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映画『告白 コンフェッション』名古屋公開記念舞台挨拶レポート 生田斗真さん、ヤン・イクチュンさん、山下敦弘監督登壇!

映画『告白 コンフェッション』の公開記念舞台挨拶が6月1日(土)に名古屋ミッドランドスクエアシネマで開催された。

映画『告白 コンフェッション』は「賭博黙示録カイジ」の福本伸行が原作、「沈黙の艦隊」のかわぐちかいじが作画を手がけた漫画「告白 コンフェッション」を、「土竜の唄」シリーズの生田斗真と「息もできない」のヤン・イクチュンのダブル主演で実写映画化した。

大学山岳部のOBで親友の浅井とジヨンは、16年前の大学卒業登山中に行方不明となり事故死とされた同級生・西田さゆりの17回忌の慰霊登山に出かけるが、猛吹雪で遭難してしまう。脚に大怪我を負ったジヨンは自分の死を確信、自分がさゆりを殺害したと浅井に告白する。その直後、眼前に山小屋が出現し、2人は命を取り留める。親友の最期の告白を聞いてしまった男と、うっかり言ってしまった男。薄暗い山小屋で救助隊の到着を待つ2人の間には気まずく不穏な空気が流れ始める。

生田斗真さん、ヤン・イクチュンさん、山下敦弘監督が登壇したトークの様子を一部お届けする。
(※映画上映前のため、予告編以外のネタバレなしのトークの雰囲気をお楽しみいただきたい)

生田斗真さん(以下 生田さん)
「本日は皆さん、お忙しい中わざわざお越しくださいまして、ほんとにありがとうございます。生田斗真です。昨日『告白 コンフェッション』が公開になりまして、早速こうやって名古屋の皆さんと直接お会いできること、すごく嬉しく思っております。今日は最後までよろしくお願いいたします」

生田斗真さん

生田斗真さん

ヤン・イクチュンさん(以下 イクチュンさん)
「映画館にこれだけのたくさんの方々が来てくださってこそ、本当に映画館の気分が上がるんだと思います。最後まで皆さん楽しんでください。ありがとうございます」

ヤン・イクチュンさん

ヤン・イクチュンさん

山下敦弘監督(以下 山下監督)
「監督の山下敦弘です。今日は数ある映画の中から『告白 コンフェッション』を選んでいただき、本当にありがとうございます。短い時間ですがよろしくお願いします」

山下敦弘監督

山下敦弘監督

Q.山下監督は愛知県出身でおかえりなさいですね。そして生田さんは舞台挨拶で名古屋は何度かお越しいただいていますね。

生田さん
「はい、この劇場にも何度か来たことがあります」

Q.イクチュンさんは名古屋は?

イクチュンさん
「初めてです」

生田さん
「おお!」

Q.名古屋上陸おめでとうございます。イクチュンさんにおすすめするこれは食べた方がいいよとか、愛知の魅力を教えてください。

生田さん
「僕はみそカツすごい好きです。名古屋に来ると必ず行くみそカツのお店があるんですけど、イクチュンさんが今日はまだここに来て劇場のポップコーンしか食べてないので早く食べてほしいです」

イクチュンさん
「ポップコーン、美味しかったです」

山下監督
「僕は千寿さんの天むすが好きです。よく買いに行ってます」

Q.監督は名古屋では映画をご覧になっていたんですか?

山下監督
「高校3年生の頃はちょこちょこ名古屋に来ていました。まだシルバー劇場とかゴールド劇場があった時代に観に来ていました」

Q.映画についてお話を伺っていきたいと思います。コロナの時期を超えて5年かかって完成。本当に長い期間かかったわけですが、昨日公開されていかがですか?

山下監督
「僕としては初めてのジャンルに挑戦していますが、僕がやるべき仕事はいかに登場人物、役者たちを魅力的に見せるかだと思っているので、それに関してはもう十分やりきったなと。たった3人しか出ない映画なんですが、3人のお芝居のアンサンブルはすごくいいものができたなと思っています」

Q.いろんな方が既にご覧になったと思うんですが、周りからの反応はいかがですか?

生田さん
「映画の内容ももちろんそうなんですが、今日これからご覧になる映画のエンドロールに流れるマキシマム ザ ホルモンの曲には僕もゲストボーカル、共犯として参加していますが、曲の途中でニュース原稿を読む声が入っているんです。それは実は僕の弟(フジテレビ 生田竜聖アナウンサー)が読んでいます。先ほど弟から連絡がありまして、「全然話題になっていない。もしかして誰も気づいていないってありますか?」と(笑)」
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山下監督
「言ってはいけないのかと思っていました(笑)」

生田さん
「もし映画を観終わって覚えていたら聞いてみてください。そして気づいたら広めてあげてください。話題になっていないと心配しているので(笑)。よろしくお願いします。マキシマムザ亮君が作った歌詞がほんとにこの映画の世界を映し出したかのようで、ホルモン流にミックスした歌詞になっているので、そちらもぜひ注目してほしいと思います」

Q.イクチュンさんは感想をどなたかきら聞いていますか?

イクチュンさん
「映画についてはコメントなどはまだ伺っていないんですが、おそらく生田さんはかっこいいという感想がよく言われると思いますので、僕にもぜひ言ってください(笑)」

生田さん
「宮藤官九郎さんが初日に観にいって、イクチュンさんの匍匐前進が怖くて夢に出そうだったと(笑)。クドカンさんが注目されて観ていますよ」

イクチュンさん
「以前、宮藤監督の作品にも出演させていただきました。腕にキラー焼肉というタトゥーが入っている役です」

生田さん
「『中学生円山』ね」

Q.音楽も聞いて生田さんの声にびっくりしたんじゃないですか?

イクチュンさん
「生田さんの声があんなに美しい声をしていたのかと思いました。愛してます(笑)」

Q.ラブラブじゃないですか!

イクチュンさん
「映画を観ていただくと分かると思うんですが、スキンシップがたくさんありまして、触りまくっているので、恋に落ちてしまいました(笑)」
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Q.原作の実写化に携わることについて、心がけていることをぜひ教えていただきたいです。

生田さん
「割と漫画のキャラクターの目の表現を僕は注目して見るようにしています。これは漫画でしかできないよなという目。開いた目とか、精気がない目とか、そういうところを少しでも自分のお芝居の表現として近づくことができたらなというのはいつも心がけています」

イクチュンさん
「僕はいい意味で原作を裏切ることを心がけていて、 それが僕の原作のある作品を映画化するにあたってのモットーになっていますが、実際に原作だったり、監督さんの狙いを裏切っているかどうか、皆さんに委ねて判断をしていただきたいと思います」

山下監督
「ケースバイケースだと思うんです。なるべくコスプレにならないようにというか、映画にする上で何か変換しないといけないんです。原作と向き合って考えるというか。今回で言うと、福本さんとかわぐちさんの原作はモノローグがすごく多いんですよね。要は自分の脳内のモノローグが多くて。これをやってしまうと原作と同じになると思ったので、モノローグを極力排除して、アクションとか動き、シチュエーションで見せていくことを心がけた結果、74分という短い時間になったんです」
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Q. 生田さんとイクチュンさん、2人でちょっと話し合ったとか、工夫したところとかはありますか?

山下監督
「今回結構アクションシーンが多いんですが、ぶっちゃけ言うとアクションに関しては多分2人の方が経験があるのでアクションチームと2人が作ってくれたというのがありました。こういうことできるし、ここまでいけるよみたいなことは言語関係なく、2人でもう決めていた感じもあって、すごくそこは頼もしかったです」

イクチュンさん
「監督からはそぎ落としたという話が出ているんですけども、僕はそぎ落とすというよりもさらに何かを加えなければいけないという思いがありました。原作は漫画なので、その絵の中に閉じ込められているものを 動き、アクションとして表現をしなければいけないので、それをどうやって動きに広げていくのかを考えていました。リミットがどこまでか分からないから」

山下監督
「イクチュンさんもリミットをガンガン超えてきたので。今から観てもらえばわかります」

イクチュンさん
「監督から僕にエンジンのガソリンをいっぱい注入していただきました(笑)」
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山下監督
「俺のせいだったんですね。ちょっと入れすぎました(笑)」

生田さん
「僕が思ったのはエンジンがかかってからは、ほんとにイクチュンさんのパワフル、エネルギッシュなお芝居があると思うんですが、事が起きる前の、なんか起きそうだなという空気がだんだん変化していく、相手を読んでもしかしたら襲ってくるんじゃないかとドキドキしていく緊張感がどんどん高まっていく空気を感じてもらえば、すごく嬉しいなと思います」

Q.ではこれからご覧になる皆さんに一言お願いいたします。

山下監督
「密室というか、山小屋の中での物語なんですが、映画館という劇場と一体化するような同じ場所にいるような感じです。ぜひ映画館で観てほしい映画になったと思っていますので、ぜひ74分間この空間で、今はこんなにこやかなイクチュンさんですけども、めちゃくちゃ怖いので、浅井の気持ちになって楽しんでもらえたら、あっという間に終わると思います。今日は短い時間でしたが、ありがとうございました」

イクチュンさん
「何よりも映画を楽しんでください。素晴らしい映画的な体験を皆さんに是非していただければと思います。ありがとうございます」

生田さん
「本日は皆さんお忙しい中、ほんとにどうもありがとうございました。この映画が皆さんの心にずっと残り続けてくれるといいなと願っております。そして僕はヤン・イクチュンさんとこうやって国境を越えて映画を作れたことをすごく嬉しく思っています。今日がきっとこの舞台挨拶を含めて、イクチュンさんと一緒の表舞台が最後だと思っています。(イクチュンさんに)改めてありがとう。すごく楽しかった」

(抱き合う二人)

生田さん
「こんな仲のいい2人ですが、映画を観たらびっくりするので楽しみにしてください。ほんとにどうもありがとうございました!」
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映画『告白 コンフェッション』https://gaga.ne.jp/kokuhaku-movie/ は現在ミッドランドスクエアシネマ他で全国公開中。

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