
EntaMirage! Entertainment Movie
おいしい映画祭2022 初日レポート② 映画クラス 内田英治監督×森谷雄プロデューサー
12月2日~4日に渡り名古屋ミッドランドスクエアシネマでおいしい映画祭が開催された。
おいしいものをテーマに短編映画を公募したコンペティション部門と招待された作品、ゲストの監督、キャスト、クリエイターがトークを繰り広げる招待部門が企画され
上映された1日目の様子をレポートする。
2本目は『家族マニュアル』。とよはし映画祭のために豊橋で撮影。内田英治監督、森谷雄プロデューサー、おいしい映画祭の発起人 映画パーソナリティーの松岡ひとみさんのトークをお送りする。
映画祭はつながる場所
松岡ひとみさん(以下 松岡さん)
「映画祭はやっぱり繋がりですね。ご縁というか」
森谷雄プロデューサー(以下 森谷P)
「出会いと再会」
松岡さん
「いろんな映画祭を見に行って夕張も行ったし、湯布院も行ったし、山形、豊橋といろんなところに行っておいしい映画祭をやろうということになったんですが、映画祭といえばお二方も、大先輩なんですけど、どうですか。これ1年目って大変ですね」
内田英治監督(以下 内田監督)
「一番大変じゃないすか。告知することも集客も、運営も全部バッタバタですよね」
松岡さん
「バタバタです(笑)。この映画祭をやる意味というのは、森谷さんの場合は豊橋でやられて。今ちょっとなくなっちゃったんですけど」
森谷P
「本当ですよ。豊橋の皆さんに署名運動してほしいです。本当にとよはし映画祭復活を僕らは願っています。クリエイターと市民の方々が交流できるという利点があると思うんですよ。普段舞台挨拶とか一方的だし、本当に質問したり、話したり、交流会があってそこに入ってくれる人たちがいたり、あとはクリエイター、監督、スタッフとかが映画祭に来て交流があって、次の作品作りの話ができちゃうとか。「あれはきっかけ豊橋だったよね」みたいな」
松岡さん
「でもまさに森谷さん、それで映画作ったりとかやってますよね」
森谷P
「そうですね。あのとよはし映画祭のカンファレンスがきっかけで僕は今、堤幸彦さん、本広克行さん、佐藤祐市監督とスーパーサピエンスという活動を始めちゃったんですけども。何かが始まるんですね。映画祭ってきっと」
内田監督
「さっきも裏で始まってましたから」
森谷P
「YPさんとさっき固い握手をして。話したのたったの五分ですよ」
松岡さん
「すごいですよね。だってYouTube動画とか映画を作っていらっしゃる方とMVを作っている方とゴリゴリの映画監督ってなかなか交わらないことが多いと思うんですよね」
森谷P
「それが映画祭だと会えちゃうし、それがきっかけで何か起きるかもしれないという。僕は映画祭ってそういう意味があると思いますけどね」
松岡さん
「内田監督は海外の映画祭、結構行かれているじゃないですか。コロナ禍で、『ミッドナイトスワン』も海外でもたくさん受賞されていて、行きたくても行けなかったところもあると思いますが。海外の映画祭は日本の映画祭とはどうですか?」
内田監督
「全然違いますね。若い監督がデビューする場所としても認知がしっかりされているし、何よりもやっぱり国とか自治体のバックアップがかなり強いので全然違います。日本の映画祭はこのおいしい映画祭もそうだと思うし、僕も映画祭をやっているんですけど(湖畔の映画祭)、自分たちで頑張らなきゃいけない大変な部分があるんです。向こうはちゃんと助成金がざっと日本の100倍ぐらい多分あるんではないかと。日本の防衛費ぐらいヨーロッパでは文化芸術に対する助成金がある国もあります」
松岡さん
「日本はちょっと乏しいですよね」
森谷P
「経済が先に来るか、文化が先に来るかの国によって全然違うと思うんですよ。やっぱり文化が先にあってそれが経済を生むと考えている国は発展していますよ」
内田監督
「向こうは芸術好きですよ」
松岡さん
「韓国ですよ、韓国。韓国すごいですね」
森谷P
「国がバックアップしてますからね」
松岡さん
「だって大学もね。国がバックアップして映像の監督たちを育てる」
森谷P
「大学で留学させて、戻してノウハウをどんどん国内に溜め込んでいっているし、僕の学生時代は僕の行っていた大学に韓国、中国の方々がみんな留学に来てましたけど、今逆ですからね。日本から韓国に行っちゃう」
松岡さん
「韓国の映画やドラマがリメイク。いっぱい知ってますよね」
森谷P
「僕もやったんですけどね。『ラストプレゼント』という映画を日本でリメイクドラマにして。多分僕が初めてだと思いますよ」
松岡さん
「いつでしたっけ」
森谷P
「2004年」
松岡さん
「早いですね。元々韓国に興味が?」
森谷P
「なんか韓国の映画がすごい面白いなと思っている時期があったんですよ」
松岡さん
「内田さんはNetflixもやられて、韓国のドラマとか映画とかもちゃんと見られているんですか」
内田監督
「めちゃめちゃ見ます」
松岡さん
「最近は何を?」
内田監督
「「梨泰院クラス」。ちょっと最近じゃないか(笑)」
松岡さん
「「梨泰院クラス」とか見ていると、これお金かかってるなあとかそういう目で見るんですか?」
内田監督
「そういう目でしか見ないかもしれない(笑)。まあそれは冗談です。役者さんを見ますよ。やっぱりね。いわゆる出自、システムが全然違うんです。韓国が30年かけて育てた大学文化。大学で演技を教えるという文化。日本のサッカーと一緒です。30年間かけて育成して、ほとんどの人がいわゆるいい大学を卒業してスターになっていくという段階を得るんので、演技がしっかりしているというか。日本はね、大体原宿の辺を歩いていて声を掛けられて気付いたらやっている人もいるし」
松岡さん
「そんな人ばっかりじゃないですよ!」
内田監督
「そんな人ばっかりじゃないかもしれないけど。そういうシステムも助成金とかで役者さんが学べる場がある海外。日本は演技を教える大学がほとんどない。京都造形とか大阪芸大ぐらいかな。だからどうしても違いが出てしまう」
松岡さん
「どうしたらいいんですか?」
内田監督
「国が助成金を上げるしかないんですけど」
森谷P
「あとは本当に誰かどんどん向こうに行かせて学んだ人を戻してその人たちからどんどん伝播するっていう仕組みを作らないと駄目かもしれませんね」
内田監督
「それもね、前は芸術助成金で若い子を海外に行かせるというシステムがあったんですけど、行くのはおじさんばっかりで。若い人行かせろよって本当に思っていましたけど、そういうのをもっと強く復活させた方がいい気がします」
森谷P
「ただ行かせても向こうで学んできたことが、日本の仕組みに帰ってくると生かせないんですよ」
松岡さん
「難しい問題です。仕組みも変えないといけないんですね。森谷さんはそれを今やってるんですよね」
森谷P
「変えようとスーパーサピエンスとやっていますけど、韓国の俳優さんとか見てるといいんですよ。やっぱり日本がタブーに切り込んでいけないテーマに韓国のドラマとか映画は平気で入っていくから、だから心掴まれるんですよ。そこはすごいなと思いましたね。僕らはもう日本中コンプライアンスだから」
松岡さん
「でもタブーに結構切り込んでいる人ですよ。内田さんは」
森谷P
「だから好きなんですよ」
松岡さん
「なるほど、タブーに切り込む内田英治さん。でもちょっと最近ソフトな感じが多いかな。また切り込んでいただければ」
森谷P
「本当ですよね。切り込んでいきましょう」
消えものは早く撮るべき
松岡さん
「今回はおいしい映画ということで、おいしいものがよく『家族マニュアル』の中に出てきます。やっぱり食事シーンはすごい大事だなと私はいつも思いながら見ていて、『家族マニュアル』もおやつの時間とか、注目して見ていたんですけど。あれは豊橋名物ですか?」
内田監督
「あれはbon Torayaさんです。僕は映画の中に食事シーンを絶対入れるんです」
松岡さん
「『ミッドナイトスワン』のハニージンジャーソテー。はちみつのしょうが焼き。そこは内田さんはこだわってますよね」
内田監督
「スタッフと喧嘩とかしたことないんですが、1回だけ美術さんと喧嘩したのが『全裸監督』という作品で、撮影してると湯気がなくなってくるんですよ。湯気はもう絶対撮りたいんですよ。湯気を撮るのはめっちゃ大変なんです。薄いから。だから、「もっと湯気!」と言って。スタッフが「もう出ねえよ!」みたいになって。「なんで出ないんだ!」みたいな(笑)。唯一人生で喧嘩したのが湯気です。湯気の出てない料理を撮りたくないんですよ。だから『ミッドナイトスワン』のハニージンジャーソテーも湯気がちゃんと出ています」
松岡さん
「おいしそうなんです。映画を観たその日に私は家で作りましたからね。森谷さんもすごいんですよ。『深夜食堂』をやったり、先日上映した『しあわせのパン』、『ぶどうのなみだ』、今回上映する『そらのレストラン』ですから。食いしん坊ですね」
森谷P
「いや、なんかわかんないんですけどドラマ「深夜食堂」のファーストシーズンを立ち上げてやったところから、何だか知らないけどその後、食べ物系がすごい来るんです。なんか引き寄せちゃって」
松岡さん
「しずる感がいいとか」
森谷P
「しずるって英語なんですよ。シズラーってありますよね。「じわじわとおいしそうっていうしずるをとりましょう」とかってCMディレクターが言うじゃないですか。あれシズラーから来ているんですよ。僕「将太の寿司」という連続ドラマを昔やっていて、そのときにすごい後悔したんです。全部撮り終わって、あとから物撮りを大体映像の世界ってやるから、寿司を作ってそのままにしていたんですよ。後でマグロづくしを撮ったら全くおいしそうに見えないんです。職人さんに握ってもらった瞬間に撮らないと寿司はおいしく撮れないとわかったんです。それ以降しずるを出すためには作ったらすぐ撮るとスタッフに必ず言ってます」
内田監督
「湯気と一緒です」
松岡さん
「やっぱりばれちゃう。ばれちゃうって変な言い方ですけど、その場でフードスタイリストさんが作って」
森谷P
「あったかいご飯を食べないと役者もいい芝居できないですよね」
松岡さん
「食べながらの演技がうまいなという方いらっしゃいました?食べながらの演技って難しくないですか」
内田監督
「回数を重ねると大変そうですよね。何度も何度もやるわけです。皆さんお腹をすかしてくるみたいですけど。おいしい方がみんなおいしいおいしいって言いながら食べますよね」
森谷P
「大概フードスタイリストさんとか、昔で言うところの消えもの係さんが作るご飯は本当美味しいですよ」
松岡さん
「消えもの係さん」
森谷P
「はい、食べて消えていっちゃうから。すごいおいしいんです。撮影で余るじゃないですか、みんなスタッフが持って帰るんです」
松岡さん
「おいしい現場ですね」
内田監督
「森谷さんがやってきたような潤沢な資金がある映画だとそうなんです。僕がやってきたようなインディーズ映画はそんなフードコーディネーターとかいないので」
松岡さん
「『ミッドナイトスワン』はありましたよね」
森谷P
「あれは美術部さんですよね」
内田監督
「そうですね。フードコーディネーターさんがいる現場はまあそこそこ裕福なんです」
森谷P
「でも『深夜食堂』のときは飯島奈美さんじゃないとできなかったかなとは思います」
松岡さん
「『深夜食堂』も愛知県の監督ですね」
森谷P
「松岡錠司監督でしたね」
松岡さん
「イタスパとか入れていたから聞いたんですよ。一応愛知県の名物じゃないですかって。そうしたら「俺は一宮出身だから」って言ってましたよ。そっかそういうことができるんだ監督って思いました」
森谷P
「おいしそうに食べるのはやっぱり大泉洋さんとか。食べるところは本当に美味しそうに食べてるな、本当に味わってるなって感じはしましたけどね」
松岡さん
「それを確認したい方は明後日の『そらのレストラン』でぜひご覧いただくということで」
30分短編は海外では短編にあらず
松岡さん
「『家族マニュアル』は何年前でしたっけ?」
森谷P
「2019年に上映しましたからね」
松岡さん
「2018年の夏に撮ってますよね。『家族マニュアル』は豊橋で撮られていますけど、もっといろんな方に、全国で見ていただきたいなと」
森谷P
「とよはし映画祭のために監督に撮り下ろしていただくということをやったんですよ」
松岡さん
「30分といつもの2時間とはやっぱり違いますよね、撮り方とか。尺とか」
内田監督
「そこはあんまり違いは感じないんですけど。よく昔やっていたようなインディーズ映画と例えばNetflix の作品はお金が全然違うから違いますよねって言われますけど、基本的には一緒な気がするんですけどね」
松岡さん
「30分でちゃんと起承転結全部やってしまいますよね」
内田監督
「30分の短編文化は多分日本だけです。29分とか20分とかっていう短編映画は海外の短編映画祭だと多分ほぼ受け付けられないです。もうちょっと短いところで10分以内がベストです。日本は多分30分ドラマとかで回ってるからですね。海外の映画祭に送ろうとしている方にはあんまりおすすめしないですね。10分以内にした方がいい」
松岡さん
「でも海外に出すことも本当に大事だと思うし。どんどんどんどん羽ばたいていただきたいです」
内田監督
「映画祭はそのためにあるので。実際僕もこの短編を得て、森谷さんと長編『ミッドナイトスワン』を撮りましたから。短編でお互いの確認もできる。長編で合わないことが発覚すると大変なことになるんです。短編なら5日間ぐらいとかで終わるからいいやって思うんですけど(笑)」
森谷P
「でも内田監督とはロサンゼルスでも一緒に短編映画をご一緒させていただいて、『家族マニュアル』をやって、『ミッドナイトスワン』と段階を踏めている」
内田監督
「長編映画は気が合わない人とはなかなか厳しいですよね。長期間何年も一緒にいないといけないので」
松岡さん
「いろいろ経験されたから言うんですよね(笑)」
内田監督
「これは全映画に関わってる人たちにあると思いますよ」
豊橋がニューヨーク
松岡さん
「今日は豊橋まちなか図書館でも同時に上映してくださっていました。『家族マニュアル』は豊橋ロケで」
森谷P
「豊橋の市役所は、皆さん働いているのに撮影させてもらったりするんです」
内田監督
「悪い言葉で言うと豊橋を使い倒してますよ(笑)。桜丘高校もこれだけじゃなくて『異動辞令は音楽隊』でもやってますもんね。保健室を警察署に変えるという(笑)、古い保健室を無理やり警察署の音楽隊の事務所にするという。しかも学校あるのに(笑)」
森谷P
「そんなこと言ったら『ミッドナイトスワン』のニューヨークは豊橋ですよ。まさにラストは『異動辞令は音楽隊』でも使われていた公会堂ですよ。廊下はPLAT(穂の国とよはし芸術劇場PLAT)ですから。PLATの廊下に左側のレンガ造りの廊下があったんですよ。それを「内田さん、とよはし映画祭いらっしゃいましたよね。あそこを覚えてます?ニューヨークに見えませんか?」とプレゼンしました」
松岡さん
「コロナで延期になっていた撮影がニューヨーク部分だったんですよね。結局行けないので」
森谷P
「公会堂の写真を見せたんですよ。内田さんに。「これニューヨークに見えますか?」
内田監督
「僕昔、ニューヨークに住んでいたので。「見える」と。愛知県の外国人を全員集めて」
森谷P
「松岡さんにもご協力いただきましたよね。名古屋にいらっしゃった外国人の方が集合してくださったので、ほとんど非英語圏の方々でしたけど(笑)。でも最後に、一果が踊る審査の横顔の皆さん、めちゃくちゃ緊張感を作れていて」
松岡さん
「本当にニューヨークに見えちゃいましたね。マジックですね」
森谷P
「あれは東京で外国人の皆さんを集めると「見たことある!アンビリバボーで」とかそういう人が映っちゃうんですよ(笑)」
松岡さん
「そっか。タレントさんで活躍しちゃっているから(笑)」
森谷P
「これ絶対ニューヨークじゃないなと思われるんですよ」
愛知を撮影の街に
松岡さん
「豊田でも撮影が始まったりとか」
森谷P
「すごいですね」
内田監督
「映画の自治体としてもう突き進めばいいんじゃないですかね、愛知は」
松岡さん
「そうですね。おいしい映画を作ってください。内田さん」
内田監督
「いいですね。食べ物がおいしいしね、愛知、豊橋とか入れば」
森谷P
「これが映画祭なんです」
松岡さん
「その場で企画を言っちゃうというね、ステージ上で監督と約束をすると大体実りますね」
内田監督
「そういう映画祭文化があるけど、日本では消えかかっているので、松岡さんと豊橋の皆さんにかかっています」
松岡さん
「わかりました。名古屋めしは茶色いとか豊橋も茶色か」
森谷P
「もう作ろうとしている人もいらっしゃるんでしょうね。愛知県はどこからも近いから。実は日本の中心なんですよ」
松岡さん
「知ってますよ。三英傑がいますから(笑)」
森谷P
「そして撮影ウェルカムです!ってやってくれればいろんな映画人が愛知県を好きになって、名古屋を好きになって豊橋を好きになってという風になっていくと思います」
松岡さん
「楽しみにしておりますので、よろしくお願いいたします。おいしい映画祭、今年は初年度だったのであまり浸透しなくて」
内田監督
「いやこんなもんです。湖畔の映画祭は1年目で台風直撃くらって、台風の中でみんなで固まって映画を観てましたよ」
森谷P
「僕湖畔の映画祭で台風の中で『カメラを止めるな!』を見ました」
松岡さん
「『カメラを止めるな!』はさぬき映画祭から始まって映画祭でヒットして、火がついていきましたよね」
松岡さん
「最後にお二方から一言お願いします」
森谷P
「本日はどうもありがとうございました。おいしい映画祭が始まって、とにかくよかったなと思うのと、先程も言いましたけれども、愛知県を本当に撮影の街にしていった方がいいなって内田監督もおっしゃってましたけど思うので、撮影しておいしい映画祭に僕たちもまた帰ってこれるようにと思っていますし、また2人で作る映画を期待していただければ、楽しみにしていただければと思います」
内田監督
「映画祭はめちゃめちゃ重要で、映画祭でしかデビューできない人っていっぱいいるんですよ。僕もそうでしたけど。テレビ局員でもないし、何のバックボーンもない人が唯一出られる場所が映画祭。僕も初めて行ったのがアメリカの映画祭なんですけど。インディーズ映画をかけて、お客さんも本当に2、3人からスタートして凹んでいた時に、映画祭に行って。僕はアメリカテキサスの映画祭のトイレで、映画を見た人からメモをもらったんですよ。「映画良かったよ、頑張ってね」と。見ず知らずのおっさんだったんですけど。それで映画続けようかなって思った思い出があって。映画祭というのはやっぱりそういうものだと思うんですよね。映画祭でしかスタートできない人たちもいるので。ただそれが危機に段々なってきていますね。日本は特に。海外は逆にもっとね、お金、税金を入れるようになっているんですけど、日本の場合は縮小傾向にあるんです。その中での映画祭で、若手をどんどん育ててほしいと思います。なのでぜひ頑張ってほしいし、皆様に応援していただきたいと思います」

左:森谷雄プロデューサー 右:内田英治監督
おすすめの記事はこれ!
-
1
-
「空っぽ」から始まる希望の物語-映画『アフター・ザ・クエイク』井上剛監督インタビュー
村上春樹の傑作短編連作「神の子どもたちはみな踊る」を原作に、新たな解釈とオリジナ ...
-
2
-
名古屋発、世界を侵食する「新世代Jホラー」 いよいよ地元で公開 — 映画『NEW RELIGION』KEISHI KONDO監督、瀬戸かほさんインタビュー
KEISHI KONDO監督の長編デビュー作にして、世界中の映画祭を席巻した話題 ...
-
3
-
明日はもしかしたら自分かも?無実の罪で追われることになったら(映画『俺ではない炎上』)
SNSの匿名性と情報拡散の恐ろしさをテーマにしたノンストップ炎上エンターテイメン ...
-
4
-
映画『風のマジム』名古屋ミッドランドスクエアシネマ舞台挨拶レポート
映画『風のマジム』公開記念舞台挨拶が9月14日(日)名古屋ミッドランドスクエアシ ...
-
5
-
あなたはこの世界観をどう受け止める?新時代のJホラー『NEW RELIGION』ミッドランドスクエアシネマで公開決定!
世界20以上の国際映画祭に招待され、注目されている映画監督Keishi Kond ...
-
6
-
『ぼくが生きてる、ふたつの世界』の呉美保監督が黄金タッグで描く今の子どもたち(映画『ふつうの子ども』)
昨年『ぼくが生きてる、ふたつの世界』が国内外の映画祭で評価された呉美保監督の新作 ...
-
7
-
映画『僕の中に咲く花火』清水友翔監督、安部伊織さん、葵うたのさんインタビュー
Japan Film Festival Los Angeles2022にて20歳 ...
-
8
-
映画『僕の中に咲く花火』岐阜CINEX 舞台挨拶レポート
映画『僕の中に咲く花火』の公開記念舞台挨拶が8月23日岐阜市柳ケ瀬の映画館CIN ...
-
9
-
23歳の清水友翔監督の故郷で撮影したひと夏の静かに激しい青春物語(映画『僕の中に咲く花火』)
20歳で脚本・監督した映画『The Soloist』がロサンゼルスのJapan ...
-
10
-
岐阜出身髙橋監督の作品をシアターカフェで一挙上映!「髙橋栄一ノ世界 in シアターカフェ」開催
長編映画『ホゾを咬む』において自身の独自の視点で「愛すること」を描いた岐阜県出身 ...
-
11
-
観てくれたっていいじゃない! 第12回MKE映画祭レポート
第12回MKE映画祭が6月28日岐阜県図書館多目的ホールで開催された。 今回は1 ...