
映画&ドラマ公開放送記念!ヴィレッジヴァンガード スーパーファンフェスタ イベントレポート
名古屋が生んだ遊べる本屋「ヴィレッジヴァンガード」。その個性出し過ぎ、そして誰かの”好き“で溢れかえった本屋を舞台に、自称「空っぽ」の杉下とその仲間たちが過ごしたハチャメチャで刺激的な青春の日々を描いたドラマ『ヴィレヴァン!』。2019年にメ〜テレのテレビドラマとして放送され、深夜にも関わらず名古屋を中心としたサブカル戦士たちの熱いハートに火をつけ、カルト的人気を誇った本作。
今年、第二弾となるドラマ『ヴィレヴァン!2〜七人のお侍編〜』(2020年10月クール/全6回)の制作が発表され、さらには映画版『リトル・サブカル・ウォーズ 〜ヴィレヴァン!の逆襲〜』の制作も発表された。出演は、岡山天音、森川葵、最上もが、本多力、柏木ひなた(私立恵比寿中学)、平田満、滝藤賢一らドラマ「ヴィレヴァン!」主要メンバーは全員続投し、第二弾のドラマと映画に大場美奈(SKE48)の参加が決定、映画版スペシャルゲストには萩原聖人、安達祐実が参戦!監督は、第一弾、第二弾ドラマと同様『左ききのエレン』『ボイス』の後藤庸介がメガホンをにぎる。
このサブカル愛に満ち溢れた映画の映像をいち早くファンの元に届けるため、9月20日、本拠地の名古屋でスーパーファンフェスタが行われた。第一弾ドラマ『ヴィレヴァン!』の第1話を上映後、特別に映画版の冒頭5分が上映されたが、「あの映画」にそっくりなオープニングに会場は驚きの空気に包まれた。これまでのドラマの雰囲気とは全く違う、高らかなファンファーレと共にものものしい雰囲気で映像がスタート、壮大な映画化への期待が盛り上がったところで、「サブカルは完全に包囲されている!」という怒号とバリケード前に立てこもるヴィレヴァンスタッフたちの対決シーンが描かれる。いったいどのような展開になるのか想像もできない衝撃的映像にファンの驚きの声が上がった。
その後のトークイベントには、主演の岡山天音、本多力、大場美奈、後藤庸介監督の4人が登場。後藤監督から、このオープニングが今回のスーパーファンフェスタだけでしか見られない特別編集であることが明かされ、会場からさらにどよめきが起きた。
続いて、映画版の中で至るところに監督の好きな映画の好きなシチュエーションが散りばめられていることが明かされ、それは「パクリ」か「オマージュ」か論争が勃発。後藤監督が「パクリではなく、オマージュです!」と声をあげ、岡山が「それは愛です。」と言い放ち、好きなものに対して最高級の愛を込めたオマージュということに落ち着いた。また岡山は、印象に残っているシーンがヴィレヴァンスタッフの実話だった、という事に触れ、ヴィレヴァンの奥の深さに言及すると、第一弾のドラマでは、本店のヴィレヴァンスタッフの実話をベースにしたエピソードで構成したが、ドラマを見た人に実話だと全く信じてもらえず、第二弾のドラマと映画では、本店に加えイオンモールに入っているヴィレッジヴァンガードの店員にもリサーチをし、万全の体制で実話ベースの作品であることを証明したいと、改めて後藤監督が意気込んだ。
また、モール内にあるヴィレヴァン近くのショップのギャル店員を演じた大場美奈は、ドラマで挑戦したラップバトルについて「レッスンも受けて撮影に挑みましたが、相当なアドリブが試される現場だったので、本当に大変でした。」と撮影秘話を語った。さらに、本多力は、映画スペシャルゲストの萩原聖人と安達祐実との共演について、「萩原さんと安達さんの迫力が凄すぎて、現場では緊張しすぎて話しかけられなかった。。。」とコメント、監督から「え、本多さんほどの俳優さんでも?」とツッこまれる一幕もあり、萩原聖人と安達祐実の現場での印象で盛り上がった。さらにこの日は、本拠地名古屋以外にも、ヴィレッジヴァンガードが入っている愛知県のイオンモール計4会場をめぐる弾丸ファンフェスタで、イオンモール茶屋の会場にはコスプレをしたファンも出現。カルト的な人気を誇るドラマの第二弾と映画化だけに、ファンの期待と監督とキャストの熱い〝好き“が溢れたイベントとなった。

右から 本多力、岡山天音、大場美奈、後藤庸介監督
映画『リトル・サブカル・ウォーズ 〜ヴィレヴァン!の逆襲』は10月23日(金)公開。
メ〜テレドラマ「ヴィレヴァン!2 〜七人のお侍編〜 」 は10月放送開始予定。
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