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前作よりゆるさもアクションもパワーアップ!ちさとまひろをゆうりとまことが狙う!(映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』)
普段はゆるゆるな元女子高生、仕事となるとスゴ腕の殺し屋コンビ・ちさととまひろ。
明るい殺し屋のお話として公開され、国内外の映画祭でも絶賛、アクションシーンはピカイチと評価された『ベイビーわるきゅーれ』が帰ってきた!
オンとオフで緩急しっかりつきまくりな女子ちさととまひろが巻き込まれる(巻き起こす?)今回の騒動は?
あらすじ
ちさととまひろは、途方に暮れていた。ジムの会費、保険のプラン変更、教習所代などこの世は金、金、金。あっという間に稼いだ金がなくなる。時を同じくして殺し屋協会アルバイトのゆうりとまこと兄弟も、途方に暮れていた。上からの指令ミスでバイト代はもらえず、どんなに働いたって正社員ではないから満足のいく生活が出来ない。金が欲しい。そんな時「ちさととまひろのポストを奪えば正規のクルーに昇格できる」という噂を聞きつけ、作戦実行を決意。ちさと・まひろは銀行強盗に巻き込まれたり、着ぐるみバイトをしたり……。そんな二人にゆうりまこと兄弟が迫る!
パワーアップした続編は新旧キャラが入り乱れ
監督と脚本は、前作で一躍大注目の監督となった『ある用務員』『黄龍の村』の阪元裕吾。ちさととまひろ、ゆうりとまことの会話は前作に引き続き、ゆるい雰囲気が漂っている。前作よりもさらに世の中の厳しいルールに翻弄されて、働いて稼ぐことの大変さを体感するちさととまひろと、いくら働いても大した稼ぎにならず、正規雇用の豊かな生活を夢みるゆうりとまこと。愚痴りながらも生きようとするこの二組の会話のゆるさとアクションシーンとの緩急が相変わらず面白い。ちさと役の高石あかりは、前作公開後、ドラマ「生き残った6人によると」や映画『わたしの幸せな結婚』を始め数々の映画やドラマに出演し、前作で初めて本格的に演技に挑戦した。まひろ役の現役スタントパフォーマー・伊澤彩織は、『ジョン・ウィック:チャプター4』に参加するなど、着実にステップアップしてこの作品に帰ってきた。第2作目の新たな敵・ゆうりとまこと兄弟には、『燃えよデブゴンTOKYO MISSION』などに出演、アクションに定評のある丞威と、子役から数々のドラマや映画で活躍している濱田龍臣に白羽の矢が立った。

©2023「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」製作委員会
前作で1シーンしか登場しなかった死体処理業者・田坂役の水石亜飛夢がメインキャラクターとして中井友望演じる部下の茉奈と登場。殺し屋組織の冷静で常識あるマネージャー・須佐野の飛永 翼(ラバーガール)も引き続き出演することで、第1作から観ている観客はさらにこのベイビーわるきゅーれの世界を楽しめる形になっている。(ぜひ1作目を観てから観に行ってほしい→U-NEXTで配信中)
また阪本監督の『ある用務員』にも出演した渡辺 哲がクスッと笑えるユーモアあるキャラクターで参加している。
前作よりもちさととまひろは殺し屋の仕事はしていないはずなのに、アクションシーンは激しくなっている。そのアクションを手掛けたアクション監督は、前作に引き続き、ジョン・ウー監督『マンハント』等で活躍し、今年公開された小沢仁志主演『BAD CITY』でも監督を務めた園村健介。まひろとゆうりの素手での立ち回りのスピード感、蹴りや殴りの美しさ、信じられない体の動きは普段から鍛錬している伊澤彩織と丞威だからこそ成立したシーンと言えるだろう。

©2023「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」製作委員会
殺し屋でアクションがあると言えば相手は悪者というのがお決まりのパターンだが、今回は悪者は登場しない。
ちさととまひろ、ゆうりとまこと。
お互いが生きるために闘うことになってしまったけれど、出会うタイミングが違ったらきっと仲良くできただろう2つのコンビのエピソードがゆるーく熱く描かれている。

©2023「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」製作委員会
映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』 https://babywalkure.com/ は3月24日(金)より新宿ピカデリー他で全国公開。東海3県ではミッドランドスクエアシネマ、MOVIX三好、イオンシネマ(名古屋茶屋、岡崎、常滑、豊田KiTARA、桑名)、大垣コロナシネマワールドで3月24日(金)より公開。名古屋シネマスコーレでも順次公開予定。
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