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MKE2022_24

EntaMirage! Entertainment Movie 岐阜推し!

3年ぶり開催!第9回MKE映画祭レポート

第9回MKE映画祭が6月18日岐阜県図書館多目的ホールで開催されました。
3年ぶりの今回は10作品が公募された作品の中から選ばれ上映(通常より少なめ)。
毎回恒例、独断で決めた2作品毎で上映される作品テーマとご紹介をお届けします。

私たちは生きてはいけないの?

1.『Dal Segno(ダル セーニョ)』 三宅美奈子監督 (2021年 15分)

舞台は2026年、パンデミック後の世界で光と杏奈は人々に向けて「授業」を始めようとする。ふたりの言葉は誰かに届くのか。

左から三宅美奈子監督、平井夏貴さん、星能豊さん

左から三宅美奈子監督、平井夏貴さん、星能豊さん

コロナ禍で生まれた作品であることは間違いない。全く未来を考えることが出来なくなった時間というのは確実にあった。
突然自分たちの自由が利かなくなった日本で、‟使用してはいけない言語”で授業を始めようとした彼ら。
信じられないほど一瞬で人の命が消える状況を目の当たりにして三宅監督が作ったのは、少し未来の架空の設定の日本。
私たちは生きていると思っているけれど…。作品の中で流れる「蛍の光」。それは終わりを意味する曲なのかそれとも…?
タイトルの意味は最後に分かるのだが…できれば繰り返したくはない。

三宅美奈子監督
「監督をしました、三宅美奈子と申します。本日はご覧いただきありがとうございました」

平井夏貴さん
「杏奈役で出演しました平井夏貴と申します。今日は暑い中ありがとうございました」

星能豊さん
「光役で出演しました星能豊です。素晴らしい会場で上映していただきとても嬉しいです。ありがとうございました」

2.『ニューホライズン』 市原啓監督 (2021年 15分)

魔都での生存を賭けた激しい闘いが繰り広げられる。

コロナ禍の中、撮りきったという作品は、コロナ禍だったからあっただろう実景があり、それが魔都を思わせる。
名古屋を拠点に撮影する市原啓監督が描いたのは生存するための戦い。アクションや大掛かりなVFXも豊富で、これが名古屋の都市部の映像や中川運河あたりを異世界に変えてしまう。

市原啓監督
「監督しました市原と申します。舞台挨拶でいつもやることをやらせていただきます。(モデルガンを構える)ありがとうございました」

橋山直人さん
「出演させていただきました橋山です。ご覧いただきありがとうございました。今日はヒロインをやった北浦が来られなかったので、左手だけ連れてまいりました。ありがとうございます」

中嶋政彦さん
「出演ではドライバー役、 あと特撮とかいろいろお手伝いさせていただきました中嶋政彦と申します。本日はご来場ありがとうございました」

龍和朝埜さん
「最初にヒロインに手傷を負わし、そして最後の車の中で爆死しました龍和朝埜と申します。本日はありがとうございます」

左から市原啓監督、橋山直人さん、中嶋政彦さん、龍和朝埜さん

左から市原啓監督、橋山直人さん、中嶋政彦さん、龍和朝埜さん

女優が魅せる!背筋がゾッとする瞬間

3.『はじめの夏』 小川深彩監督 (2021年 11分)

香奈子は自身の息子・はじめに話しかける。はじめもそれにこたえて話始めるが…

ワンシチュエーションでの作品で役者はただ一人。息子のはじめは声だけの出演。
小川監督が16歳の時に書いた脚本を基に20歳で撮影(すご)。
人生には様々な選択がある。生きる選択、死ぬ選択。しかしそれが自身の手では決められない場合があるとしたら…
親ガチャ、出産前診断などこの作品を観ながら様々なことが浮かんだ作品でもあり、香奈子の境遇もうっすら見えてきて切ない。
そしてはじめの存在がなかなかホラーな部分もあり。ぞおーっと…。

小川深彩監督
「皆様本日はご来場いただき誠にありがとうございました。この映画祭を通してまた岐阜に来ることができて、本当に嬉しいです。皆様本当にありがとうございました」

小川深彩監督

小川深彩監督

4.『訪問』 高上雄太監督 (2021年 10分)

自宅マンションへ帰る女性会社員。玄関ドアへ着くとチャイムの音と共に通路の奥で黒服の女性が立ち尽くしていることに気が付くが…

来た来た来た来た!これです。これ。日本のホラーらしい展開が来たーーーーー!
映像以上にとにかく音の効果が絶大。ホールのスピーカーが自分の席の真上あたりぐらいにあったのもあって背中に悪寒が走ったー!
でも好き。観終わった後の久しぶりにジャパニーズホラーを観たなあという満足感をいただきました。

高上雄太監督
「『訪問』を監督しました、高上雄太と申します。今日はこういう会場を用意していただいてありがとうございます。そして、僕たちの作品をご覧いただきありがとうございました」

高上雄太監督

高上雄太監督

御嵩×八王子 地域が生きる映画

5.『時の足おと~いつの時代にも響くもの~』 小林浩監督 (2020年 20分)

名鉄広見線(新可児~御嵩口駅間)開通100周年記念プロジェクトで製作され、企画、出演者、カメラマン、録音など全て住民参加で製作された。

岐阜の映画。しかも御嵩だ。個人的な話になるが数年前まで可児にあるFMららというコミュニティFMでパーソナリティをしており、御嵩にもよく車を走らせた。
名鉄御嵩線を捉えた実景が美しい。そこにこの土地の伝説を入れて構成された、御嵩の人々の物語。映画の中に、知っている方もちらほら。
2話を1本で構成した状態だったが、これはまだ他にも作られているのだろうか。
突然現れるマッサージ屋さん、足つぼ受けたいなと思った。

小林浩監督
「本作品は、名鉄広見線の開通100周年を記念した映画製作プロジェクトとして住民参加型で製作されました。本作品は、100年後の人にも見てもらいたいと思って作っています。私は G ファクトリーという映像の制作会社をやっていますが、縁があってお手伝いさせていただきました。シナリオの原案は私が書きましたが、参加されている皆さんでシナリオにする際、原案を大きく膨らませて、結果的には原案では表現できなかった内容となり、遥かに良いものになったと感じています。ただ、こういう映画祭にエントリーすることを考えて、何が何でも20分にするために、とてもわかりにくい映画になってしまいました。例えば1本目の主役の大学生は、将来役場の職員になるのですが、彼がやろうとしたことは、エンドロールに一瞬企画書として出るだけです。その思いに至る過程は描いていますが、実際のところはわかりにくいです。結果的に伝わらないものになったということを、かなり悔やんでいたのですが、実は学校で上映されることになりました。先生の一定の指導のもと、この作品を見ていただくと、わかりにくいけれども込めたメッセージがちゃんとあり、それを紐解いてもらえるなら、この映画は価値があると考え直すことができました。例えば謎の女性についても、地域に根ざす伝説から登場させています。このように参加した住民の皆さんの思いをつむことができたので、ぜひその思いを紐解いていただければという、次の100年へ託すメッセージになったと思っています。ありがとうございました」

鈴木沙彩さん
「第2話絆編で美咲役を演じました鈴木沙彩です。本日はお忙しい中、お集まりいただきまして誠にありがとうございます。家族と家族の繋がりっていうのは本当に大事なものだなって、私もこの映画を通して、改めて感じたところでありますので、皆さんの心にも何か響くものがあればと思っております。ありがとうございました」

市川比浦さん
「本日はご来場いただきありがとうございます。足裏マッサージ師を演じました、市川比浦と申します。何気ない日常の幸せというものを今一度感じていただけたらなと思っております。本日はありがとうございました」

倉田真弓さん
「こんにちは。第1話で主人公のおばあちゃんをやらせてもらいました倉田真弓と言います。映画に出るとは思わなかったんですけれども、70年生きてきて初めての経験をさせてもらって、とても楽しい作品になりました。今日は来ていただきましてありがとうございました」

左から小林浩監督、鈴木沙彩さん、市川比浦さん、倉田真弓さん

左から小林浩監督、鈴木沙彩さん、市川比浦さん、倉田真弓さん

6.『さよならウエディングドレス そして、またいつか』 一田久作監督 (2021年 20分)

フリーライターの湊晴子が取材先でとんだハプニングに見舞われる。そのハプニングにも負けずに取材を続ける1日を描く

観た瞬間に「あ!これはあの八王子の結婚式場だ!」と。結婚式場でのドタバタ劇かと思いきや、八王子市内での「失敗しない女」湊晴子の物語。踏んだり蹴ったりな話なんだけど、面白くて観てしまう。結構あれもこれもネタが詰まってはいるのに、作品がとっちらかっていなくて、最後にはちゃんとしめるのも見事だなと感じた作品。文字おこし、やっぱりみんな音声変換よね、今どきと納得でした。(ライター的な目線ですみません)

一田久作監督
「監督しました一田久作です。今日はご覧いただいてありがとうございます。こんな40万とばかり言っている作品を皆さんに観ていただきありがとうございます。この作品を撮った経緯は八王子の結婚式場で、愛と出会い、結婚をテーマに、何か作品を撮ってくださいっていう企画で作りました。そのテーマを全部ぶち込んで、さらに八王子を PR したらどんな映画ができるかなっていうのをいろいろ考えて作った結果がこういう話になりました。本当に今日は皆さん見ていただいてありがとうございました」

一田久作監督

一田久作監督

かけがえのない出会い

7.『お願いだから、唱えてよ』 佐島由昭監督 (2021年 17分)

女が帰宅すると、家に知らない男がいた。男は自分が幽霊で、頼みがあるという。

ホラーかと思いきや最後には心温まるストーリーでした。
脚本も担当されている山口さん演じるキャラクターが非常に魅力的でした。
辛い時は、泣いたり、笑ったりなかなかできないけれど。
誰か一人、一緒にいてくれたら救われる気がするんです。

佐島由昭監督
「初めましてこんにちは。監督をしました佐島由昭と申します。本日はお越しいただきましてありがとうございます。この作品は去年の2月ぐらいに撮って。こういうご時世で、いろいろある中、幽霊役の山口くんといろいろ話合って前向きになる、ちょっと観て少しでも心の重荷が取れたらいいなという作品を撮りたいなということで企画しました。実際これを見て、皆さんの中でも何か感じられるものがあったらいいなと思っています。ありがとうございました」

高野ゆらこさん
「こんにちは。声の出演をしました。高野ゆらこです。本日はお越しいただきありがとうございます。またこの開催にあたってご尽力いただいた関係者の皆様、本当にありがとうございます。今日は他のキャストのみんながちょっと来られないということで、私は声の出演だけど行くわということで来ました。関係者パスをいただいたんですけれども、名前の上のところに、主演と書いてありまして、本当に嬉しく思いました。私は心は主演ということで、今この場所に立っております。ありがとうございます。これまでの作品全部見て、全く色の違う作品というか、それぞれの監督さんだったり、キャストの方の個性がすごく表れているなと思っていて。その中で皆さんが票を入れてグランプリを決めるっていうことに私は今からすごくドキドキしながらも結果を楽しみにしています。この作品を観て、短いながらでもお客様と一緒に観て、どういうところで反応が起きてクスクス笑いが起こったりするのか見られて私はとても嬉しく思えました。残りの作品もすごく楽しみに観たいと思います。本日はどうもありがとうございました」

左から佐島由昭監督、高野ゆらこさん

左から佐島由昭監督、高野ゆらこさん

 

8.『マンガガールズ』 大門 嵩、祁答院(けどういん)雄貴監督 (2021年 9分)

これは私が1人で漫画を描くのが大好きだった時の話。漫画を描いているといつも誰かが後にやって来る。そいつから逃げようと車のトランクに入ったら閉じ込められてしまった!

漫画×アニメ×実写。見事なバランスでした。漫画の作風から想像していたのとは違う、トランクから顔を出した女子高生とのギャップがツボ。
声優担当さんも知る人ぞ知るな方々ばかりで驚きました。

真実を求めて

9.『街の声が聞きたい』 高島優毅監督 (2021年 15分)

2020年6月。コロナ禍の渋谷にてニュース番組のディレクター・牛島は新型コロナに関する特集コーナーの街頭インタビューに出る。しかし街の人々は欲しいコメントをしゃべってくれない

求める答えを求めてさまよう番組ディレクター、それは本当の真実なのか。見たいものだけを見る。今の時代へのアンチテーゼにも感じた。テレビというメディア、それを非難するYouTuberという構造。今を捉えた作品。

高島優毅監督
「監督の高島優毅と申します。本日はご覧いただきましてありがとうございました。僕も実は出演って名札に書いてあって心は主演です。この作品に関しては、僕が元々 テレビ局のスタッフでテレビ番組の制作をしていて、今はインターネット動画の制作が中心なんですけれども、その頃にとにかく街頭インタビューに行くのが嫌だったっていうのが思い出にあって作りました。その街頭インタビューは基本的にはどういう内容のインタビューをしてこいというのがあって、決まった状態で街に出て、それに合う人を探さなきゃいけないというのがあって、それが世論みたいな感じでオンエアされるのがすごい嫌で、街頭インタビューに本当のことなんかないじゃないかとずっと思っていたんですけれども、それでさらにコロナ禍になったときに実際にテレビ局にインタビューされた人が「私の発言が何か別の形に切り取られています」と SNS で告発した事件というのが炎上みたいな感じで軽くあって、それが起きたときに、そういうのを繋げて作品が作れないかなと思って作った感じですね。最近は僕もインターネットの仕事をしているんですが、逆に言うとインターネットの側からするとテレビは攻撃するべきものみたいな風潮もあって、マスコミの人を逆に YouTuber が撮影したりとか、SNS 上で告発したりとかっていうのが起きてきて、それもそれで気持ちはわかるんですけど、現場の人間からすると少しずつ両者の板挟みにあってどんどん消耗しているなっていうのがあって。そのどっちの気持ちもわかるっていうところで撮ってみようと思いました。ご覧いただき、ありがとうございました」

高島優毅監督

高島優毅監督

 

10.『愛の惑星』 田辺洸成監督 (2022年 20分)

聖書に示される「隣人愛」を現代の物語として作品化。時空を超えても揺らぐことのない愛を持っていた人々の話。

生まれ変わりの話はよくあるが、最終的にそれが二段構えであったことに驚き。
いつまでも変わらぬ友情。あたたかさを感じた。
しかし、監督、若い!

田辺洸成監督
「監督の田辺洸成です。僕は主役の子と小学生のときからずっと映画を作っていたんですけど、彼が大学からアメリカに行くということで、最後に一緒に映画を作ろうと言って、遊びぐらいから入った映画だったんですけど、こんな映画祭にノミネートいただいて、皆さんに観ていただくことができて本当に嬉しいです。ありがとうございます」

田辺洸成監督

田辺洸成監督

さて受賞作品は……?

MKE映画祭のグランプリは観客の投票で決められるため、投票券を集計する。こんな感じで。とっても手作り感満載。
MKE2022_10

また、独自で定めた好きな賞を贈呈出来る制度もある。

さて、賞の結果は…
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STEP賞、Break Through賞『お願いだから、唱えてよ』

佐島由昭監督
「ありがとうございます。キャストの皆さんへのお土産を持って帰れて、今日は気持ちよく帰れます」

MKE2022_12

映画は人なり賞『愛の惑星』

田辺洸成監督
「嬉しいです。帰ってみんなに伝えようと思います。ありがとうございます」

MKE2022_13

参加した監督たちの投票で決める
Director Of Directors賞 
『さよならウエディングドレス そして、またいつか』

一田久作監督
「ありがとうございます。まさか選んでもらえるとは思っていなかったのでちょっとびっくりしています。本当に今日はありがとうございました」

MKE2022_14

これから期待の監督に送られる
隆盛賞 『訪問』

高上雄太監督
「元々僕は昔からホラー映画が大好きで、ジャパニーズホラーと言われている作品が好きで、今回もそういうものにすごい影響を受けた作品で、普段こういう映画祭とかでなかなかこういう純粋なホラー映画というのが評価される機会があまりなかったのでそれが何よりもすごく嬉しいです。帰ってキャストとスタッフの人に報告したいと思います。ありがとうございました」

MKE2022_15

そして第9回 MKE映画祭グランプリは
『時の足おと~いつの時代にも響くもの~』

鈴木沙彩さん
「グランプリありがとうございます。すごく嬉しいです。これからもこの映画がたくさんの人の心に残る映画になってほしいなって思います。本当にありがとうございました」

市川比浦さん
「本当にありがとうございます。一度だけ観ただけではちょっとわからない部分もあるかと思いますので、何回も観ていただくことによって、すごく奥が深い映画となっております。またもし機会がありましたらご覧になってください。ありがとうございました」

倉田真弓さん
「こんな機会が来るなんて思ってもみなかったんですけれど。この年でこういうところに来られて幸せでした。今日はありがとうございました」

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受賞された皆様おめでとうございます!

3年ぶりの開催は通常より作品数を減らしての上映となりました。コロナ禍でずっと開催出来ない我慢の2年でした。とにかく開催されたことが嬉しい。

また来年に向けて計画していくとのこと。
今年はコロナ禍の中生まれた作品がたくさんありました。
コロナ禍の中でいろんなことをみんなが考えて、作品として残していただけました。
今年も短編映画を作ろうとしている人は山ほどいるはず。

せっかく作った映画だもの、「みてくれたっていいじゃない!」「観せてくれたっていいじゃない!」

岐阜で来年も観て欲しい作品を待っています。

MKE映画祭スタッフの皆様、参加してくださった映画関係者の皆様、ありがとうございます。おつかれ様でした。

私はMIRAGE THEATREがんばります!

終了後、記念撮影スナップ(全員にお声掛け出来ずごめんなさい)

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