渡辺哲、再びカクエイを演じる(舞台『カクエイはかく語りき』)
『カクエイはかく語りき』が12年ぶりに上演される。
この作品は星屑の会でもタッグを組んで面白い芝居を作ってきた劇作家・水谷龍二とテレビ・映画でバイプレイヤーとしての位置を確固たるものにしている俳優・渡辺哲が挑んだ一人芝居だ。
カクエイとは田中角栄。
いろんな意味で世間の注目の的となった昭和の政治家だ。
どうしてもロッキード事件がイメージされてしまう田中角栄だがそれ以前にはいくつもの功績がある。
政治家に大事なもの。それは説得力。
劇作家水谷龍二は12年前小林吉弥が著した『田中角栄の人を動かすスピーチ術』から田中角栄という男がどんな話をしたのかを抜き出し一人芝居に仕上げた。それを田中角栄生誕100年の今年再び上演するという。
テレビや映画に活動の場が広がっても自身が俳優生活をスタートさせた舞台に定期的に立つということをライフワークにしている渡辺哲。舞台に立ち、注目されながら芝居をするということは非常にパワーのいることだが観る度にパワフルに板の上で生きる人物が渡辺哲と共にある。
12年前50代だった渡辺も今年69才を迎える。
この『カクエイはかく語りき』、『校長失格』と一人芝居も定期的に行ってきた。
12年を経てさらに深みが増すであろう渡辺が演じる田中角栄。水谷龍二がどんな演出をし、渡辺哲がどう演じるのか。楽しみだ。
上演は渡辺哲の出身地愛知県常滑市のセントレアホールと下北沢 ザ・スズナリ。
演説台の前に立ち田中角栄は何を語るのか政治とは本当はどんなものなのか。
政治に興味がない方でも昭和を生きた政治家田中角栄という男に興味を持ってほしい。
渡辺哲氏からのメッセージ
渡辺哲氏本人からのメッセージが到着した。
田中角栄。
今の若い方は知っているだろうか。
20世紀を代表する政治家の1人で、小学校高等科卒で総理大臣になった庶民宰相。ずば抜けた記憶力と型破りな実行力、繊細な心配りと厚い人情、と魅力溢れる政治家でした。
ロッキード事件での失脚も含め、角栄生誕百年の今年、下北沢 ザ・スズナリで上演します。未曾有の天才政治家に少しでも接していただければ、嬉しいです。
[政治は政治家のためにあるのではなく、国民のためにある。そして国民とは庶民である]
彼の初当選時の演説です。
劇場でお待ちしております。

渡辺哲 ひとり芝居 『カクエイはかく語りき』
6月23、24日 愛知 中部国際空港セントレアホール
6月27日~7月1日 東京 下北沢 ザ・スズナリ
『カクエイはかく語りき』ネルケプランニング公式
https://www.nelke.co.jp/stage/kakuei/
愛知公演は残席わずかお早めに。
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