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刃には花でお相手を 映画『花戦さ』岐阜とのコラボ企画開催中

歴史の教科書に全く出てこない伝統文化-生け花-

日本の伝統文化の一つ、生け花。
昔からあることはわかっていてもどのように
時代や人々に関わってきたのかは知らない人も多い。
人間の花を愛でる心を日本独自の型と感性を持って確立した生け花という文化。
生け花はどのように民衆に愛され伝えられたか。
それは歴史の教科書にも載っていない知られざる歴史だ。
伝説の生け花『前田邸の大砂物』を一人の男が作り出した過程を描く映画『花戦さ』で
生け花という日本の心を学ぶ。

あらすじ

京都頂法寺六角堂の花僧で立花の名手・専好(野村萬斎)は
天下統一を目指す織田信長(中井貴一)の居城・岐阜城で花をいけ、
居合わせた千利休(佐藤浩市)たちの心をつかむ。
しかし思わぬ失態が信長の怒りを買い、あわや打ち首になるところを
機転で救ったのは豊臣秀吉(市川猿之助)だった。
それから十数年。秀吉の治世のもと戦乱は治まり
専好は意に反して池坊を率いる執行(しぎょう)となっていた。
再会した千利休と互いに芸の道を高めながら親交を深めていく。
天下人となった秀吉の驕りは高じる一方で
利休を自害に追い込み、専好を慕う町衆の命まで奪っていく。
専好は決意する。自分の武器は刃でなく「花」。
前田利家(佐々木蔵之介)の屋敷を舞台に専好が秀吉にしかけた命がけの戦とは…。

 

生け花といえば池坊

華道家元池坊の発祥はお寺だ。
聖徳太子が創建した京都の中心地にある紫雲山頂法寺六角堂のほとりの池に
歴代住職が住坊を構えたことから「池坊」と呼ばれるようになり
朝夕仏前に花を供えたという。
六角堂の僧侶・池坊専慶が武士に招かれいけた花が好評だったという日記が
東福寺禅僧の日記『碧山日記』に残っている。
それが1462年のことでこの年から数えて2017年は555年を迎える。
この映画では安土桃山時代から江戸時代を生きた初代専好が描かれるが
2015年に女性初となる次期家元が四代目専好を襲名している。

華道家元池坊全面監修のもと『花戦さ』には沢山の生け花が登場する。
生け花をするには花を手折るしかない。
手折られた花たちは人の手によって新たな命を吹き込まれる。
アシンメトリーな形が美しい。
手折ってもまだ生き続ける花の強さが感じられる作品だ。

表情豊かな憎めぬ男・専好 そして野村萬斎の魅力

喜怒哀楽を正直に出す専好。
権力には全く興味がなく、花のことには夢中になる"けったいな男"。
その上、人の顔を覚えることが苦手。
だが、憎まれず誰からも親しまれる愛くるしさがある。
専好の行動になぜだかつい笑ってしまう瞬間もある。

専好役は野村萬斎さん。
狂言という600年前からの伝統を受け継ぎ、新たなものも生み出している
立場を自らが担う彼が華道というまた別の日本の伝統を表現する。

野村萬斎さんの持つ豊かな表情筋から作り出される
専好の表情が絶妙なのだ。
喜怒哀楽全てに色気を感じる。
変わっているがカッコいいという役は
萬斎さんの十八番だが、今回の専好という人間も
相当魅力的な変わっている男だ。

安土桃山時代を非常に人間臭く、自分らしくのびのびと生きた専好の姿は
今を生きる私たちも共感が持てる。
むしろ羨ましくさえ感じる人もいるだろう。

 

篠原哲雄監督がこだわった役者の目

監督は『月とキャベツ』、『起終点駅 ターミナル』の篠原哲雄監督。
本作で印象的なのは役者の目だけを抜いたカットの多用だ。
目は口ほどにものを言う。説明台詞はない。
思いを役者の目でじっくりと伝えようとする。
どういう意図があるのかはもし聞けるのであれば監督に聞いてみたい。
この目のカットを観て感じることは様々だろう。
花の見方も違うように解釈も違っていい。

 

『花戦さ』×池坊×岐阜市 コラボ企画も登場

メインの舞台は京都だが冒頭の岐阜での出来事が数年後の再会に繋がる。
岐阜という地名や岐阜城が登場し、織田信長の存在と発言が大きく影響する。
岐阜市は織田信長が岐阜城に入場して450年であることを記念しての
信長公450プロジェクトを実行中。
全国のイオンシネマで『花戦さ』が上映される前に
プロジェクトCMを流して岐阜をPRする。
http://www.nobunaga450.jp/event/event-1683
また華道家元池坊岐阜支部が5月4、5日に岐阜市金町の市文化センターで開く
「支部創立100周年・青年部創立40周年花展」で、
信長役の中井貴一さんが劇中で着用した衣装を展示。
初代専好が信長に披露したという昇り松も製作する。
http://www.nobunaga450.jp/event/event-1739

冒頭から中盤までは専好の日常が描かれる。
専好を花戦さに向かわせる人々の思いが実はここに詰まっている。
安土桃山時代に生きた人々を描く。

映画『花戦さ』は6月3日(土)より全国ロードショー
岐阜では岐阜CINEX、TOHOシネマズ岐阜、イオンシネマ各務原他で公開。
http://www.hanaikusa.jp/

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