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伏見ミリオン座移転5周年記念 映画『アイアンクロー』先行上映 「前略、大とくさん」ビビる大木さん、大とくさんトークイベントレポート

名古屋の伏見ミリオン座が移転5周年を記念して4月5日(金)より全国公開となる『アイアンクロー』(配給:キノフィルムズ)の先行上映会を3月31日開催した。

『アイアンクロー』は、気鋭の映画スタジオ・A24が製作した、プロレス界の伝説にして“呪われた一家”と呼ばれたフォン・エリック家の実話を映像化。家族の愛情と葛藤のドラマとして再構築。プロレスにまつわる栄光と挫折を掘り下げ、植え付けられた価値観からの解放というテーマに踏み込んだ、胸の奥深くに刺さる人間ドラマ。

上映後のトークイベントでは、中京テレビ「前略、大とくさん」でおなじみ、プロレス好きと公言するビビる大木さんと大とくさんが登壇。いち早く観ようと詰めかけた映画ファン、プロレスファンを前に、本作への思いや当時のプロレス界について語った。

実は伏見ミリオン座へは初めての来館であるお二人。毎年、年間100本の映画鑑賞を目標としているビビる大木さんは「父親が、映画は映画館で、大きなスクリーンと良い音で観るという人で、子供の頃から映画館に連れて行ってもらった」と、映画館の思い出に触れ、「なるべく映画館で観る派。今も一人でも映画館へ行く」と映画館が大好きであることを明かした。一方、大とくさんは「映画館は贅沢なシートでポップコーンを食べながら鑑賞するのが至福の時間」とフリップでコメント。また、床の傾斜が大きい伏見ミリオン座のスタジアムシートを見て、地元で映画を観ていた当時は平坦な座席だったことを振り返り、設備も大きく変わり、映画が観やすい環境に進化したことにも触れていた。

大のプロレス好きでもあるビビる大木さんは本作について、当時プロレスファンが熱狂したフォン・エリック家の映画化に「あのエリック一家がとうとう映画になったのか!」とファンとして喜びを表しつつも、“呪われた一家”と呼ばれるようになったその真実を描くことに「いよいよあの題材で映画を撮る監督が出てきた」と驚いたという。小学生の子を持つ親になったことで、親の立場として非常に考えさせられる映画でもあったと明かし、親が子供に願いを託す難しさについて語った。

大とくさんも「ただのプロレス映画ではない」という意見に、プロレスに興味がなくても実際にこんな一家がいたという驚愕の実話が、映画好きの方にも衝撃的な作品であるのではないかと、力を込めて話した。

本作の主演の務めたザック・エフロンが主演している映画『ハイスクール・ミュージカル』(2006)が好きな作品の一つであるビビる大木さんはザック・エフロン氏の肉体改造やレスラーとしての動き、試合会場のセットにいたるまで「監督がプロレスファンでなければ作れなかった」とプロレスファンも唸らせる納得の再現度だと賞賛していた。

最後に大木さんが「プロレスファンだけでなく映画ファンの方にも、こういう実話があったという一つの物語として観るといろいろなものが見えてくる。子供としての自分、親としての自分を学べる、教訓のある作品」とプロレス映画という括りに捉われず、幅広い世代に本作をぜひ観て欲しいと熱く魅力をアピールし、大とくさんと最後まで息の合ったやり取りで会場を盛り上げた。

左:大とくさん 右:ビビる大木さん

左:大とくさん 右:ビビる大木さん

映画『アイアンクロー』 https://ironclaw.jp/ は4月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷、伏見ミリオン座ほかで全国ロードショー

映画『アイアンクロー』あらすじ

1980年初頭、プロレス界に歴史を刻んだ“鉄の爪”フォン・エリック一家。元AWA世界ヘビー級王者のフリッツ・フォン・エリック(ホルト・マッキャラニー)に育てられた次男ケビン(ザック・エフロン)、三男デビッド(ハリス・ディキンソン)、四男ケリー(ジェレミー・アレン・ホワイト)、五男マイク(スタンリー・シモンズ)ら兄弟は、父の教えに従いレスラーとしてデビュー、“プロレス界の頂点”を目指す。しかし、デビッドが世界ヘビー級王座戦へ指名を受けた直後、日本でのプロレスツアー中に急死する。さらにフォン・エリック家はここから悲劇に見舞われる。すでに幼い頃に長男ジャックJr.を亡くしており、いつしか「呪われた一家」と呼ばれるようになったその真実と、ケビンの数奇な運命を描く

監督・脚本:ショーン・ダーキン
出演:ザック・エフロン、ジェレミー・アレン・ホワイト、ハリス・ディキンソン、モーラ・ティアニー、スタンリー・シモンズ、ホルト・マッキャラニー、リリー・ジェームズほか
2023年/アメリカ/英語/130分/カラー・モノクロ/ビスタ/原題:THE IRON CLAW/字幕翻訳:稲田嵯裕里/G
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提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ

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