
あいち国際女性映画祭2018ラインナップ発表
「あいち国際女性映画祭2018」の記者会見&ラインナップ発表が7月11日、映画祭の開場にもなる名古屋市のウィルあいちで行われた。
「あいち国際女性映画祭」は国内外の女性監督による作品、女性に注目した作品を集めた国内唯一の国際女性映画祭で今年で23回目の開催。今年は9月5日(水)~9月9日(日)に行われる。
記者発表では今年のポスターデザイン、ラインナップの発表、ゲストの発表が行われた。
今年は日本初公開3作品、愛知初公開13作品を含む全32作品を名古屋市のウィル愛知、ミッドランドスクエアシネマ、弥富市、半田市で上映する。
特別企画のゲストは仲代達矢さん、橋爪功さん、はるな愛さん
特別企画は4つ。山田洋次監督の『妻よ薔薇のように 家族はつらいよ3』、黒澤明監督の『天国と地獄』の上映では聞き手を元黒澤映画製作助手で本映画祭の運営委員会顧問でもある野上照代さんがつとめ、ゲストに橋爪功さん(『妻よバラのように』)、仲代達矢さん(『天国と地獄』)を迎えて映画の現場の様子や今までの俳優人生を伺う。『MIFUNE:THE LAST SAMURAI』の上映後は野上照代さんとシネマスコーレの支配人で本映画祭のディレクターである木全純治さんが三船敏郎さんの魅力や映画撮影の裏側についてトークを行う。『ポッピー ハリウッドに行く Redux』でははるな愛さんをゲストに迎え国内外のLGBTの状況や問題を考える。
名古屋を舞台にした映画を上映する企画も
名古屋などの地元を舞台とした作品が上映されることも今年の注目点だ。いつも違う都市の一部としてロケ地になることが多い名古屋。
その名古屋をしっかりと名古屋として描いている作品を今回は上映する。
第二次世界大戦中に名古屋の強制収容所で過酷な体験をしたイタリア人家族を追うドキュメンタリー『梅の木の俳句』、名古屋市、長久手市、美浜町で撮影されたチェ・スヨン、田中俊介(BOYS AND MEN)出演の『デッドエンドの思い出』の特別試写会が開催される。

『デッドエンドの思い出』
国内外から監督が来場予定。コンペ部門も。
上映に伴い、国内外から監督も来場予定で、上映後には質問もできるトークが企画されている。
コンペティション部門は長編3作品、短編10作品がノミネートされており、短編部門は9月7日(金)に一挙10作品を上映し、翌9月8日(土)に結果が発表される。観客賞も設けられており、観客が投票できるのでぜひ足を運んでほしい。
トークイベントや舞台挨拶は全て手話通訳付き。『MIFUNE THE LAST SAMURAI』、『天国と地獄』にはシーンボイスガイドがつく。託児も事前予約制だが先着順で受け付ける。
共催市である弥富市では9月8日(土)に国内初公開となるドキュメンタリー『いのちの深呼吸』(ミッドランドスクエアシネマでも9月5日(水)に上映)、半田市では9月8日(土)に愛知初公開となる『36.8℃ サンジュウロクドハチブ』(ウィルあいちでも9月9日(日)に上映)が上映される。

『いのちの深呼吸』
チケットの発売は7月25日よりあいち国際女性映画祭事務局他で発売(共催市については各市での発売)。作品によってチケットの販売金額が違うため上映作品スケジュールとチケット料金はあいち国際女性映画祭公式ホームページ(http://www.aiwff.com/2018/)で確認してほしい。
おすすめの記事はこれ!
-
1
-
もう一人の天才・葛飾応為が北斎と共に生きた人生(映画『おーい、応為』)
世界的な浮世絵師・葛飾北斎と生涯を共にし、右腕として活躍したもう一人の天才絵師が ...
-
2
-
黄金の輝きは、ここから始まる─冴島大河、若き日の物語(映画 劇場版『牙狼<GARO> TAIGA』)
10月17日(金)より新宿バルト9他で全国公開される劇場版『牙狼<GARO> T ...
-
3
-
「空っぽ」から始まる希望の物語-映画『アフター・ザ・クエイク』井上剛監督インタビュー
村上春樹の傑作短編連作「神の子どもたちはみな踊る」を原作に、新たな解釈とオリジナ ...
-
4
-
名古屋発、世界を侵食する「新世代Jホラー」 いよいよ地元で公開 — 映画『NEW RELIGION』KEISHI KONDO監督、瀬戸かほさんインタビュー
KEISHI KONDO監督の長編デビュー作にして、世界中の映画祭を席巻した話題 ...
-
5
-
明日はもしかしたら自分かも?無実の罪で追われることになったら(映画『俺ではない炎上』)
SNSの匿名性と情報拡散の恐ろしさをテーマにしたノンストップ炎上エンターテイメン ...
-
6
-
映画『風のマジム』名古屋ミッドランドスクエアシネマ舞台挨拶レポート
映画『風のマジム』公開記念舞台挨拶が9月14日(日)名古屋ミッドランドスクエアシ ...
-
7
-
あなたはこの世界観をどう受け止める?新時代のJホラー『NEW RELIGION』ミッドランドスクエアシネマで公開決定!
世界20以上の国際映画祭に招待され、注目されている映画監督Keishi Kond ...
-
8
-
『ぼくが生きてる、ふたつの世界』の呉美保監督が黄金タッグで描く今の子どもたち(映画『ふつうの子ども』)
昨年『ぼくが生きてる、ふたつの世界』が国内外の映画祭で評価された呉美保監督の新作 ...
-
9
-
映画『僕の中に咲く花火』清水友翔監督、安部伊織さん、葵うたのさんインタビュー
Japan Film Festival Los Angeles2022にて20歳 ...
-
10
-
映画『僕の中に咲く花火』岐阜CINEX 舞台挨拶レポート
映画『僕の中に咲く花火』の公開記念舞台挨拶が8月23日岐阜市柳ケ瀬の映画館CIN ...
-
11
-
23歳の清水友翔監督の故郷で撮影したひと夏の静かに激しい青春物語(映画『僕の中に咲く花火』)
20歳で脚本・監督した映画『The Soloist』がロサンゼルスのJapan ...
-
12
-
岐阜出身髙橋監督の作品をシアターカフェで一挙上映!「髙橋栄一ノ世界 in シアターカフェ」開催
長編映画『ホゾを咬む』において自身の独自の視点で「愛すること」を描いた岐阜県出身 ...
-
13
-
観てくれたっていいじゃない! 第12回MKE映画祭レポート
第12回MKE映画祭が6月28日岐阜県図書館多目的ホールで開催された。 今回は1 ...