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西軍から描く関ヶ原(映画『関ヶ原』)

岐阜県関ヶ原町の大イベント「関ヶ原ナイト2017」のイベントの一つとして
映画『関ヶ原』の最速試写会が8月12日に行われた。
この試写会は‟岐阜県民限定”での募集。
沢山の応募の中から抽選で当選した方が来場。

映画『関ヶ原』に大谷刑部(吉継)役で出演した
大場泰正さんがゲストで登壇した。

 

関ヶ原に呼ばれている役者

大場さん
「原田監督の前作『日本のいちばん長い日』に出演した時に
『関ヶ原』に出演しないかというお話はいただいていまして
何役かは決まっていなかったのですが
その時ちょうど可児市に芝居のために滞在していまして
(『すててこてこてこ』可児市文化創造センター)
関ヶ原の大谷吉継の墓を訪れたんです。
それが偶然にも9月15日でした。」
(9月15日=関ヶ原の戦いが起こった日)

大谷刑部役を演じた大場さんは
今年の6月の関ヶ原でのイベント「大谷吉継ナイト」にゲストで参加。
そして今回再び関ヶ原に戻ってきた。
関ヶ原にとても縁があるようだ。

撮影現場でのエピソード、役作りについて。

大場さん
「現場では監督の怒号が響き渡っていまして。
岡田さんは鬼がたくさんいると言われてました。
『今日は小鬼だったね。』とか(笑)。
というのも撮影現場は人だけではなく馬もいるんです。
思い通りにいかないことが多くて。
夏の撮影で暑さと甲冑の重さもありますし、大変でした。」

「刑部は三成が島左近に出会った時も、初音に出会った時も
三成と一緒にいました。その関係性を大事に演じました。」
聡明な部分が非常にたくさん出ている大谷刑部。
佇まいはじっくりスクリーンでお確かめを。

映画・関ヶ原のここを見よ

速さを感じよう

「スピード感を感じてください。」
と大場さんも話していたが作品全体にスピードを感じる。
天下分け目の決戦は実際にわずか6時間で決まっているが
2時間半という上映時間に盛りだくさんの内容が詰まっている。

リアリティある空間

関ヶ原の合戦を描くために様々な角度からの撮影が行われた。
細い道での動きや道なき道での行軍も描かれている。

3000人のエキストラが参加した戦場シーンは圧巻。

電気がなかった時代の夜のシーンの明るさもリアルな空間の一つだ。

また文化財指定された旧跡を多数使用しており、
京都の東本願寺は今回初めて撮影が許可された。
七人の侍でも使用した二岡神社も家康が本陣を置いた安楽寺として登場する。

役者陣の容姿も作りこまれた。
秀吉役の滝藤賢一さんのメイクは3時間、それ以外の方でも2時間~1時間費やしている。
島左近役の平岳大さんの傷のメイク、大谷刑部役の大場泰正さんの病のメイクなど
様々な場所で特殊メイクが使われている。

注目したい役者陣

前半に登場する秀吉は滝藤賢一さんが演じているが
滝藤さんは愛知県名古屋市出身。
不自然でない、ネイティブな名古屋弁が一層秀吉を感じさせる。

三成を支える島左近役は平岳大さん。
実年令より20歳近く上の役を演じている。
石田三成が破格の俸禄で召し抱えた名将の関ヶ原での壮絶な戦い方に注目。

様々な家を渡り歩く伊賀の忍び赤耳は中嶋しゅうさん。
生きるために手のひらを簡単に返して働く忍の生きざまが見えてくる。
もっとこれからもいろんな役で中嶋さんの芝居が見たかった。
と見ながら感じずにはいられなかった。

去年2分で終わった関ヶ原の戦いが十分楽しめる

昨年の大河ドラマ『真田丸』であっという間に終わってしまった
関ヶ原の戦いを存分に楽しめる。
昨年の真田丸では関ヶ原の戦い前の大阪での対立部分は
じっくり描いていた。
本作でスピード感よく語られる部分はその部分であり
お互いが補完関係でできているようにも思う。

西濃地区の土地勘があるとなお楽しめる

大垣、美濃赤坂、杭瀬川、関ヶ原。
このあたりの土地勘があると本作は非常に楽しめる。
どう進軍したか、どこで戦ったのか。
今の風景と重ね合わせてみるのも面白い。
土地勘がない人は合戦の布陣図を見ながらイメージ
してみるのも面白いだろう。

敗者は悪ではない

関ヶ原の戦いは天下分け目の戦いとされた。
勧善懲悪の傾向が強かったせいなのか
長年、敗れた石田三成はあまりいい評価をされないでいた。

勝負には勝ち負けは絶対にある。勝った方が善で負けた方が悪とは一方的な見方だ。
家康側から見た時、三成はどうしても悪者として描かれる。
しかしここ数年、石田三成に対する評価はかわりつつある。
そして。勝ったから善という考え方に疑問を持つものも増えた。

なぜ徳川家康が勝ち、石田三成が負けたのか。
司馬遼太郎はなぜ敗者の側から関ヶ原を描いたのか。
それを考えながら見るのも面白いかもしれない。

映画『関ヶ原』は8月26日より全国公開。

http://www.sekigahara-movie.com/

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