ました」
吉岡P
「ずっと名古屋に行きたい、シネマスコーレに行きたいって言ってました(笑)」

坪井さん
「全然そのことを知らずに、新根室プロレス物語を見た時に、サムソン宮本さんの最初のオープニングから、私号泣でしたね。もう、なんかシンパシーを受けてる感じで。観終わって「すごい、なんかこんな熱くいろんなこと好きなことやれる人がいるんだ」と感想を言ったら、「お前もだろう」って(笑)。自分の映画と同じかと思ったのと、やっぱりスクリーンにかけないとなと思ったので、本日から2週間ですけども、頑張りますので、よろしくお願いします」
湊監督
「口コミでぜひ、どうぞよろしくお願いします」
坪井さん
「ちなみにこの後の新根室プロレスも撮っているんですか?」
湊監督
「はい。撮っているんです」
吉岡P
「この後、実際に別海町というところで再結成の大会もあったんですね。この前もあったイベントとかを根室のカメラマンとプロレス好きな編集マンで組んで地道に撮り貯めておりますので、もしかしたら第2段出てくるかもしれません」

パンフレットは某プロレス雑誌、Tシャツは某映画のイメージで作成されていてかっこいい!
坪井さん
「最後に一言いただいて終わりにしたいと思います」
湊監督
「この映画で「やりたいことをやれ、馬鹿にされたっていいんだ。いつかわかってくれる」というサムソンさんからのメッセージがありますが、これは僕もすごい大事なメッセージだなと思います。やりたいことをやるというのは、自分のことのみならず、周りの人たちも幸せにするんだということを、サムソンさんは信じていらっしゃったと思いますので、やりたいことをやる、大事なんだと自分自身も本当に教えられたので、皆さんにもそのメッセージがこの映画を通じて届けばすごく嬉しく思います。今日はありがとうございました」
吉岡P
「今、同調圧力みたいなのが強くて、好きなこと、自分の本当にやりたいことを、やりたいんだけど気兼ねして言い出せなかったりすることが結構あると思うんです。このサムソン宮本さんという人は映画で最初は馬鹿にされていたとか言ってましたけど、本当に好きだということを、賛同する仲間に声をかけて、素晴らしいエンターテイメントにして、映画にもなってしまう。すごい奇跡のような話なんですけど、でもこれは多分いろんな方が普段日常とかで、あまり面白くないと思っていても、何かきっかけで、やりたいことを進めたら、何か素晴らしい結果になるかもしれないという好例かなと思っています。サムソンさんの生き方にすごい勇気づけられた、やってみようという風に思ったとしたらそれもサムソンさんの1つの力だと思います。そういうような形で勇気づけられて、やってみようと思っていただけたらと思います。今日はどうもありがとうございました」
映画『無理しない ケガしない 明日も仕事! 新根室プロレス物語』 http://new-nemuro-pro-wrestling-movie.com/ は現在名古屋シネマスコーレで公開中。
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