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映画『愛のこむらがえり』名古屋舞台挨拶レポート 磯山さやかさん、吉橋航也さん、髙橋正弥監督登壇!
7月15日ミッドランドスクエアシネマにて映画『愛のこむらがえり』の公開記念舞台挨拶が行われた。
その様子をお届けする。
Q.愛知県では昨日から公開です。今のお気持ちをお1人ずつお話いただきたいと思います。
磯山さやかさん(以下 磯山さん)
「皆さんこんにちは!佐藤香織を演じました磯山さやかです。今日は暑い中、足を運んでご覧いただいて本当に嬉しいです。ありがとうございます。今日は観た後ということなので、映画を振り返りながらお話できたらと思います。よろしくお願いします」
吉橋航也さん(以下 吉橋さん)
「田島浩平を演じました吉橋航也です。今日は本当に暑い中、皆さんお集まりいただきましてありがとうございます。上映後ということで、今言われちゃいましたけど(笑)、ネタバレも気にせず、楽しいお喋りができればなと思っています。よろしくお願いします」
髙橋正弥監督(以下 髙橋監督)
「監督の髙橋です。本日は数多くの映画の中から『愛のこむらがえり』を選んでいただきましてありがとうございます。短い時間ですが楽しくお話できればと思います。よろしくお願いいたします」
Q.皆さん、名古屋は初めてではないんですよね?名古屋での思い出はありますか?
磯山さん
「いつもこの夏の時期は志村さんの舞台でもう10年ぐらい毎年名古屋公演をやらせていただいて、1週間、長いと2週間ぐらい滞在していたんですが、とにかく暑いというイメージがあったり、本当にご飯が美味しくて頑張ったご褒美にひつまぶしとか、寺門ジモンさんからたまにひつまぶし弁当が流れてくるという時があって(笑)。それがすごく楽しみでした」

磯山さやかさん
吉橋さん
「僕も東京乾電池の名古屋公演でもう劇場はなくなってしまったんですが、北村想さんの劇場で公演をやらせてもらった時に、やっぱり食べ物でひつまぶしが美味しいなと思っていました。うな富士さんという結構お高めのところに奮発して行って、お金以上の価値をいただきました(笑)」
髙橋監督
「僕は『ミスター・ベースボール』という映画がありまして。中日ドラゴンズを舞台にした映画だったんですが、そのときに3、4ヶ月名古屋市内にずっといまして。栄のホテルとかその辺りにいたので、夜は結構楽しませていただきました。それ以来になります」
Q.磯山さんからお聞きします。内助の功といいますか、香織という素敵な女性を演じられましたね。かわいいかったです。
磯山さん
「取材でも男性側からすると本当に理想的な女性だと言われました。言われて本当ありがたいんですが、演じながらも本当にこんな女性っているのかな?ここまでやる?と思いながら、同棲も8年していて、結婚にも踏み切らず、(吉橋さんを見て)こんな感じだし」
吉橋さん
「こんな感じ(笑)」
磯山さん
「なんていうんでしょうね。愛がなければできないなという、もう愛と夢だけみたいな。それぐらい素晴らしい女性だなと思ってやっていました」
Q.熱い感じもよかったです。今回は18年ぶりとのことですが。
磯山さん
「18年ぶりとすごく言ってくださるんですが、ほとんど初めてに近いようなものでございます。まさかまさかだったので。この年齢でこの芸歴でこういう経験をさせていただけるのは本当にありがたいです」
Q.今磯山さんが「こんな感じ」とおっしゃっていましたが、それぐらいはまっていたということですよね。吉橋さんも初主演なんですよね?
吉橋さん
「そうですね。ありがたいことに初めてお話をいただきまして、ドギマギしましたが、撮影に入ってからは毎日本当に楽しくて撮影が終わっちゃうのが残念なぐらいに楽しかったです。香織の役柄はファンタジーというか、実際にはいないよなと思うんですが、諫山さんが演じてくださったことでいるかもって思える感じになっていると思うんです。だから、磯山さんでよかったなと思っています。僕が決めたことではないんですが(笑)」
Q.キャスティングをお決めになられた監督に話を聞いてみましょうか。監督は映画業界長いですから。
髙橋監督
「この業界にいますとなかなか協力を得られることも難しいときが…ある…じゃないですか」
吉橋さん
「なんか急にたどたどしくなっていませんか?(笑)」
髙橋監督
「いろんな先輩たちとか仲間の顔が浮かんでしまいまして(笑)。でも本当に磯山さんと吉橋さんで素敵な映画が作れたので、僕は非常に感謝しております。ありがとうございます」

髙橋正弥監督
Q.撮影のエピソードがいろいろあると思います。柄本明さんとの共演シーンはいかがでした?緊張されましたか?
磯山さん
「緊張しましたね。2人でお願いに行くところもそうですし、私が1人で柄本さんに立ち向かっていく中華屋さんで食べるシーンもドキドキしながら唐揚げを食べていたんですが、唐揚げさえもちょっと滑らかに飲み込めないというか。本当にドタバタした感じとか、柄本さんの圧というか…オーラのおかげで」
吉橋さん
「圧です!」
磯山さん
「圧がすごいんですよ。本当に。もう私達2人のシーンも、お芝居じゃないんじゃないかというぐらいすごかったです。緊張感がね」
吉橋さん
「下から見上げるあの目線、映っていたと思いますけど。本当に何というか、西園寺さんが我々を見ているということよりも、柄本さんが私達の芝居を「どういうことで来るんだ、お前ら。どう芝居していくんだ?」みたいな感じに受け取ってしまって、ちょっと蛇に睨まれたカエルじゃないですけど(笑)そんな感じになりました」
磯山さん
「もう早くOKになればいいのにって本当に思っていました。これで終わりにしてくれと(笑)」
髙橋監督
「やっていくうちに吉橋さんの芝居をもっと見たいと思って、何回かやりましたよね」
吉橋さん
「監督もSなところがあるんです。弱っている僕を見たいみたいな」
Q.柄本さんは吉橋さんが所属されている東京乾電池の座長ですからね。
吉橋さん
「そうです。だから怖いんです。入ったばかりの頃の、稽古でやられた記憶が走馬灯のようにバーって浮かぶんです。最近はそんなことなくなってきていて、普通に接して喋れるのに、その日に限って挨拶しても目も合わせてくれない。わざとなんです。多分役柄的にこういう役だから「俺のことを怖い状態で入って来い」みたいな感じ。磯山さんと柄本さん2人のシーンのときも見学に行って挨拶したんですが、その日からもう始まっているというか。全くシカト。「俺何かしたかな?」とぐるぐる考えたんですが、これは演技のためにわざとやっているんだなと思って」

吉原航也さん
磯山さん
「普段はニッコニコのご挨拶してくださるんですよ。お芝居以外のときは。「よう!」みたいな感じで。映画中は大変でしたね」
吉橋さん
「荷物とか持とうとしても「いいから」みたいな感じで。「こわ!」って思いました」
Q.磯山さんは志村さんのコントで柄本さんんとご一緒されていましたね。コントでの経験も今回の映画に生かされたのではないでしょうか。
磯山さん
「やっぱり酔っ払いのところはちょっと志村さんを思い出したみたいな感じで言ってくださる方が多いんです。お友達からだと普段の感じと一緒と言われたりするんですよね。志村さんを意識してやっていました。リハーサルはちょっとやりすぎて「それはさすがにコントです」と言われたりとか」
吉橋さん
「あれはでも面白かったですけどね。壁に向かってずっと歩いていたり」
磯山さん
「そうそう。ちょっと食器棚を開けてみたりとか。いろいろなパターンをやりましたね。ちょっとみんな撮影で疲れていたので、ちょっと面白いこともやりつつという」
吉橋さん
「皆さんを盛り上げようと。座長ですよね」
磯山さん
「見ていたものが自分の中にも入っていたんだなという」
Q.監督はここはちょっと抑え気味でとかもっとやってとか指示されたんですか?
髙橋監督
「基本的にはもう2人は舞台とか経験が豊富なので、そんなに何か細かく指示するということはないんですが、面白くなればなるほどこっちも楽しく見れるので、いろいろあれもやってほしい、これもやってほしいというのは、リクエストしていました」
Q.磯山さんの故郷でも撮影されたんですよね?
磯山さん
「はい。茨城県の私の地元の鉾田市というところで。海のシーンがそうですし、実家のシーンは、茨城の水戸市にある豪邸で撮ったんですが、なんか不思議でした。本当に小さい頃から行っていた大竹海岸のところにある公園で撮影しているのも不思議な感じで嬉しかったです」
Q.磯山さんのワンちゃんも出ていらっしゃるとか。
磯山さん
「そうなんです。私の愛犬が実家のワンちゃん役で。「リリーおいで!」と言って私に近づいてきたところを抱っこした子なんですが、ちゃっかり出させていただきました。他のワンちゃんは、母親役の浅田美代子さんのお家のワンちゃんたちなんですよ。うちの子がちょっと犬見知りがあって、仲良くなれなかったんですけど」
吉橋さん
「浅田さんの家のワンちゃんはマイペースでしたけど、浅田さんにちゃんとくっついて回っていました」

Q.最後にご覧いただいた皆様にメッセージをお願いします。
髙橋監督
「本当に今日の映画をご覧いただきましてありがとうございました。今、全国順次公開中で4週目に入りましたけれども、まだまだ公開が続きますので、面白かった、良かったと思ってくださる方がいれば、周りの方にまたおすすめしていただければと思いますし、SNSとかでもコメントとか感想を聞かせていただければと思います。引き続き応援のほどよろしくお願い致します」
吉橋さん
「人間生きていればうまくいくことばっかりじゃなくて、「なんかうまくいかねえな」とか、「あれ?俺こんなはずじゃなかったんだけど」みたいな瞬間って誰でもあると思うんですが、そういった時にもしこの映画を観ていただいて「あともうひとあがきぐらいしてみようかな」と思ってもらえたら嬉しいなと思っています。ぜひたくさんの皆さんに観ていただきたいので、今日ここにいらした皆さんは口コミって本当に大きいので、親類縁者におすすめしていただければなと思います。よろしくお願いします。ありがとうございました」
磯山さん
「今日は本当にありがとうございます。この映画を観たことによって、何か皆さんの心がこういう梅雨の暑いジメジメした時に、晴れやかな気持ちになっていたら嬉しいなと思いますし、夢を追うことも応援することも
いいことなんだなって、ちょっと誇りを持っていただいたり、何か始めてみようかな、頑張ってみようかなって思ってくれた方がいたらとっても嬉しいです。今日は本当に貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。

映画『愛のこむらがえり』https://aikomu-movie.com/ は現在ミッドランドスクエアシネマ、刈谷日劇他で全国順次公開中。
吉橋航也さん、髙橋正弥監督のインタビューもお届け予定です。(現在編集中。しばらくお待ちください。)
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