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人は人生という山を登っている(映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』)
登山家・田部井淳子が女性初のエベレスト登頂の偉業を成し遂げてから50年をが経つ。田部井淳子の著書をもとに一人の女性登山家と彼女を支えた家族や仲間を描いた映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』が10月31日(金)から公開される。
あらすじ
1975年、エベレスト山頂に向かう一人の女性の姿。一歩一歩着実に山頂(てっぺん)に向かっていくその者の名前は多部純子。日本時間16時30分、純子は女性として初の世界最高峰制覇を果たした。しかしその世界中を驚かせた輝かしい偉業は純子と、その友人や家族たちに光を与えると共に深い影も落とした。晩年においては、余命宣告を受けながらも「苦しい時こそ笑う」と家族や友人、周囲をその朗らかな笑顔で巻き込みながら、人生をかけて山へ挑み続けた。登山家として、母として、妻として、一人の人間として…。純子が、最後に「てっぺん」の向こうに見たものとは?

©2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会
輝かしい偉業がもたらした葛藤と、それからの人生を描く
多部純子という女性登山家が、どんな困難があろうとも“てっぺん”に挑み続けた人生。偉業の後、登頂を一緒に行った仲間達との別れや息子との衝突など、様々な葛藤もありながら、自身を信じ、一緒に生きてくれた家族や親友との変わらない絆を観る中で、誰もが自分の夢、“てっぺん”を目指して生きているが、一人では決してたどり着けず、たくさんの人に支えられていることに気づかさせられる。

©2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会
純子は70歳の時にがんで余命宣告を受けながらも、「病気になったからって、病人にならなくちゃいけないわけじゃないでしょ?」と前を向き、東日本大震災で被災した東北の高校生のための富士山登山プロジェクトを新たに立ち上げる。登山をする人達を支え、闘病しながら自身も登山をやめなかったのは、仲間の思いを乗せて世界最高峰に登ったあの日と変わらない、様々な葛藤や迷いを心に抱えながらそれを見せまいと決めた強い意思があったからだろう。

©2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会
主人公・多部純子を演じるのは、日本映画界を牽引する俳優・吉永小百合。本作で映画出演124本目にして初めて登山家役に挑む。長年にわたり純子を献身的に支え続ける夫・正明には佐藤浩市、純子の親友であり、エベレスト登頂の相棒でもある新聞記者の北山悦子役を天海祐希が演じる。また、多部家の長女・教恵に木村文乃、長男・真太郎を若葉竜也、青年期の純子をのん、青年期の正明を工藤阿須加、若き日の悦子を茅島みずきが演じるなど、実力派俳優が揃う。監督は、吉永小百合とは『北のカナリアたち』以来、13年ぶりのタッグとなる阪本順治。脚本は、登山経験を持つ坂口理子が担当し、今と過去を往き来しながら純子の歩んだ人生を捉えた。撮影は、富士山、日和田山、御霊櫃峠、立山室堂など、実際の山での撮影にこだわって敢行されている。

©2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会
人は人生という名の山を登っている。これは壮大なスケールの世界の山にも果敢に挑戦し、山を愛した一人の女性の人生登山の物語。『てっぺんの向こうにあなたがいる』の意味はぜひ映画館で。
映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』https://www.teppen-movie.jp/は10月31日(金)より他で全国ロードショー。東海三県ではミッドランドスクエアシネマ、イオンシネマ(大高、名古屋茶屋、ワンダー、岡崎、豊川、豊田 KiTARA、長久手、常滑、各務原、土岐、津南、桑名、鈴鹿、東員)、TOHOシネマズ(木曽川、赤池、東浦、津島、岐阜、モレラ岐阜)、ミッドランドシネマ名古屋空港)、コロナシネマワールド(中川、、安城、ららぽーと安城、小牧、豊川、大垣)、ユナイテッド・シネマ(豊橋18、稲沢、阿久比、岡崎)、109シネマズ(四日市、明和)、関シネックス マーゴで公開。
映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』
吉永小百合
のん
木村文乃 若葉竜也
工藤阿須加/茅島みずき 円井わん 安藤輪子 中井千聖 和田光沙
天海祐希/佐藤浩市
監督:阪本順治
脚本:坂口理子 音楽:安川午朗
原案:田部井淳子「人生、山あり“ 時々”谷あり」(潮出版社)
配給:キノフィルムズ
©2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会
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