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映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』でeスポーツの楽しさを知ろう

IOC(国際オリンピック委員会)主催の世界大会も開かれるほど、今や正式なスポーツとして国際的に認められているeスポーツ。

eスポーツとは「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広い意味では、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称だ。

オンラインで競技を楽しめ、言葉は通じなくてもゲームのルールがわかれば世界中の人と楽しめる。体を動かすスポーツと同様に観客も盛り上がり、世界で大会が開催されるようになった。ファン人口は年々増え続け、日本でも近い将来 1千万人を超えると見込まれている。そんなeスポーツを題材にした映画が誕生した。3月8日(金)から公開の『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』だ。

あらすじ

ケガを理由にバスケットボールを諦めた達郎はeスポーツのロケットリーグで日本トップクラスの天才ゲーマー。ある日、達郎はeスポーツ全国高校生大会があることを知る。出るには3人でという応募要項のために仲間集めに奔走。普段はVチューバーの動画配信に没頭し、人との関わりはまったくない亘を半ば強引にエントリーする。
金髪にピアス、見た目はヤンチャの人気者だが、家庭は複雑で、アルバイトをしながら弟達の面倒を見る優しい翔太は達郎が作ったチラシのキャッチコピーにひかれて応募してくる。同じ学校に通いながらオンライン上で集合・解散、学年も性格もバラバラの3人組がモニターの先で勝ち負けを超えて目にした景色とは……?

©2023 映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会

©2023 映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会

eスポーツを題材にした日本初の映画であるこの作品は、徳島の高等専門学校を舞台に実在した生徒をモデルに描かれている。撮影も徳島県で行われた。

eスポーツを描くだけではなく、翔太や達郎の日常が描かれる。勉強しながらこれからの進路も決めなければいけない高校生活。翔太も達郎も家では心配事もある。お互いをどこか遠いところから見つめ、入り込まない、ほどよい距離を保とうとする彼らだが、少しずつeスポーツを通して距離を縮めていく。

©2023 映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会

©2023 映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会

初めてのeスポーツ映画の監督は『ロボコン』『のぼる小寺さん』など数々の青春映画を世に送り出してきた古厩智之監督。若者達の悩みあり、笑いありの緩急ある日常を捉えた。

それを体現しているのが陽キャな翔太役の奥平大兼と、天才ゲーマー達郎役の鈴鹿央士。若手注目株の二人が人には言えないもやもやを抱えながら、イベントを全力で楽しみ生きていく。また亘役を演じる小倉史也もキャラが濃い。eスポーツへの関わり方が三者三様で面白い。

©2023 映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会

©2023 映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会

本作の企画・プロデュースを担当したのは、「サクラ大戦シリーズ」等を手がけ、ゲーム界のレジェン
ドと称される広井王子。そして劇中に出てくる競技シーンはロケットリーグのエキスパートであるkokkenとWaveからの監修を受けリアルに再現されている。ゲームするキャスト側と実際のゲームは同時には撮影できないので、動きを合わせて再現するのは相当大変な作業だっただろう。3人が白熱したゲームを観客も感じられるのもこの映画の魅力だ。

eスポーツ。そんな言葉が生まれることなど知らず、友人達とゲームセンターやファミコンで盛り上がりながら遊んでいた時代がとても懐かしい。遊び方が変わっても変わらないのは楽しいという気持ち。勝った負けたも大いに感じながら、みんなで楽しく過ごしたあの時間は何よりもいとおしい。

オリンピックで競技として見る日も遠くないかも知れない。

『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』https://happinet-phantom.com/play/ は3月8日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー。東海3県ではミッドランドスクエアシネマ、伏見ミリオン座、イオンシネマ(名古屋茶屋、長久手、東員)、TOHOシネマズ(木曽川、津島、岐阜、モレラ岐阜)、ユナイテッド・シネマ豊橋18、コロナシネマワールド(安城、小牧、大垣)、ミッドランドシネマ名古屋空港で3月8日(金)より公開。

©2023 映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会

©2023 映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会

キャスト:
奥平大兼 鈴鹿央士
山下リオ 小倉史也 花瀬琴音
斉藤陽一郎 唯野未歩子 冨樫 真 山田キヌヲ 薬丸 翔 夏生大湖 岩本晟夢
徳留歌織 杉山ひこひこ 村上 航 胡桃のあ(ぶいすぽっ!) 西間木 冠 味元耀大
和田聰宏 古舘佑太郎 三浦誠己

監督:古厩智之
企画・プロデュース:広井王子
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
2023年/カラー/ビスタサイズ/5.1ch/122分

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