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【イベントレポート】広瀬アリスさん・矢崎仁司監督が登壇!映画『沖晴くんの涙を殺して』名古屋公開記念舞台挨拶
映画『沖晴くんの涙を殺して』の公開記念舞台挨拶が10月3日、名古屋ミッドランドスクエアで開催された。
上映直後、余韻に包まれる会場に登壇したのは、余命1年の音楽教師・踊場京香役を演じた広瀬アリスさんと、作品を手掛けた矢崎仁司監督。笑いあり、裏話ありの和やかなトークと、観客とのQ&Aの様子の一部をお届けする。
久々の名古屋
Q. 大阪から名古屋へと移動されての今日は舞台挨拶となりますが、まずは一言ずつご挨拶をお願いします。
広瀬アリスさん(以後 広瀬さん):
「踊場京香を演じました広瀬アリスです。本日はお越しいただきありがとうございます。短い時間ですが、ぜひ楽しんでいってください」

広瀬アリスさん
矢崎仁司監督(以後 矢崎監督):
「映画の監督をしました矢崎仁司です。来ていただいて本当に、本当にありがとうございます!」
Q.お二人とも、名古屋は久しぶりとお聞きしました
広瀬さん:
「そうなんです。愛知県にはなかなかお仕事で来られなかったので、久しぶりですね。名古屋といえば、いま一番行きたい「ジブリパーク」のイメージが強いです。今日は明日の横浜での舞台挨拶のために移動するのでゆっくりできないのが残念です」
矢崎監督:
「僕も本当に久しぶりです。名古屋といえばやっぱり、うなぎのお茶漬け(ひつまぶし)ですね。美味しかった記憶があって、思い出すだけで頭の中で食べていた時の状況が浮かんできます(笑)」

矢崎仁司監督
「悲しみを飲み込んだ後の微笑みがすごい」監督ベタ褒めな役作りと現場エピソード
Q.広瀬さんは余命1年の音楽教師・京香という難しい役どころでしたが、演じる上で大切にされたことは何ですか
広瀬さん:
「余命1年という役柄ですが、なるべく悲劇のヒロインにならないよう、淡々とフラットに演じることを意識しました。とにかく悲しい表情をするとNGになるので(笑)。そこを一番大切に、力を抜いてお芝居をしました」
Q.監督は広瀬さんと今回初めてご一緒されたとのことですが、熱烈なラブコールだったのでしょうか
矢崎監督:
「大好きな俳優さんなので、いつか一緒に映画を作りたいと思っていたんです。悲しみを纏うことが上手な俳優さんはたくさんいますが、アリスさんは“悲しみを飲み込んだ後に微笑む”。その微笑みが本当にすごいんですよ」
広瀬さん:
「監督は1ヶ月撮影して、プロモーションも一緒にやっているのに、さっきも控え室で会った時に「初めまして」くらいの距離感を出してくるんです(笑)。今日だって大阪で1回やってきたのに「今日もよろしくお願いします」と挨拶されまして。初対面でしたっけ?と(笑)。それぐらいシャイな監督なんです。現場でも全然目を合わせてくれなくて、ジーッと監督を見ていたら「わあっ!」と言われたことがあります。今日はサングラスをされていてやっと目が合っていると思います」

矢崎監督:
「いや、好きすぎて……現場で「もう1回お願いします」というのも告白するみたいで(笑)。目が見られなくて……(照)。こうやってこの距離で隣に立っているだけでも足が震えます。アリスさんの代表作を作りたいと思っていました。今回の作品で自分が作れたと思っています!」

Q.広瀬さんは今回、ピアノの演奏もされたんですよね
広瀬さん:
「はい。練習2、3ヶ月やって、ようやくイントロだけですが、弾けるようになりました」
観客からの質問コーナー(Q&A)
会場の観客から直接質問を受け付けるQ&Aコーナーへ。熱烈なファンからの挙手もあり、会場は大盛り上がり。ファンの方たちとの熱いコミュニケーションがあり、広瀬さんが「変な汗かいてきた! ハンカチもらってきていいですか!?」とマネージャーさんからタオルを受け取りながら、一つ一つ質問に丁寧に答える時間になった。

Q.原作から映画化するにあたって、意識されたことは?
矢崎監督:
「一番は、僕自身が原作を読んで泣いたことです。原作を読んだ時の読後感と、完成した映画を見た時の感覚が同じになるように意識しました。原作者の方をとても大切にしたいので、アイディアだけをいただいて後は勝手にすることはせず、「これで大丈夫かな」と思った時はいつも心の中の原作者に問いかけて制作しています」
広瀬さん:
「私は原作を読んで感じた“色”のようなものを、自分の役や作品全体、お芝居にそのまま出すことを意識しました。黄色だったり、感情によって一色だけではないんですが、自分の中で色に例えて演じていました」
Q.リピート鑑賞(2回目、3回目)するときのアドバイスや、お気に入りのシーンは?
矢崎監督:
「感情の色に注目してみてほしいですね。沖晴くんが怒りを取り戻すシーンでは赤い鉄橋と赤い夕日で撮影するなど、美術や衣装でも感情の色を表現しています。そこに注目して見てもらうと面白いと思います」

©2026 額賀澪/双葉社「沖晴くんの涙を殺して」製作委員会
広瀬さん:
「私は2人乗りをした後のシーンや、沖晴くんの怒りのシーンが好きです。ワンカットで一気に撮影したのですが、途中でカットがかかるかと思ったらそのまま続行して。すごく印象的でお気に入りのシーンです。あとは朝方に撮影したシーンも、深夜1時に起きて、3時半に現場入りしてメイクとリハーサルをして」
矢崎監督:
「陽が上がるまでにどうしても撮りたいシーンだったんですね」
広瀬さん:
「朝から(木戸)大聖さんは泣かないといけないのを見ながら「うわー。かわいそう」と思っていました」
Q.映画の中にスイカが出てきましたがあの後食べたんですか?
広瀬さん:
「食べなかったと思います。多分撮影があのシーンの後も続いていたと思うので。食べ物はおばあちゃんが作っているミートボールはバクバク食べましたね。カウンターで根岸(季衣)さん、大聖さん、私でカットがかかってもずっと食べていました」
Q.大変なとき、乗り越えるための「頑張る力」はどうやって見つけていますか
広瀬さん:
「1人で頑張ろうとしないことかなと思います。私自身、我慢する癖があって体調を崩した経験があるので、辛い時は「辛い」と言ったり、周りに甘えることを増やすようにしています。全部を自分で抱え込まない。海外の友達の働き方を見ていると、自分の生活や休日のために仕事をしていて、すごく素敵だなと思ったんです。もっともっと自分のために時間を使ってほしいな、自分をいたわってほしいな、甘やかしてほしいな、本当にそれは思うんですね。それは10代、20代とか年齢関係なく、大人も皆さん全員そうだと思います。みなさんも自分をもっと大切にして、甘やかしてあげてくださいね」
Q.役作りで減量された際、メンタル面などの変化はありましたか?
広瀬さん:
「夏の暑さで汗がどんどん出るので「ラッキー! サウナかよ」と思いながら(笑)自然と落ちていきました。私は食べ物よりも睡眠がメンタルに出るので、睡眠の質を高めるストレッチや呼吸法を調べて、しっかり寝ることを最優先にしていました」
観客へのメッセージ
矢崎監督:
「僕は映画を“音楽のように”作っています。音楽は何度も繰り返し聴きますよね。元気がない時など、何度でもスクリーンの中の二人に会いに来てほしいです。
(劇中音楽を担当し、今年8月に51歳で急逝された田中拓人さんへ思いを寄せ)これが彼の最後の仕事となりました。今度の映画も頼もうと思っていたんです。繰り返し観ていただけるなら、2回目はぜひ“耳で”映画を観ていただけたら嬉しいです」
広瀬さん:
「この作品は何度見てもいろんな感情になりますし、見え方が変わる映画です。スクリーンの中では皆真面目に頑張っていますので(笑)、ぜひ何度でも京香と沖晴くんたちに会いに来てください。本日は本当にありがとうございました!」

映画『沖晴くんの涙を殺して』 https://okiharu-movie.jp/ は現在ミッドランドスクエアシネマ他で全国公開中。
映画『沖晴くんの涙を殺して』
あらすじ
末期の乳がんを患い余命1年を宣告され、治療しないことを選択し故郷の瀬戸内海の島に戻ってきた音楽教師の踊場京香(広瀬アリス)。祖母の営むカフェを手伝いながら、母校の合唱部の指導をすることになり、そこでいつも笑顔を絶やさない不思議な高校生・志津川沖晴(木戸大聖)と出会う。
ある時京香は彼が津波で家族を亡くしたことを知るが、笑いながらそのことを話す沖晴に京香はなぜ笑うのか聞くと、彼は津波に流されたときに喜び以外の感情「嫌悪・怒り・哀しみ・恐れ」を失い、何も感じないのだと答える。
ところが、ある事件をきっかけに失われた感情の1つがうっすらと顔を出し始め、余命わずかな京香と、感情を失った沖晴の、感情を取り戻す不思議な日常が始まる。
出演:
広瀬アリス
木戸大聖
清乃あさ姫 設楽もね 伊藤絃
草野康太 趙珉和
清島千楓 森山珠那 森日向子 寺嶋美莉愛
満島真之介 / 北乃きい 戸田菜穂 根岸季衣
監督:矢崎仁司
原作:額賀澪 「沖晴くんの涙を殺して」
(双葉文庫)
主題歌:TOMORROW X TOGETHER「Silence」
(ⓟ 2026 BIGHIT MUSIC)
劇中曲:詩・谷川俊太郎
作曲・尾崎世界観(クリープハイプ)「生きる」
製作統括:関顕嗣 企画/プロデューサー:宮下昇
脚本:朝西真砂 音楽:田中拓人
プロデューサー:荻野弘樹 足立喜之 寺嶋正浩
ラインプロデューサー:新野安行
撮影:彦坂みさき(JSC) 照明:大坂章夫
録音:小川武 清水雄一郎 美術:布部雅人
スタイリスト(広瀬アリス専属):椎名倉平
スタイリスト:村上利香
ヘアメイク(広瀬アリス専属):会川敦子
ヘアメイク:波止和子
助監督:塩入秀吾 制作担当:佐藤隼
編集:目見田健
製作:「沖晴くんの涙を殺して」製作委員会
製作幹事・制作プロダクション:ふればり
共同幹事:TOブックス 制作協力:ザフール
配給・宣伝:彩プロ
宣伝協力:とこしえ Penseur
特別協賛:学校法人鶴学園
協賛:上村汽船 下村時計店 シチズン時計
スピングルカンパニー テイケイ西日本
後援:江田島市観光協会
©2026 額賀澪/双葉社「沖晴くんの涙を殺して」製作委員会
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