EntaMirage! Entertainment Movie
『MIRRORLIAR FILMS Season8』公開記念名古屋舞台挨拶レポート
短編映画制作プロジェクト『MIRRORLIAR FILMS Season8』の公開を記念し、2026年1月17日(土)、ミッドランドシネマ名古屋空港にて舞台挨拶が開催された。
収録作『The Breath of the Blue Whale』のプロデューサーを務めたMEGUMIさん、佐渡恵理監督、主演の濱尾ノリタカさん、共演のNANAMIさんが登壇し、作品の舞台裏や制作への想いを語った。
故郷・岡山での撮影とこだわり
プロデューサーのMEGUMIさんにとって、本作のロケ地となった岡山県(備中エリア)は自身の出身地でもある。佐渡監督が偶然選んだロケ地が思い出の場所だったことを明かし、「大人になって自分の血液になっているような場所に再会して、こんなに美しいところだったんだなと地元の魅力を再発見できた」と喜びを語った。また、本作は「言葉のないラブストーリー」という挑戦的なスタイルをとっている。MEGUMIさんからの「日本のショートフィルムも画(絵)にこだわったものが作れたら」という提案に共感した佐渡監督は、徹底したロケハンを行い、独創的なSFラブストーリーを構築した。

MEGUMIさん
言葉を超えた表現への挑戦
セリフのない役に挑んだキャスト陣も、その難しさと収穫を振り返った。NANAMIさんは初めての演技ながら「言葉がないからこそ、表情や呼吸から伝わることがたくさんある」と実感したことを明かした。濱尾ノリタカさんは「目線にこんなに意味があるのかと驚いた」と、言葉がないのに伝わることを実感したことで、「それ以降の現場でも(役者として)技術や経験値として必要なものが得られた」と語った。
MEGUMIさんは、そんな二人を「素晴らしい二人が奇跡的にジョインした」と絶賛し、それぞれのフレッシュさや存在感が役に見事にハマっていたと評価した。

NANAMIさん
タイトルに込められた意味
これまで明かされていなかったタイトル『The Breath of the Blue Whale』(シロナガスクジラの呼吸)の由来についても語られた。佐渡監督は、15分間潜水するシロナガスクジラが水面に上がって呼吸する瞬間をイメージしており、それをNANAMIさん演じるマリの溜め込んだ感情の解放とかさね合わせたと語った。

佐渡恵理監督
また、濱尾さん演じるシンがオカリナを吹くシーンにも触れ、撮影の3日ほど前に監督が急遽依頼、実際に濱尾さん本人が吹いた音を使用できてホッとしたという。実はその裏には、濱尾さんの短期間での賢明な努力があったことが明かされ、「オカリナの音が良い音に聞こえていたら嬉しい……」とポロリ。会場からの温かな拍手に喜びつつ、オカリナのシーンを改めて自身で観た時には思わずウルっとしてしまったことを明かした。

濱尾ノリタカさん
名古屋の思い出とメッセージ
名古屋での舞台挨拶にちなみ、名古屋での思い出を振り返ると、MEGUMIさんは若槻千夏さんと出演していた番組「なつめぐ堂」を回顧し、独特のグルメや面白いカルチャーに「名古屋好きでした、毎週来ていました。久しぶりに帰ってきた感があります」と名古屋愛を語った。一方濱尾さんも、舞台挨拶や大河ドラマでの撮影のほか、学生時代プライベートで名古屋に来たことを明かし、名古屋メシ・ひつまぶしでの学生ならではの可愛くも苦い思い出を告白。「いつかMEGUMI さんのようにたくさん食べられるようにお仕事頑張ります!」というほっこりエピソードで会場が笑いに包まれた。
舞台挨拶の最後に、MEGUMIさんは「たゆたう中に私たちの小さな幸福というものがあるんじゃないかと思います。いろいろなショートフィルムを観ていただいて、普段考えないことをお考えになったと思うのですが、そういうことが素敵な時間だと思います」と本日感じた思いと共に映画を広げて欲しいと会場に呼びかけた。

映画『MIRRORLIAR FILMS Season8』 https://films.mirrorliar.com/ はミッドランドシネマ名古屋空港で1月16日(金)より2週間限定公開中。
おすすめの記事はこれ!
-
1 -
『MIRRORLIAR FILMS Season8』公開記念名古屋舞台挨拶レポート
短編映画制作プロジェクト『MIRRORLIAR FILMS Season8』の公 ...
-
2 -
映画『安楽死特区』が問いかけるこれからの日本の「生と死」の境界線―毎熊克哉さん・大西礼芳さん・長尾和宏さんインタビュー
高橋伴明監督が、現役医師である長尾和宏氏によるシミュレーション小説を映画化した『 ...
-
3 -
舞台に命を刻む者の、最期にして最高の輝き(映画『喝采』)
誰もが年を取り衰える。そして昨日まで出来ていたことが急に出来なくなることもある。 ...
-
4 -
義に生きる男たちの姿を見よ(舞台「忠臣蔵」観劇レポート)
名古屋伏見の御園座で堤幸彦監督が演出を手掛ける舞台「忠臣蔵」を観劇した。 舞台の ...
-
5 -
映画『Good Luck』足立紳監督登壇 名古屋シネマスコーレ舞台挨拶レポート
映画『Good Luck』公開記念舞台挨拶が名古屋シネマスコーレで行われ、足立紳 ...
-
6 -
過去と現在を繋ぐ難事件に無敵のバディが挑む!(『映画ラストマン -FIRST LOVE-』)
2023年に「日曜劇場」で放送され、大きな反響を呼んだドラマ「ラストマン-全盲の ...
-
7 -
愛は見える?奇想天外な除霊アクションラブコメディ 映画『見え見え』撮影地愛知で先行公開!
愛知県犬山市で撮影された映画『見え見え』が、12月19日(金)より愛知ミッドラン ...
-
8 -
ANIAFF 開幕!第1回あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル オープニングセレモニーレポート
2025年12月12日(金)、「第1回あいち・なごやインターナショナル・アニメー ...
-
9 -
SF映画の脚本 キャスティング 世界観を彩る特殊効果の秘密 『ブラックホールに願いを!』渡邉聡監督 × 『センターライン』『INTER::FACE 知能機械犯罪公訴部』下向拓生監督 スペシャル座談会(後編)
『ブラックホールに願いを!』公開を記念し、渡邉聡監督と脚本協力を務めた下向拓生監 ...
-
10 -
SF映画の脚本 キャスティング 世界観を彩る特殊効果の秘密 『ブラックホールに願いを!』渡邉聡監督 × 『センターライン』『INTER::FACE 知能機械犯罪公訴部』下向拓生監督 スペシャル座談会(前編)
第一線の特撮現場で活躍している若手スタッフが集結! 新進気鋭の映像制作者集団「S ...
-
11 -
映画『Good Luck』は「ととのう系」!? 自然とサウナと旅先の出会い(『Good Luck』足立紳監督、足立晃子プロデューサーインタビュー)
2025年12月13日からシアター・イメージフォーラム、12月27日から名古屋シ ...
-
12 -
兄のことをひたすら考える終いの4日間(映画『兄を持ち運べるサイズに』)
『湯を沸かすほどの熱い愛』や『浅田家!』で数多くの映画賞を席捲し、一貫して家族の ...
-
13 -
映画『Good Luck』先行上映記念 足立紳監督&足立晃子プロデューサー 舞台挨拶レポート
11月24日「NAGOYA CINEMA Week 2025」の一環として、足立 ...
-
14 -
本物の武道空手アクションがここに!映画『TRAVERSE2 -Next Level-』豊橋で先行公開、完成披露試写会 開催!
武道空手アクション映画の金字塔となる二部作の完結編、映画『TRAVERSE2 - ...
-
15 -
極寒の会津ロケからベルリン映画祭出品へ! 魂の舞と幽玄の世界が描き出す人間の複雑な心境(映画『BONJI INFINITY』初号試写会 舞台挨拶レポート )
2025年11月3日、映画『BONJI INFINITY(ボンジ インフィニティ ...
-
16 -
日本初ARRIが機材提供。美しきふるさとの映像と音に触れ、自身を回顧する(映画『郷』小川夏果プロデューサーインタビュー)
数々の国際映画祭で評価を重ねてきた鹿児島出身の新進気鋭の伊地知拓郎監督が、構想か ...
-
17 -
映画『佐藤さんと佐藤さん』名古屋先行上映会舞台挨拶レポート。岸井ゆきのさん、宮沢氷魚さん、天野千尋監督登壇
映画『ミセス・ノイジィ』の天野千尋監督の最新作は夫婦の変化する15年間を描く、オ ...
-
18 -
運命さえも覆せ!魂が震える慟哭のヒューマン・ミステリー(映画『盤上の向日葵』)
『孤狼の血』などで知られる人気作家・柚月裕子の小説『盤上の向日葵』が映画化。坂口 ...
-
19 -
本から始まるストーリーは無限大に広がる(映画『本を綴る』篠原哲雄監督×千勝一凜プロデューサー インタビュー&舞台挨拶レポート)
映画『本を綴る』が10月25日から名古屋シネマスコーレで公開されている。 映画『 ...
-
20 -
いつでも直球勝負。『おいしい給食』はエンターテイメント!(映画『おいしい給食 炎の修学旅行』市原隼人さん、綾部真弥監督インタビュー)
ドラマ3シーズン、映画3作品と続く人気シリーズ『おいしい給食』の続編が映画で10 ...
-
21 -
もう一人の天才・葛飾応為が北斎と共に生きた人生(映画『おーい、応為』)
世界的な浮世絵師・葛飾北斎と生涯を共にし、右腕として活躍したもう一人の天才絵師が ...
-
22 -
黄金の輝きは、ここから始まる─冴島大河、若き日の物語(映画 劇場版『牙狼<GARO> TAIGA』)
10月17日(金)より新宿バルト9他で全国公開される劇場版『牙狼<GARO> T ...
-
23 -
「空っぽ」から始まる希望の物語-映画『アフター・ザ・クエイク』井上剛監督インタビュー
村上春樹の傑作短編連作「神の子どもたちはみな踊る」を原作に、新たな解釈とオリジナ ...
-
24 -
名古屋発、世界を侵食する「新世代Jホラー」 いよいよ地元で公開 — 映画『NEW RELIGION』KEISHI KONDO監督、瀬戸かほさんインタビュー
KEISHI KONDO監督の長編デビュー作にして、世界中の映画祭を席巻した話題 ...
-
25 -
明日はもしかしたら自分かも?無実の罪で追われることになったら(映画『俺ではない炎上』)
SNSの匿名性と情報拡散の恐ろしさをテーマにしたノンストップ炎上エンターテイメン ...
-
26 -
映画『風のマジム』名古屋ミッドランドスクエアシネマ舞台挨拶レポート
映画『風のマジム』公開記念舞台挨拶が9月14日(日)名古屋ミッドランドスクエアシ ...
-
27 -
あなたはこの世界観をどう受け止める?新時代のJホラー『NEW RELIGION』ミッドランドスクエアシネマで公開決定!
世界20以上の国際映画祭に招待され、注目されている映画監督Keishi Kond ...
-
28 -
『ぼくが生きてる、ふたつの世界』の呉美保監督が黄金タッグで描く今の子どもたち(映画『ふつうの子ども』)
昨年『ぼくが生きてる、ふたつの世界』が国内外の映画祭で評価された呉美保監督の新作 ...
-
29 -
映画『僕の中に咲く花火』清水友翔監督、安部伊織さん、葵うたのさんインタビュー
Japan Film Festival Los Angeles2022にて20歳 ...
-
30 -
映画『僕の中に咲く花火』岐阜CINEX 舞台挨拶レポート
映画『僕の中に咲く花火』の公開記念舞台挨拶が8月23日岐阜市柳ケ瀬の映画館CIN ...
-
31 -
23歳の清水友翔監督の故郷で撮影したひと夏の静かに激しい青春物語(映画『僕の中に咲く花火』)
20歳で脚本・監督した映画『The Soloist』がロサンゼルスのJapan ...
-
32 -
岐阜出身髙橋監督の作品をシアターカフェで一挙上映!「髙橋栄一ノ世界 in シアターカフェ」開催
長編映画『ホゾを咬む』において自身の独自の視点で「愛すること」を描いた岐阜県出身 ...
-
33 -
観てくれたっていいじゃない! 第12回MKE映画祭レポート
第12回MKE映画祭が6月28日岐阜県図書館多目的ホールで開催された。 今回は1 ...