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今を、そしてこれからを生きる(映画『一陽来復 Life Goes On』)

東日本大震災から6年。
6年という月日が早いのか遅いのか。それは人それぞれ感覚が違うだろう。
だがあの日のことは誰もが忘れず記憶している。

6年という月日がどんな変化をもたらすのか。
東北の人々を映し出したドキュメンタリー映画『一陽来復 Life Goes On』が間もなく公開される。

同じ場所で生きていくということ

このドキュメンタリーは岩手県、宮城県、福島県。東日本大震災を経て手探りで前進しようとする人々の姿を追っている。3人の子供を失った場所に皆が集まれる場所を作った夫婦、震災で亡くなった父親を慕いながらそろばんに夢中な少女、避難区域で耕作し続ける農家など沢山の人たちが登場する。

 

共通するのは震災前と同じ場所で生きていること。震災で失ったものは大きい。家族、住居、文化、生産性。あの日を忘れたわけではない。孤独や後悔の念に駆られることは今もある。忘れないから生きていける。彼らは前を向く。残された自分達そして新たにすくすくと育つ生命がこれからを作っていく。強い気持ちがこの作品から伝わってくる。みんなが愛したこの地で生きていくと。

 

ナレーションを担当するのは藤原紀香、山寺宏一

監督はNHKドキュメンタリーや『さんまとカタール 女川つながる人々』のプロデューサーを務めていたユンミアさん。今回は自らが監督となり、東北の様々な地で取材。震災後の土地で新たな道を見つけ生きる人々の姿をしっかりと捉える。
そして東北復興支援活動を精力的に行っている藤原紀香さんと山寺宏一さんがナレーションで参加している。

 

舞台挨拶で生の声を聞こう

『一陽来復 Life Goes On』の舞台挨拶が決定した。
取材した監督や出演者たちの生の声を聞くことができる。

東京 ヒューマントラストシネマ有楽町では3月3日(土)に出演者の遠藤伸一さん, アンディ・アンダーソンさんと監督のユンミアさんの挨拶があるのを筆頭に翌3月4日(日)にはナレーションを担当した藤原紀香さんも登壇。8日まで連日舞台挨拶が行われる。

愛知 名古屋ミッドランドスクエアシネマ2では3月3日(土)11:00の回上映後にメ~テレプロデューサーの服部倫子さんとプロデューサーの益田祐美子さん、3月9日(金)11:00の回上映後は監督のユンミアさんとプロデューサーの益田祐美子さんの舞台挨拶がある。タイムテーブルについては公式ホームページを参照してほしい。

 

タイトルにある一陽来復とは

震災を乗り越え、希望を持って生きる人々。
タイトルにある一陽来復とは「悪いことが続いたあと、ようやく物事がよい方に向かうこと」。そして一陽来福でもある気がする。笑顔で生きる東北の人達には福も訪れるだろう。これからの東北がさらに元気になるように応援していきたい。

『一陽来復 Life Goes On』http://lifegoeson-movie.com は3月3日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国公開。
東海地区では3月3日より愛知 ミッドランドスクエア2 4月14日より岐阜 CINEX、大垣コロナシネマワールドで公開。岐阜の上映初日も2館で舞台挨拶を予定している。

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