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第46回CINEX映画塾『実りゆく』田中要次さん×八木順一朗監督トークショーレポート

2021/01/07

第46回CINEX映画塾『実りゆく』上映&トークショーが12月6日岐阜CINEXで開催された。『実りゆく』はりんご農家で育った主人公がお笑い芸人になることを目指し、家業を継ぐか夢を追うか葛藤するストーリー。

トークゲストには主人公の父親役の田中要次さん、八木順一朗監督が登場。映画製作の裏側を語ったトークの様子をお届けする。(聞き手:岐阜新聞社 後藤さん)

八木監督
「本日は『鬼滅の刃 無限列車編』の大ヒット舞台挨拶に…」

田中要次さん
「あ?(笑)」

八木監督
「(笑)『実りゆく』の上映にお越しいただきありがとうございます。監督の八木と申します。たっぷりお話出来ればと思っております。よろしくお願いいたします」

田中要次さん
「田中要次です。今日は私の謝罪会見にお越しくださいましてありがとうございます(笑)。あ、なんでもないです。よろしくお願いいたします」

後藤さん
「なかなか岐阜にゆかりのある俳優さんなのに田中要次さんをお呼び出来ず、やっとお呼び出来て嬉しいです。田中さんはBOBAさんと呼ばれていますが、なぜその愛称がついたんですか?」

田中要次さん
「それを話してるだけで今日のトークが終わってしまいそうですが、いいですか?(笑)。今日名古屋駅から東海道線に乗って来たんです。僕は昔JR で働いていたんですけども、岐阜城が見えた時にああ懐かしいなと。3年前に岐阜駅スタートで鳥取を目指してバス旅(テレビ東京の路線バスの旅Zシリーズ)をやったなと思ったんですけど、もっと大事なことを思い出したんです。30年前に僕はJRを辞めて。12月8日なので明後日で僕はサラリーマンを辞めて30周年記念になるんです。それまでは岐阜にアートマーケットという映画好きのサークルがありまして、そのメンバーとして月1とか週1で岐阜に通っていたんです。そこのサークルにいたことで映像の作品に出演するきっかけになって、それでBOBAという名前を授かったんですね。だから岐阜発みたいなところもありまして。ちょうど30年という記念で、映画も上映していただいて。なんだか素敵なイベントになっています。いろんな意味で嬉しいです」

八木順一朗監督

八木順一朗監督

後藤さん
「アートマーケットの映画イベントに僕も行っていたのでよく覚えています。皆さんが生身で、ライブでいろんなことをやられていたその中の一人がBOBAさんということでお会い出来て嬉しいです」

予告編から生まれた映画

後藤さん
「この『実りゆく』はコロナ禍の中の公開で色々大変だったとは思いますが、監督の実直な思いが全国に広まったのではないでしょうか」

八木監督
「ありがたいことに全国的に公開していただいています。いろんな影響はあったにしてもまずは作品を届けられたということが、元々監督を目指した身としては、非常に嬉しいことだったので、観に来て頂いて本当にありがとうございますという気持ちです」

後藤さん
「八木監督は関市出身で、日大芸術学部に進学されて。映画が好きなことは知っておりますが、芸能事務所タイタンでマネージャーもやられていて。予告編だけを作って本編製作を目指す未完成映画予告編大賞に『実りゆく長野』という作品で応募して。グランプリではなかったですが、堤幸彦監督の目に止まって堤監督賞を獲られたと。その縁があってタイタンの太田光代社長が長編で映画にしようと言ってくださって実現したということですが、そのあたりのお話を聞かせてください」

八木監督
「小学生の頃から映画監督になりたいなと思っていました。いろんな縁があってタイタンという芸能事務所でマネージャーとして働いてきましたが、監督になりたいとずっと思ってはいて。どうしたらこの状況から監督になれるかと思った時に本編をいきなり撮るというわけではなく、短いものを撮って何か賞とかで認められて本編を撮らせてもらえるという方法しかもうないんじゃないかと思いまして。そんな時に未完成映画予告編大賞を知ってこれならちょっと勝負が出来るかもしれないということで挑戦した結果、本編を撮らせてもらうことができたという流れで、思い続けてきたことが出来て本当に嬉しいところではあるんです。その予告編を作っている時も今と同じようなお話でりんご農家に生まれた青年が夢を目指す、父親との葛藤もあるという話を考えたんですけど、予告編の時はうちの事務所のタレントが父親役をやっていまして。これがもし本編に本当になってプロの役者さんにお願いできるとしたら誰がいいかなと考えて、田中要次さんに出ていただきたいとなんとなく思ってはいました。その後、BOBAさんのことを調べていったら長野県出身だったんです」

田中要次さん
「後からそれ知ったんですね(笑)。逆だと思ってた」

八木監督
「(笑)。まずBOBAさんに出て欲しいと思っていて、長野県出身だったので、やっぱりBOBAさんしかいないということでオファーさせて頂いて出ていただけて。この場を借りて本当にありがとうございますとお礼を言わせていただきます」

田中要次さん
「八木監督のことはもちろん知らなかったんですけど、予告編を観てすごいテンションだなと思って。まるで本編があるかのようなカット数だったので、これは堤幸彦賞を獲るだろうなと。僕は何よりも音楽が松川町出身のGLIM SPANKYだったこと。このアーティストかっこいいなと。同じ長野県出身でこんなにセンスのいいミュージシャンが出たんだと尊敬していたので、それを聞いただけで「はい、やります!」と(笑)。GLIM SPANKYに釣られて参加しました」

後藤さん
「キャスティングては主演にタイタン所属のまんじゅう大帝国の竹内さんを起用されていますがその理由を教えてください」

八木監督
「マネージャーとして普段働いている中で芸人の持っている空気感とか信条みたいなところは知っていましたし、ドラマになるはずと思っていて。さらに漫才師をテーマにした作品は結構あると思うんですけど、役者さんがやるお笑いの場面はマネージャーから見るとやっぱりちょっと間が違ったりとかなんとなく本物とは違う空気があったりもしたので、僕としてはマネージャーとしてお笑い芸人の話を作るなら本物を使いたいと。特にクライマックスの場面なんて本当にまんじゅう大帝国じゃなきゃできない芝居だと思いますので、そのあたりも含めて本物を使って本物を描きたいという思いでこういうキャスティングにして、そこに三浦貴大さん、山本学さんと外部の方に集まっていただいきました」

後藤さん
「他の役者さんと比べると竹内さんはほぼ演技は初めてだと思いますが、息子役として竹内さんを見ていてBOBAさんはいかがでしたか?」

田中要次さん
「素人とは思いませんでした。特に嵐の中で親子が言い合いになるところは彼の狂気すら感じました。本気でぶつからないとダメだなと思いました」

田中要次さん

田中要次さん

後藤さん
「竹内さん、すごくいい芝居をされていると僕も思います」

八木監督
「竹内さんは東京生まれ東京育ちなんですが、圧倒的に田舎の空気を持っているので(笑)。絶対に主役として成功するという思いがありました。そうですね見事な芝居をしたなという感じです」

後藤さん
「芝居が出来上がった方が上手い演技をやる良さもありますが、竹内さんの演技の方が全然泣けますね」

八木監督
「現場で結構BOBAさんに助けられたところもあって。話しながら竹内くんも勉強して行ったと本人が言っていました」

田中要次さん
「何か言いました?僕」

八木監督
「オープニングで屋根のない軽トラックから屋根のある軽トラックに移して竹内くんが出発するという場面。タイトルが出るところなんですけど、そこで軽トラなので荷台のカバーを外してそれをガチャンと止めて出発していくんですけど、竹内くんが一つ閉め忘れたんですよ。それをBOBAさんがガチャンとやって送り出していくのが拙い息子を黙って支える父親みたいないいシーンが撮れて。あれ?こんな演出したかなと思ったんですけど、竹内くんが本当に忘れていて、BOBAさんがアドリブでガチャンと止めて、送り出したんです。偶然ってラッキーですけどそういうことが詰まっている気がして。すごくいい親子の感じになって陰で支えてくださったんだなと。後から聞きました」

田中要次さん
「あれはある意味ボケてくれてありがとうという感じで。反射的に。気がつかないと車が出ませんから。この動き一つで息子が欠けている部分というのが表現出来ているよなと。いい瞬間でしたよね」

後藤さん
「現場でNGとかはあまりなかった感じですか?」

田中要次さん
「NGはどこかしらでありますよね(笑)」

八木監督
「嵐の中で殴る場面の殴るところは相当やり直しましたよね?」

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田中要次さん
「僕とカメラの位置の関係で、僕の手が当たっているように見えなくて、結構苦労しました。殴るシーンは何度かやってはいても、ある意味映像のマジックですけど、あたかも当たっているように見せるというのは意外と苦労しました。僕は空振りでいいのに当てちゃったこともありましたけどね(笑)。その時の方が怖かったです」

後藤さん
「撮影期間はどれぐらいあったんですか?」

八木監督
「撮影は9日間です。2日東京、7日松川町という感じで」

後藤さん
「前回関CINEXマーゴで開催した時は松川町出身の松尾アトム前派出所さんが農園をやられていて、そこに行ってインスピレーションが得られたと話されていましたね」

八木監督
「その時は本当にタレントとマネージャーという関係で。仕事の関係で松川町にお邪魔した時に本当に一面に実ったリンゴに感銘を受けて、いつかこの場所で何かが実っていくお話を作りたいなと思ったのがそもそものきっかけです」

後藤さん
「松尾アトム前派出所さん本人はエンドロールの映像で農家作業しているんですよね」

八木監督
「はい。本人がやればいいんじゃないかという声もあったんですけど、ものすごい滑舌が悪くて(笑)。とても芝居が出来る人間ではないとか色々判明して。それと本人はもう42才ぐらいなんです。もっと若い時だったらよかったんですが、おじさんになって悩んでいると、観ていて辛いものもあるので」

後藤さん
「松尾さん本人に聞いたら、映画のような厳格な父親とは全然違いますと言われていました。あの親子のキャラクターは、松尾さんからインスピレーションを得て八木監督が生み出したんですね」

八木監督
「松尾さん本人で言えばお母さんもご存命ですし、お父さんもゲラゲラ笑う人ですし。でもそれでは物語にならないというところで、自分の夢に立ちはだかる壁として父親がいると。最初にBOBAさんにこの父親はどういう存在かと聞かれて、僕は「不動明王になってください」とお話して、これほど怖く厳しい父親を演じていただいた感じですね」

田中要次さん
「今時家を継ぐ、継がないって厳しく言う親がいるのかなと思って。僕は僕でなるべく自分に寄せたくて、普通にやったら「もっと厳しくやってください」と言われて(笑)。そういうキャラに行くしかないのかと。だから実際観た方はどう思われているかわかりませんが、ある意味僕らが若い頃の世界というか。僕も家を継ぐ、継がないってありましたから。今はどうなんだろうと思って。この終わり方はハイブリッドな感じで」

八木監督
「松尾さん本人が兼業農家芸人として活動しているのでそういう終わり方になりました」

田中要次さん
「今はどっちかというと親が言わなくなったから畑や田んぼが荒れたり、手放したりしますよね。うちの方もそうですけど。それをどうするかが問題ですよね。子どもの方が心配しちゃうというか」

八木監督
「松川町で話を聞いているとこの物語の終わりと同じように隣の農家と一緒にやるというのが現実になってきていて、すごくリアルだと言われました」

後藤さん
「松川町では先行上映されたそうですが、評判や感想はいかがでしたか?」

八木監督
「本当に観た方にいい映画だと喜んでいただいけるのが作る身としては一番嬉しかったですね。長野県は去年台風の災害があって、りんご農家の方も被害を受けたりしているんですが、そういう方々からりんごのお話で勇気をもらえたと言っていただけて」

後藤さん
「主人公の吃音設定も監督が設定されたんですか?」

八木監督
「はい。自分が乗り越えたいものを越えて夢を掴む大切さを描きたくてこういう設定を作ったんですけど、実際に吃音をお持ちの方もいますので、沢山の方に取材して、ご協力頂きながら作らせてもらった感じです」

後藤さん
「芸人さんに対する愛情をこの『実りゆく』には感じます。今までこの映画部のトークを沢山やって来ましたが、ネクタイにスーツで来られた方は八木監督が初めてです。通常のやりとりから段取りも早いですし、てきぱきやられていてさすがマネージャーだなと」

八木監督
「サラリーマンなので、このスタイルです」

後藤さん
「現場にもこのスタイルで行かれるんですか?」

八木監督
「はい。基本的にはこれです。うちの社長が決めた方針で必ずマネージャーはスーツでと」

後藤さん
「映画のタイトルも爆笑問題の太田さんが書かれていますし、事務所の方も沢山キャストで出られています。そういうところではキャスティングもしやすかったでしょうし、いろんな恵まれた状態がありましたね」

八木監督
「実は本編の中に話芸グランプリというのがあって。そこで優勝したのがウエストランドというタイタン所属の芸人なんですが、今年M-1グランプリのファイナリストに残りましたので、これでもし12月20日にM-1グランプリのチャンピオンを獲ったらちょっと予言したという(笑) 。注目して観てください。本物の芸人を使うことでそういう偶然もありますね。まんじゅう大帝国は今年早めに落ちちゃったので」

田中要次さん
「まんじゅう大帝国が行かなきゃダメでしょ(笑)」

後藤さん
「BOBAさんは試写で最初にご覧になっていかがでしたか?」

田中要次さん
「そうですね。こんなに自分が出ている映画なんてないので。3年前に主演をやらせてもらった作品はあるんですけど、割と僕は真っ直ぐな事っていうか、真面目な作品は照れくさくてどうなんだろうと思っていたんですが、ちゃんといい感じで映っていて。真っ直ぐっていいんだなと感じさせてくれる作品でした。プロデューサーさんがすごく泣けるんだって言ってくださって嬉しくかったです」

八木監督
「BOBAさんがラストで表情が緩んで笑顔になっていくところが、なんともよくて、そこを観る度に泣いてしまうとプロデューサーさんが言っていましたし、あのシーンで涙するお客様もいると聞いてます。本当にBOBAさんに助けていただいています」

後藤さん
「お祭りのシーンとかは実際にあるんですか?」

八木監督
「あのお祭りは実際にはないです」

田中要次さん
「あれ、実際あったらちょっと怖いですよね(笑)」

八木監督
「御神輿が出る祭りと、神社の下の御神楽と、上での奉納祭は別々のものですが、全部一緒にしてりんごを奉納する祭りを作りました。黒澤明監督の『夢』という映画の狐の嫁入りをモデルにしたというか、あの雰囲気にしたくて」

田中要次さん
「なんで喪服なんだとは思っていました」

八木監督
「わっしょいわっしょいのお祭りじゃなくて、神聖で何かあれば神様に怒られるような祭りの雰囲気にしたかったんです」

後藤さん
「最後に境内で漫才が始まる。半ば強引にも見えるんですが、父親も周りの方もいるという映画のラストのクライマックスとしてはすごく上手く伏線を張られたなと思いました。そのためにも祭りは必要だったんですね」

八木監督
「そうですね。僕自身が地元で獅子舞を受け継いでいたりするので、町の人に見られてやっと一人前というのを最後に描きたくて。この映画はまさに予告編から始まった映画です。竹内くんの相方の永真くんが「俺たちの人生まだ予告編だろ」という場面があったりして、予告編と本編、楽屋とステージとか人生における輝く場所とそれに対する準備みたいなものをすごく描きたかったので、最後はあの場がステージになって、皆さんに披露するという感じにしたかったんです」

後藤さん
「八木監督は脚本も自分お一人でお書きになって、編集もされて。脚本は相当勉強されたんですか?」

八木監督
「大学の時に脚本の書き方を教わったんですけど、マネージャーになってからは全然出来なかったので、久しぶりにやりたいことを詰め込みました」

後藤さん
「松川町ならではのものも脚本には入っていますか?」

八木監督
「「ぎゃらしい」という方言です」

田中要次さん
「未だにそんな方言あったのかなと思っているんです」

八木監督
「松川町では使われているんです」

田中要次さん
「もう少し言いやすい方言が出てくると思ったんです。「ぎゃらしい」は初めて聞く言葉で。本当にそんな方言あるんですか?と疑って」

後藤さん
「ご出身は松川町の近くですよね?」

田中要次さん
「はい。うちの方は「ずら」が多いんですよ。「そうずら」とか。三河の方が入ってきているのに、なんで方言がクロスになっているんだろう、なんで伊那谷はまたいでしまっているんだろうと。長野県はそこら中から人が入って来ていますから、方言が地区によって違うんですよ」

八木監督
「最後の竹内くんとBOBAさんと三浦さんと三人で話す1年後のシーンで出てくる「ぎゃらしい」は全部アドリブです。3回か4回出て来ますけど」

田中要次さん
「こういうのは2、3回聞かせないと(笑)」

後藤さん
「この映画はちょっと調べたら今は青森、長野、岐阜、宮崎でまだ上映は続いてると」

八木監督
「青森はさすがりんごの産地ですね」

田中要次さん
「ロケで青森に行った時にりんご園があって懐かしいなと思って。八木監督に青森でもやった方がいいんじゃないかとメールした覚えがあります」

八木監督
「りんご農家の方が11月とかは収穫の時期で映画を見に行けないらしいので、それが終わってから上映されているんだと思います。上映期間が延びてくれるといいですね」

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観客から
「先程話題になった「ぎゃらしい」の意味を教えて下さい」

八木監督
「意味は「嫌らしい、憎たらしい」という感じです」

田中要次さん
「憎たらしいが近いですが、音的には「やらしい」です」

八木監督
「松川町では「ぎゃらしい小僧」というのを自分の子どもに言う言葉なので。「この憎たらしい子どもが!」というニュアンスです」

観客から
「映画の中でリフトに乗ってBOBAさんと竹内さんが夜空を見上げるシーンが素敵でした。あの映像は現場で特殊な機材を観て思いつかれたんでしょうか」

八木監督
「夜空の場面は実際に行って高所作業機みたいなものを初めて見て。そこで夜一人で物思いにふけっているのは画としていいなと思っていたんです。この映画を撮影するにあたってあまり予算があるわけではないので、ああいう機械を使って高いところのシーンを撮っていたりとかもしています。農業機械を映画機材のように使って撮ったシーンもあります」

田中要次さん
「2台あったんだっけ?」

八木監督
「3台ですね。1台はBOBAさんと竹内くんが乗って、もう1台はカメラで、もう1台は照明です」

観客から
「映画を作る際に竹内くんと永真くんの関係性というのは基になっていますか?永真くんの役がとても憎たらしく感じることもあったんですが、映画の中での見せ方の工夫を教えて下さい」

八木監督
「元々持っている二人のそういう部分を結構膨らませたという部分があって。まんじゅう大帝国は永真くんが竹内くんの1年先輩なんですよ。元々落語研究会に入っていて、永真くんの方が1歳上なので、コンビなんですけど、永真くんが竹内くんに教えたりとか、それは違うと言ったりする場面が多いので、そういう意味で主人公の目からするとそういった部分が憧れでもありちょっと嫌だなと思う部分もあると思うので、そこを膨らませて形にした感じです。見せ方としては現実世界では先輩で、話の中ではちょっと先に上京しているニュアンスなんですけど、どっちも実みたいなイメージで実ももしかしたら高校卒業してすぐに東京に行っていたら永真くんの役みたいになっていたかもしれないので、そういう意味では同じ人間というか光と影みたいな部分で描いて最後にそれが一つになるという形になるように気をつけて作った感じです。BOBAさんは永真くんとのシーンはほとんどなかったですよね?」

田中要次さん
「朝一緒におにぎり食べていたぐらいですかね(笑)」

観客から
「台風のシーンでつっかえ棒を木に立てるシーンがありましたが、どのように撮影されたんでしょうか?」

八木監督
「あれは大きなプロペラを2台用意して、さらに放水車で水を撒いて台風を作りました。結構風が強かったですよね?」

田中要次さん
「そうですね。パラグライダーとかで背中に背負って飛ぶやつなんですけど、テストをやる度にそのファンがどんどん近寄ってくるんですよ。「そんなに近づけたらセリフ聞こえないです」と言ったら「奥のりんご揺らしたいんです」と返ってきて、そっちかと(笑)。だから同時にセリフは録音出来なかったです。竹内くんの声も聞こえなくて、今セリフしゃべったよねという感じで阿吽の呼吸でやっていました。シーンの撮影が終わってから音を撮りました」

八木監督
「撮影した映像と、後から撮った音を合わせているんですね」

田中要次さん
「ファンの音に負けちゃいけないと思って声を出しているので、本番の方がかなりがなっていたと思います」

後藤さん
「最後に皆様に一言お願いします」

八木監督
「皆様本日はお集まりいただきありがとうございました。映画は皆さんに観て頂いてやっと完成という気がしていまして、今日観ていただけて幸せです。最後にM-1グランプリは是非ウエストランドを応援していただければと思います!」

田中要次さん
「今日はありがとうございました。うっかり忘れていましたが会社を辞めて役者になって30年の年に思い出の場所に来られて本当に光栄でした。これからもよろしくお願いいたします!」

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ポストホロコーストで残された人々を描く(映画『この世界に残されて』)

2020年米アカデミー賞国際長編映画賞ショートリストに選出され、ハンガリー映画批 ...

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明けましておめでとうございます!

Cafe Mirageの記事をご覧いただいている皆様   あけましてお ...

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昭和から平成。裏社会を生き抜いた男の物語(映画『無頼』)

さまざまなアウトサイダーたちの姿を一貫して描き続けてきた鬼才・井筒和幸監督の新作 ...

©2020『喜劇愛妻物語』製作委員会 54
第45回CINEX映画塾『喜劇 愛妻物語』足立紳監督・代情明彦プロデューサー トークレポート

第45回CINEX映画塾『喜劇 愛妻物語』上映&トークショーが11月28 ...

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女ってなんでしょうね。(映画『タイトル、拒絶』)

『タイトル、拒絶』というタイトルがまず気になった。 「ワタシの人生に、タイトルな ...

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そこは奇跡が起きる場所(映画『音響ハウス Melody-Go-Round』)

ビートルズがアビーロードスタジオを愛し、あの横断歩道を渡る写真のアルバムを始め、 ...

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第43回CINEX映画塾 『本気のしるし 劇場版』上映&トークショー レポート

第43回CINEX映画塾『本気のしるし 劇場版』の上映が岐阜CINEXで開催され ...

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隣人はどんな人?(映画『ミセス・ノイズィ』)

集合住宅に住めば必ずいる隣人。 隣人との良好な関係を保つのも、生活をする上で大切 ...

©2019「ばるぼら」製作委員会 59
映画『ばるぼら』は大人のファンタジー(映画『ばるぼら』手塚眞監督インタビュー)

彼女は魔女かそれともミューズか。 都会の片隅で耽美派の小説家・洋介が出会ったばる ...

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ホテルローヤルを映像化。武正晴監督のこだわりとは?(映画『ホテルローヤル 武正晴監督インタビュー』)

ラブホテルとは日常から切り離された場所だ。一種の別世界。ここでの二人の時間は他人 ...

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瞽女として生きた一人の女性の物語(映画『瞽女GOZE』)

日本には、盲人ながら三味線や胡弓を弾き唄い、巡業を生業とした女旅芸人がいた。「瞽 ...