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コワモテなの?コワオモテなの?(映画『BAD CITY』名古屋舞台挨拶 小沢仁志さん、小沢和義さんトーク)

映画『BAD CITY』の公開記念舞台挨拶が1月28日、名古屋ミッドランドスクエアシネマで開催された。
この映画は【顔面凶器】【Vシネマの帝王】などの異名を持ち、映画やドラマだけでなくバラエティなど様々なフィールドで活躍する俳優・小沢仁志が”還暦記念映画”として、生きざまのすべてをぶつけ、「俳優人生で最後の無茶」を繰り広げる怒涛のアクション映画だ。

製作総指揮として、映画の企画段階から撮影のコーディネートまでこなし、主演した小沢仁志さん、実弟で和刑事役の小沢和義さんが登壇。その様子をお届けする。

小沢和義さん
「今日は僕が司会という位置に入ってますけども。予算削減で僕はワンシーンしか出ていない、ノーギャラ出演なんですが、駆り出されてここにいるわけでです。皆さん映画の舞台挨拶というと、お話を一生懸命聞こうというところがあると思うんですけど、今日は笑ってください。僕ら兄弟がやるので、漫才にしかならないと思います。そういうところに関してはご容赦ください。場を温めないと出てこないと言っているので、ちょっと温めようと思います。僕が「名古屋最高だぜ」と言ったら、やってもらっていいですか。 OK行くよ!名古屋最高だぜ!」

小沢和義さん

小沢和義さん

観客
「イエーーーイ!!」

小沢和義さん
「はい。では顔面凶器こと、この映画でついたニックネームが‟戦う白いマントヒヒ”。盛大な拍手でお迎えいただきたいと思います。小沢仁志!」

小沢仁志さん
「お前喋りすぎだから。逆に俺、出るのが恥ずかしくて出てくるのをやめようと思ったぐらいだから。皆さん、映画どうでしたか?」

観客
(場内大拍手)

小沢仁志さん
「ありがとうございます。こういう日本映画が今あまりないので。なんでもかんでも「泣いてください」という映画ばかりで。それを否定はしていないんだけど。ばっかりはどうなの?というのがあって、こういうコンプライアンス無視、セーフティって何というぐらいのものを作りました」

小沢仁志さん

小沢仁志さん

小沢和義さん
「え?顔が?」

小沢仁志さん
「顔も」

小沢和義さん
「顔もコンプライアンス無視した」

小沢仁志さん
「そうそうそう。お前がな」

小沢和義さん
「いやいや、俺はワンシーンしか出てないので(笑)」

小沢仁志さん
「本当にアクションに関しては実際にノースタントで。しかもね、全体の3分の1ぐらいかな、フリーだからね。アクションの手がついてないんだから。俺はもうTAK∴のナイフと闘っているときに、監督が「小沢さん、ここはフリーで行きますよ」って。フリー?あいつ、ナイフ持ってるし、しかも早いんだよ。上から来るからよけようとしたら、もう次の手が脇から来るんだよ。俺とヤマ(山口祥行さん)のところも半分くらいフリー」

小沢和義さん
「TAK∴ちゃん、なんで刺さなかったんだろう?」

小沢仁志さん
「俺が避けてたんだよ!ヤマとのシーンのときにフリーと監督が言ったら、「俺を殺す気か!マントヒヒ止めろよ!」ってヤマが言いましたからね(笑)。だから白いマントヒヒ。お前、ノーギャラでどうのこうのってさっきから言ってるけどさ、還暦祝いだから出たいって言ったじゃない」

小沢和義さん
「俺言ってないよ。それを言ったのはヒデ(中野英雄さん)な」

小沢仁志さん
「じゃあお前、編集でカットだ」

小沢和義さん
「もう上映しているのに?!」

小沢仁志さん
「ぼかし入れよう。いないことにしよう(笑)」

小沢和義さん
「いいよいいよ、いれちゃって。DVDになった時はぼかし入ってるかもしれません(笑)」

小沢仁志さん
「お前のために役を作ったんだから」

小沢和義さん
「うん、それはありがたいと思ってるし、出て面白かった」

小沢仁志さん
「ワンシーンだけだったけど何時間ぐらいいた?」

小沢和義さん
「8時間は最低でもいたね」

小沢仁志さん
「いたいた。でも俺のせいではない(笑)」

小沢和義さん
「今回、アクション監督をずっとやっていた園村さんを監督に起用したのは何故?」

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小沢仁志さん
「若手の起用。最初「小沢さんが監督やればいいじゃないですか」という話もあったんだけど、そういうのがあんまり好きじゃなくて。これからは日本映画のために若手を育てないといけないとヤマに言ったら、アクション監督をやっている園ちゃんがつけるアクションはすごいからと言うので、じゃあ会ってみようかと」

小沢和義さん
「なるほどね。確かにすごい。新手だよね。新しいタイプの立ち回り」

小沢仁志さん
「そうそう。俺らが本当に若いときからやっていたときは殺陣師の時代で、今アクション監督の時代。アクションもアプローチが全然違う。どうして俺こんなに金属バットで殴られ続けなきゃいけないんだろうって。鉄パイプとかね」

小沢和義さん
「本物だったらよかったのに(笑)」

小沢仁志さん
「いやいや、あれはペラペラのバットだと曲がるじゃない。だからある程度は硬いやつなんだよ。だから120人と闘っているシーンはまあまあ俺から星が出てるから(笑)」

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小沢和義さん
「俺を呼んでくれるなら、そっちのシーンが良かったんだよな。やる方ね(笑)。このメンバーの中で光っているなと思ったのが坂ノ上茜ちゃん」

小沢仁志さん
「あの子はよく耐えたね。オーディションで会って。事務所のマネージャーがいるんだけど、マネージャーが現場に来ると「ちょっと待ってください!」って止めに入りそうな危ないことをやるから、彼女1人で現場に来させて欲しい。その代わり一皮も二皮も剥かせて返すからとお願いして。修羅場だったけど、それを乗り切ったから。アクションの稽古をやっているときに、小指を脱臼してしまって。クランクインもしていなかったから、監督が一番凹んでいたんだけど。「大丈夫だとか聞かねえ。お前、やるかやらないのかどっちだ?」と俺が聞いたら「やります」って。「はい。 OK。じゃあ監督やろう」って。だからずっとテーピングしたままアクションして動いていたね。後半、キリッとしたいい顔になってるよ」

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小沢和義さん
「どんどん顔がね、良くなっていったもんね」

小沢仁志さん
「あとは圭叶。芝居も出来るし、かわいいし。口説こうと思ったら嶋大輔の娘だって言うから」

小沢和義さん
「まだ兄貴がそれを知らなくて。「あれ、嶋大輔の娘だぞ」って言ったときの鳩が豆鉄砲を食った顔というのを俺は初めて見たわ」

小沢仁志さん
「マイケル・ジャクソンのムーンウォークを初めて見た時のような「ええっ!」っていうあの感じ。あれからもう圭叶の顔見ると嶋大輔の顔にしか見えなくて(笑)」

小沢和義さん
「それはかわいそうだよ。いい女優さんなのに」

小沢仁志さん
「圭叶もオーディションで選んだんだけど。元々坂ノ上さんが演じたヒロインのオーディションで来て。 K-POPが大好きと言って携帯の音楽で踊り始めて。それなら韓国語も話せるの?と聞いたら「日常会話なら」というので「テギョンのお母さんですよね?」というセリフを言ってもらって。それを聞いたら、ヒロインじゃなくて申し訳ないけど、その役で決まりって思った。だからやっぱりこの映画の中でも彼女の一言良かったでしょ?。オーディションで選んで、ああ本当にいいなあと思ったんだけど、嶋大輔の娘じゃなければなあ……」

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小沢和義さん
「大ちゃん、仲良しだから。それはもう俺が阻止するしかないじゃん(笑)」

小沢仁志さん
「本当に名古屋の皆さんは熱くて。今日も満席でありがとうございます。あとでフォトセッションもやるのでぜひSNSでも拡散していただければと思うんだけど、せっかくさっきお前が場を温めたので、質問聞いてみようか」

小沢和義さん
「質問ある方いますか?」

観客
「リリー・フランキーさんは誰がキャスティングされたんですか?」

小沢仁志さん
「俺もそうだけどみんなで。俺が昔からリリー・フランキーさんと共演したくて。監督もいるし、俺がリリーさんで行こうと言って決めるのはよくないから、リリーさんがいいな、リリーさんがいいなってぶつぶつ言っていたらリリーさんに決まったわけですよ。リリーさんに一番最初にオファーして一番最初に返事をくれたのもリリーさん。決まって電話して台本を送る前に衣装の採寸表を送ってきてくれたから。あの人はね、ああ見えてぬぼーっとして下ネタばっかりだけどさ。リリーさんのラジオに出たんだけど、俺下ネタしか喋ってない」

小沢和義さん
「一番得意じゃない(笑)」

小沢仁志さん
「リリーさんもすごいよ。でもね男前なんです、あの男は」

小沢和義さん
「知ってる知ってる。何回かご一緒したことあるから。クレイジーケンバンドの横山剣さんにも主題歌を切にお願いしたんでしょ」

小沢仁志さん
「そう。前にYouTubeの撮影で剣さんと会ったときに、「いつか俺の主演する映画に書き下ろしの主題歌を作ってもらうのが夢です」と言っていたから。剣さん、ガラケーでメールなんだよ。最近メール打たないでしょ。LINEとかでしょ。だからスマホにしてもらえないですかねって頼んだんだけど、嫌だって。スマホって何?って。この間会った時に携帯を買い替えていて。「ついにスマホですか?」と聞いたら「ガラホ」って。ガラケーのスマホ。LINEもあるらしいんだけど、どうやったら入れるかいまだにわからない。だから俺電話して、「ついに剣さんに俺の念願を叶えてもらえるときが来ました」「わかりました」って」

小沢和義さん
「なるほどなるほど、もうそのまんまだよね。「コワモテ」。もう剣さんのジョークとしか考えられないぐらい(笑)。「コワモテ」だからね」

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小沢仁志さん
「剣さんらしい。ストレートでわかりやすいね。タイトル見ると、「コワモテ」なんだよ。こわおもてじゃない。「オ」はどこ行った?。俺ずっとね。最近の人生の悩みってそこ。どっちが正解なの?」

小沢和義さん
「本当に人生で悩んでるんだな、そんなところで。ちっちぇなあ!(笑)」

小沢仁志さん
「スマホで調べりゃいいじゃんって思われるかもしれませんけど、調べないで自分の中で解決したい」

小沢和義さん
「こわおもての略称でしょう?強い面って書くじゃん」

小沢仁志さん
「だから「お」はどこ行ったんだ」

小沢和義さん
「話進まねからさあ(笑)」

小沢仁志さん
「(笑)。そんな経緯で剣さんに作ってもらうことになりまして、俺こないだ横須賀のクレイジーケンバンドのライブに行ったんだけど、生はもっとすごかった。生で聞いたとき俺めっちゃ感動したもん」

小沢和義さん
「自分の主題歌だしな」

小沢仁志さん
「アーティストってステージとレコーディングだと燃え方が違うじゃん。歌っているときの温度差っていうか。クレイジーケンバンドやっぱすごいなと思ったもん」

観客から
「兄弟げんかはいつまでしていましたか」

小沢仁志さん
「45歳」

観客から
「『BAD CITY』の続編はいつから撮影されますか?」

小沢仁志さん
「希望はあるけど、こういうのってやっぱりお客さんのこの賛同がないとね」

(場内大拍手)

小沢仁志さん
「ここだけじゃなくてね、全国でね」

小沢和義さん
「というわけで、続編はありません!」

小沢仁志さん
「おい!」

観客から
「ぜひ続編は名古屋を舞台に!」

小沢仁志さん
「続編があったらお前が水死体で浮かぶところから(笑)」

小沢和義さん
「何でもかんでも俺をワンシーンにするんだよな。イヤだ」

小沢仁志さん
「こうやってみんなに見てもらって、ありがたいね。喜んでもらえると」

小沢和義さん
「ありがたいね。ではフォトセッション行きましょうか」

観客にも撮影OKのフォトセッション時間が設けられ、小沢仁志さんも自分で自撮り。

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小沢仁志さん
「Instagramにあげるので、自分がどこにいるか確認してみてください」

小沢和義さん
「皆さんも写真はSNSにアップしてくださってOKですので」

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小沢仁志さん
「皆さん、本当に拡散よろしくね。これでガーッといったら必ずもっとすごい『BAD CITY2』を引っさげて名古屋に帰ってくるので、よろしくお願いします」

小沢和義さん
「そんなところで舞台挨拶終わります。名古屋最高だぜ!」

観客
「イエーーーイ!!」

小沢仁志さん
「ありがとう!!」

小沢和義さん
「ありがとうございました!」

映画だからこそできる設定、そして体当たりのアクションは見ごたえ十分。
まだまだ小沢のアニキには突っ走っていってほしい。
『BAD CITY2』が観たくなる。続編を期待したい。

映画『BAD CITY』 https://www.badcity2022.com/ は現在公開中。
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