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EntaMirage! Movie 岐阜推し!

みてくれたっていいじゃない!第7回MKE映画祭レポート

2019/06/16

第7回MKE映画祭が6月8日、岐阜県図書館多目的ホールで開かれた。

選考で選ばれた15作品を上映し、観客からの投票でグランプリを決定する。

上映の合間には監督者や映画関係者の挨拶も。その様子をレポートする。

夢に向かって一直線

1.『ペーパー飛行機』
各務原の映画ワークショップのメンバーで製作された作品。偶然出会った2人が漫才コンビを組み、夢に向かって歩んでいく。
舞台挨拶にはワークショップのメンバーが集まった。

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河合徹也監督
「『ペーパー飛行機』は各務原市の映画ワークショップで製作しました。映画初心者ということで、0才から75才まで幅広い年代が参加して、映像の基礎を一から学んで自分の役割を果たして作ったものです。色々制限があった作品でしたが、世代を越えて作った作品でもあるので、うまく出来たかなあと思います」

 

2.『私は自撮り依存症の女』
動画サイトに自分のプライベートを公開している女性の川越デートをもう一つのカメラが追う。カメラが捉えたものとは?全編スマホ撮影の作品。

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大川晃弘監督
「私が埼玉県川越市出身でして、小江戸川越として有名観光地ではあるんですが、川越をPRする映画を撮りたいなという思いと、SNSでの誹謗中傷、悪意、YouTuberを主人公にして承認欲求や孤独みたいなものを描いて観たいなと思い撮りました。コンパクトに撮影したので、スタッフは私一人で、八割方ゲリラ撮影で、観光客の中で撮っていましたが、気がついていないと思います。自主でしかできないコンパクトな中にやりたいテーマを色々詰め込んで作った作品です」

大澤由理さん
「撮影したのが去年の5月なんです。最初に台本をもらった時は全然内容が違っていて、元々のものだったらまた違う作品になっていたかもと思いながら今日久しぶりに一緒に観させていただきました」

新しい時代は来るのか

3.『東京少女』
新しい時代が来ても何も変わらない。「私は私」と独特な早口で語られる少女の日々が東京の膨大な景色と共に描かれる。

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橋本根大監督
「ストーリーものというよりは日常風景を写真で写しながら8ミリカメラを使ったり、8ミリカメラで撮ったように見えるスマホアプリを使ったり、デジタルカメラを使ったり、現代や昔の手法を織り交ぜながら組み合わせて作りました。出来る限り女性の気持ちに近づけて、ネットで情報が溢れていてなんでもよくなってしまっている女性の気持ちを代弁しながらこの先色々ありますよということを伝えられたらと思って作りました」

 

4.『Motherhood』
出産を控える主人公が階段から落ちて目を覚ますとそこは1994年の精神病棟だった。優生保護法から我が子を守ろうと病棟から逃げだそうとするが…

主人公を演じる前田亜希さんの熱演、医師役の田村泰二郎さんの妙に落ち着いた佇まいが怖さをもたらす。

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萬野達郎監督
「この映画を作るきっかけになったのは仕事でカナダに行くことがあって。そこで動物が人間と共に生きているというドキュメンタリーの取材をしまして。そこから動物の殺処分に関して映画が撮れないかなと思いました。去勢されることを擬人化した、SF映画を考えてリサーチしているときに1996年まで施行されていた優生保護法というものがあったと知りました。学校教育とかでは出てこなかったので僕にとっては衝撃で、皆さんにも共有したいと思い、映画を撮りました」

おやじ×学ラン

5.『堀川記念水族館』
学生の頃から親友の堀川を守ってきた香取だが、総理になる直前に秘書をクビになってしまう。裏にはとんでもない策略があった。

タイトルからは予想がつかない裏社会×政治もの。どうして寿司屋が出てきたのかが最後までわからなかったが、監督がその答えを教えてくれた。

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高嶋義明監督
「去年の正月に飲んでいるときに堀川くんに「撮ってください」と頼まれまして。では総理役でとなりました。僕が水族館を撮ってみたくてなんとか総理大臣と水族館を繫ぎたくて。出てきた水族館にマグロがいまして、これは寿司屋で繫ぐしかないなと。でこの話を撮りました」

 

6.『初めての告白』

中学生のひとみは夏休みの前日、ザンス君に告白する。十数年後、2人は再会するが…。

女子の制服が中学生時代、高校生時代で今回2パターン登場。別の映画製作集団とのコラボだそう。

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主演のさかまさみさんも登場。

 

繁田健治監督
「さぬき映画祭という映画祭がありまして。そこは原作があってその内容を入れて5分で映画を作らないといけないんですね。いくつかあったんですが使えるものがこれしかなくて。運命の出会いの話なんですが、運命の出会いはイケメンに限るというものを外して行こうと思いまして。そうすると自分が出るしかないので。さぬき映画祭では5分しかないので、主人公が振られたことがわからなかったらしくて。ふった後でちょっと滅入ってしまって幸せになる方も作りました」

Colorful MKE

7.『牧場慕情』
妻がいることを隠して付き合われていた女は待ち伏せして2人を止めるが逃げられてしまう。偶然止まった車が牧場まで連れていく。

キャスト陣も登場。

キャスト陣も登場。

 

木場明義監督
「この作品はシチュエーションを決めて、台詞はほぼアドリブでやってもらっています。どうしてそうなったかというと、『地方ピース!』という映画の栃木編の撮影をしていまして、初日に主演女優さんが転んで怪我をしてしまい、撮影が出来なくなっしまったんです。2日目から空いたので何か撮ろうかということになって。助監督が近くの牧場の子だったので、そこを借りて撮影しました。朝考えて夕方には撮り終わっていた作品です」

 

7.『幸せな花子』
オレオレ詐欺に合い、店の売り上げをその資金に充ててしまった花子。幸せになりたい。でも幸せってなんだろう?コメディタッチで幸せの意味を探る

山村もみ夫監督の作品は去年の作品もツボだったが、今年も。主人公が少し考え方が変わっているあたりも面白かった要素。

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かきあげ畑三朗さん
「残念ながら監督は今日撮影があって来れません。その撮影に僕は呼ばれてないので、ここに来ました(笑)。撮影は結構行き当たりばったりだった気がします」

少年少女の内なる気持ち

8.『なみぎわ』
大学受験を夢に向かって1浪したい、親からの暴力から逃げたい。同級生ふたりの心の内が静かに見えてくる。

自分の人生において親とは時にしがらみとなる。2人の高校生の本当は飛び出したい心が静かに描かれる。自転車を漕ぐ姿を後ろから捉える撮影方法が見事。

常間地裕監督のコメント
「僕はMOOSIC LABという企画の中で『ゆうなぎ』という長編作品の撮影準備しており、残念ながら伺えませんでした。この『ゆうなぎ』は上映していただいた『なみぎわ』の心の中の続編になっています。長編も皆様に届けられるように誠心誠意撮影してまいります」

 

9.『花に無理をさせる』
少女達が大人になるには自分の中の砂時計をひっくり返さなければならない。大人になるのはこわいものなのか。それとも?色鮮やかな美しい風景が目を引く。

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杉田愉監督
「この作品はわずか7分の映像詩のような作品で完成までに4年かかりました。完成を目標にして作っていなくて、ただひたすら待つだけでした。キャストにふさわしい女性との出会いや自然、桜を待つ。そういう映画でした」

「全く色の加工はしていない、撮影したままの色です」と後から杉田監督が教えてくださった。

期待の三連続超短編

10.『ミュージアムの女 2018』
ロシア語のナレーションがついて、あのミュージアムの女か帰って来た!
岐阜県美術館の監視員さんの漫画もおすすめ。

原作者の宇佐江さんも登壇

原作者の宇佐江さん(右)も登壇


TERAMAKI監督

「作品自体はツイッターの4コマ漫画が原作で原作者の宇佐江みつこさんと知り合いで映画を作りたいとお願いしたところ、快諾いただけました。撮影は2017年で、私はアーティストさんを応援するために映像製作しております。2018年も色々な方にみて欲しいと思い、ロシア語のナレーションを入れて構成し直しました。内容がわからなかった方はぜひ漫画を読んでください」

 

11.『ぼくらの自由研究』
昨年の屈辱に燃えて自由研究に没頭する津田沼くん。研究発表は予想もしない方向へ進んでいく。

特撮、ヒーロー好きにはたまらないラスト。続編を楽しみに待ちたい。

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MATSUMO監督
「社会人として働きながら自主製作でアニメを作っているんですが、小学校の頃の自由研究を思い出して作りました。皆さんにも思い出して見ていただければと思います。次回作はこの続編を作ります」

 

12.『ハチャトリアンバックブリーカー』
剣の舞と視力検査。このコラボがたまらない青春ダンス映画。

東野敦監督 コメント
「仕事はテレビの美術の仕事をしております。ですから視力検査の検査板も自分で作りましたし、普通の教室を保健室に見えるように飾ったりしました。視力検査で踊るというネタは20年前に思いついたものです。とあるダンス公演で伊佐千明さんのキレキレのダンスを見て「これだ!」と思い出演のラブコールをしました」

家族が告げる本当の気持ち

残りの2作品は残念ながら作品を見られなかったので、作品紹介のみとさせていただきます。

13.『出会い、別れて』
別れた父との月一回の面会に意味を見いだせない中学生の俊哉は父に面会の回数を減らしたいと話す。しかしその後、俊哉は父の思いを知ることになる。

松隆祐也監督

松隆祐也監督

 

14.『姉弟星夜』
つかれて帰ってきた弟をカレーを作って待っていたのは姉だった。なぜ姉が今いるのか。

駒井俊彦監督

駒井俊彦監督

 

結果発表!!!

参加者の投票、
賞の結果は以下の通り。

グランプリ(観客賞) 『Motherhood』萬野達郎

Director of Director 賞 『東京少女』橋本根大

隆盛賞 『Motherhood』萬野達郎

ブレイクスルー賞 『ミュージアムの女2018』TERAMAKI

TAEKO賞 『ぼくらの自由研究』MATSUMO

STEP賞 『初めての告白』繁田健治

 

岐阜で未来の有名映画監督に会える?かもしれないこの映画祭。毎年、作品のレベルが上がっていく。
来年もまた岐阜で。
観てくれたっていいじゃない!

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