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映画『顔だけじゃ好きになりません』大ヒット御礼名古屋舞台挨拶レポート 宮世琉弥さん、耶雲哉治監督登壇
映画『顔だけじゃ好きになりません』大ヒット御礼舞台挨拶が3月15日ミッドランドスクエアシネマ2で開催された。宮世琉弥さん、耶雲哉治監督が登壇した舞台挨拶の様子をお届けする。
映画は顔が良すぎる青髪の奏人先輩と自身の推しである先輩のSNSを運営する中の人になってしまったヒロインの才南の新体感型ハイスピードラブコメディ。現在沼落ちする人急増中だ。
宮世琉弥さん(以後 宮世さん)
「奏人を演じました宮世琉弥です。皆さん、今日は楽しんでいきましょう」

宮世琉弥さん
耶雲哉治監督(以後 耶雲監督)
「監督を務めました耶雲哉治です。今日はお越しいただきありがとうございます。楽しんでいってください。よろしくお願いいたします」
Q.公開されて1週間経ちました。宮世さんにもいろんな反響があるのではないかと思いますが、いかがですか?
宮世さん
「僕が一番嬉しかったのは、エゴサしていて、原作ファンの方が「観に行くつもりなかったけど、観に行ったらよかった」というコメントがあって、すっごい嬉しかったですね」
耶雲監督
「僕も見ました。いっぱいエゴサして。結構少女漫画原作のこういう実写化映画は、その原作ファンの方がどうなんだろうと躊躇している方が多いんですが、それでも観に行った人がちゃんと感想を書いてくれて、再現度ということではないけれど、思っていたイメージをちゃんと守ってくれたみたいなことで、感謝の言葉をいただいたりとかして、すごくそれは嬉しかったです」

耶雲哉治監督
先週イベントで名古屋に来て以来ぶりという宮世さん。
耶雲監督
「もう、名古屋LOVEですよ。また来たいです」
宮世さん
「名古屋LOVEですよ。ほんとに名古屋LOVEですよ。だって手羽先も美味しいですし」
耶雲監督
「みそカツとか」
宮世さん
「みそカツとか、うどんとかめちゃくちゃあります。名古屋って愛知ですよね。愛知と言ったら手羽先ですよ」
耶雲監督
「世界のやまちゃんね(笑)」
名古屋の話から事前にSNSで集められた質問に答えるコーナーへ。
Q.役に合わせて青髪に挑戦すると知った時の当時の気持ちや、青髪に染まった自分を見て思った感想を聞きたいです。
宮世さん
「プレッシャーでしかなかったです」
耶雲監督
「撮影直前まで違う作品に入っていたんだよね」
宮世さん
「そうなんです。違う作品に入っていてまだ金髪で。クランクインの前日の深夜に染めて。わざわざ監督も僕が行っている美容室に来てくださって、青髪を見届けてくれていたという」
耶雲監督
「ここかと思って、美容室に行きました(笑)」
宮世さん
「深夜の2時、3時までかかって、ブリーチも1回落として」
耶雲監督
「前の仕事のドラマがちょっと伸びちゃったんですね。衣装合わせは2週間前ぐらいにしているんですけど、その時はまだ髪が青くないのでイメージがこれで掴めるのかなみたいなこともあって。それで、前日の深夜までそういう気持ちで、どうなんだよと思って見に行って。そうしたらもう想像以上に似合って」
宮世さん
「でも青髪が似合ってるとかは自分ではあんまりわかんないですよね」
耶雲監督
「そういう謙遜というか、ちょっとこじらせているのとか今のは奏人っぽい」
宮世さん
「こじらせてるんすか、俺(笑)」
Q.映画のラストシーンについては悩まれたと思いますが、あのシーンが生まれた秘話があれば教えてください。
耶雲監督
「ラストシーンというのは最後の公園のシーンのことだと思うんですね。今回、この映画は撮影する2、3週間前からリハーサルをやっていました。本読みとか、広い会議室みたいなところで演劇の立ち稽古みたいなことを結構重ねてやったんですが、ラストシーンだけは1回もリハーサルをせずにやりました。撮影スケジュールのラストの方でそのシーンを撮影する予定だったので、そこまでに積み重ねてきた心情をフレッシュな気持ちで、そこで表現してもらいたいなと思ったんです。やってみたという感じで。しかも、外だったので、雰囲気の影響もありますし、セミもいましたし(笑)。練習をしなかったからこそできたみずみずしいシーンになったんじゃないかなと思います」
宮世さん
「僕は原作でやっていた跪くというのが印象的で。漫画ではいけるけど、いざやってみると、「心情をこうしていかないと跪けないですよね」とか監督とは細かく話し合いながら跪くまで行く。撮影の終盤戦であのシーンだったので、すごい印象深いシーンになりましたね。原作にちゃんと忠実にやったシーンでもあるし、実写ならではの監督が今言っていた初々しさというものが描かれているシーンなので、すごくいいシーンだったなと思います」
耶雲監督
「映画の前半があんなコミカルな映画で。後半、急にガラッと違う映画が始まったんじゃないかというシーンがあるんです。それがちゃんとあのシーンで締めることができたというところが、いいシーンだと思います。いい作品だから、1回観たら2本映画観たみたいな感じですごいお得なので、また何回か観てください。1粒で2度おいしいアーモンドチョコレートみたい(笑)」
宮世さん
「……。あー!そういうこと。はいはいはい。2種類の味が楽しめるよという。それ使おう(笑)」
Q.たくさんの衣装を着用したと思いますが、一番お気に入りだった衣装を教えてください。
宮世さん
「最後のシーンの白シャツに、花がついていて、シャツをインしているのが本当に原作の宇郷(奏人)の衣装にも出てくる感じで、僕はいいなと思いました。才南は怒っているハチが描いてある服なんですけど、それがリンクコーデでいいなと思いました」
耶雲監督
「衣装の細かいところとか小ネタが色々挟んであったりするので、そういうところもまた観る時には見てもらえたら嬉しいです」
宮世さん
「衣装はたくさん着ました」
耶雲監督
「1つの映画、1作品で普通はこんなに着ないよね。30パターンぐらい?」
宮世さん
「instagramに投稿する写真とかも撮らなければいけなかったので、芝居では出てこない衣装も着て撮影しました。すごい多かったです」
最後は二人からのメッセージで締めくくられた。
耶雲監督
「この映画は少女漫画原作という話を先ほどもしましたが、推すことはそれ自体が尊い、素晴らしいことだというテーマも入っています。ぜひこの映画を観て皆さんが好きだなと思ったら、その好きな気持ちを堂々と大きい声で公言してもらいたいなと思います。公言すると、自分にもポジティブなパワーが生まれてくるし、そのポジティブなパワーを周りに波及させるということが、日本、ひいては世界の平和のためになるんじゃないかなと(笑)」
宮世さん
「すごい大きいっすね」
耶雲監督
「はい。私も世界平和を願っています。それができるんじゃないかなと。なので、どんどん皆さん色々な方に伝えていただいて、そのパワーを広げていっていただけたらなと思います。今日はどうもありがとうございました」
宮世さん
「本当に世界平和な映画になっておりますし、さっき監督も言った通り、好きということを全力で伝えるというのがすごいかっこいいことなんだよと教えてくれる作品だと思います。アーモンドチョコレートのような、2種類楽しめる映画です」
耶雲監督
「今覚えたことを必死で言ってるだけ(笑)」
宮世さん
「2種類楽しめる映画です!皆さんぜひ何度も何度も噛み砕いて味わってみてください。よろしくお願いします」
映画『顔だけじゃ好きになりません』https://kaosuki.asmik-ace.co.jp/ は現在ミッドランドスクエアシネマ2他で全国公開中。
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