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未来チケット購入で来年公開の名古屋が舞台の映画を応援しよう 映画『名も無い日』日比遊一監督インタビュー①(Mirageなお客様その⑩)

名古屋市の熱田周辺で作られる映画の製作発表があると聞いて取材に行ったのは2018年の春のことだった。『名も無い日』というタイトルで監督の実話が描かれる、熱田神宮でも撮影が許可されたというところまではその時発表になっていたが、撮影が終わってもなかなか公開されるという話は聞こえてこなかった。

そして2年経ち、未来チケットの販売告知と共に発表されたキャストは永瀬正敏、オダギリジョー、金子ノブアキが兄弟という豪華なキャスティングだった。製作のきっかけ、なぜ公開が来年になったのか。日比遊一監督に直接聞くことが出来た。今回はそのインタビューのその1。映画製作のきっかけから来年の上映について伺った。

Q.熱田での記者会見は2年前でしたね?

日比監督
「2年前、2018年ですね」

Q.熱田神宮の祭りを撮影するということが初めてですが、許可を取るのは大変でしたか?

日比監督
「そうですね。基本、カメラが入る、写すという行為が邪道だと考えてらっしゃるのかもしれません。どうして熱田神宮なのかという必要性を真摯に説明させていただき、時間はかかりましたが、最終的に許可をいただきました」

Q.監督にとっては熱田は故郷でもありますね。ご自身をテーマに撮りたいと思われたのはいつ頃からだったんでしょうか。

日比監督
「若い頃は、周りの人間が亡くなっていっても、若さというか、それなりのエネルギーで通り越せたんですが、年を重ねると背負うものが増えます。僕は30代に両親を亡くしていまして、親戚なども含めると20回ぐらいは葬式に出ているので、死というものを深く考えるタイミングを何回かもらっていたはずなんですが…、2012年に私の弟が突然死にました。なんとなく前触れはあったんですが…。どんどん周りの人間にコンタクトを取らなくなったりして。弟が死んだ時に自分の人生を振り返って。自分はやりたい放題に生きてきたな、と。僕が弟たちと縁をもらったこの人生というのは一体何だろうかと。自分がこれまでしてきたことも含め、今の気持ちを表現するのは簡単なことではないんですが、表現するなら自分がやってきた映画で表現するしかないと思ったんです。自分で日記帳に色々書いていたものが溜まってきたので、それを形にしたいなと思ったのがきっかけです。自分の人生をそのまま撮ったという監督はあんまりいないと思うんですが…己のことをテーマに商業ベースで撮るって究極なことじゃないですか。自分はある種逃げてばかりいたので、弟の死と向き合ったとき、自分をすべて脱ぎ捨てて作品に取り組もうと思いました。写真と違って映画はある程度お金がないと出来ないものです。資金が集まるかどうかはわからなかったんですが…」

Q.撮りたいという話を熱田の地元の方に話されたんですか?

日比監督
「はい。まず最初に高校のときの同級生が協力すると手をあげてくれました。それから徐々に色んな方から支援をいただいて…。この映画は極めて珍しくて、最も宣伝したい一つなんですが、地元の人たちが一緒になって創ってくれた映画なんです。映画会社が入っていません。それは業界の人たちも内情を知ると皆びっくりします。「そんな風に資金を集めたんだ、キャストもすごい。本当の手作りの映画ですね」と」

Q.2年前の記者発表でもどこの映画会社が入るんだろうと取材陣で話していました。

日比監督
「その質問は当たり前のようにいろんな方から聞かれます。でも実際、今までもそういう映画の創り方をしてきましたから。自分でお金を集めて、製作もして、と。日本に来てからですね、運良く1本目は高倉健さんをテーマに撮らせていただいて。その次、樹木希林さんにチャンスをもらって。今作は、日本にきて3本目になります」

Q.地元の方々の力がすごく入っているというのは2年前の記者会見でも仰っていましたね。

日比監督
「はい、満載です」

Q.全編名古屋が舞台だという作品はなかなかありません。

日比監督
「設定が名古屋ではない撮影が多いそうです。東京であったり、大阪であったり。作品でいうと、『検察側の証人』とか『アウトレイジ』とか。今作は設定自体も名古屋ですから、そういう意味で、名古屋のコンベンションビューローの方にも喜んでご協力いただきました」

日比遊一監督

日比遊一監督


Q.映画未来チケットを発売されています。この作品は愛知県の全ての劇場で公開される予定ですか?

日比監督
「愛知県においては全劇場で公開したいというぐらいの想いでいます。ただ今、コロナ禍なのでまだ2021年公開という予定だけで、正確な公開日は決定していません。映画館は安全な場所だということは映画館の協会をもって実験済みですので、是非とも映画館で観ていただきたいです。大切な人と、そして家族で観ていただきたい映画です」

未来チケットとしてこの映画のサポーターを募集している。

鑑賞券を購入すると、日比監督からのメッセージが届く。
またコースによっては日比監督によるロケ地案内にご招待という特典もある。

今の熱田やその周辺で撮影された『名も無い日』。
名古屋はなごやめしばかりがフィーチャーされるが、それだけではない。
新しいものと古いものが共存する場所で生きる人々がいる。名古屋の人達が名古屋を舞台に製作した家族の物語を是非観て欲しい。

映画『名も無い日』https://www.namonaihi.com/  は2021年公開予定。
未来チケット(劇場鑑賞券)は現在 https://zzyzxstudio.net/ で発売中。

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